土佐の民家風ログハウス、アイビーログ工房 

http://ivy-log.com/住みたい!!高知が元気になる家。アイビーログ工房の木の家には物語が生まれます。

新しい木造建築の時代だ。

2010年03月10日 09時04分31秒 | Weblog
今、木造集成材を使い、各地で大きな建造物が出来ている。強度の数字が出しやすいので設計し易い事と、ある程度自由な形にできる事。木を使う事で、地方の産業の活性が期待出来る事が期待出来るからだろう。私は、鉄やコンクリートだけの建物より、ずっと良いと思っている。木を使う事は、鉄など人工的な素材を作成するときに出る、膨大なエネルギーを抑制出来る事で、環境のことを言うなら、CO2を抑制するには木造は、CO2を固定しかつそれを作る事に、石油燃料を使う事もない。CO2を貯めてくれている素材なのだ。適材適所に鉄やコンクリートを使う事は必要だが、これからの日本の建築は、木造が主流にならねばいけない。外国から物を買い占めて家を作る事は、日本の文化とはなりえない。地元にある素材を使い、洗練した建て物を作る事こそ、地方の文化であり、日本の木造建築だった。大きな木がなければ、細い木で洗練された、木造建築を作って来た歴史を思い出し、今こそは、新しい日本の木造建築を作り出していく時なのではないかと、感じている。法律の規制は、新しい物を作るには、非常に重荷になるが、クリアしていきたい。その為には、若い力が必要なのかもしれない。ちなみに私は集成材は、あまり好きではない。個性のある無垢の木のほうが好きで、主に使っています。写真は、大断面集成材を使った新しい高知駅舎です。

高知が元気になる家。

2010年03月09日 10時33分37秒 | Weblog
先日の日曜日、高知会館で、学生団体FAN主催のシンポジウムがあった。未来へつなぐ木造建築。というテーマで。高知大学の学生が主にサポートをしていて、ツリーハウスのメンバーもかなりいるそうです。講師の有馬先生は農学博士、東京大学名誉教授とあり、講演はかなりの長時間にも関わらず、分かりやすく、有意義な物でした。今、何故木材、木造なのか。お金で考えないで、資源で考える、等。興味のある話題が一杯で、時間がアッと言う間に過ぎていました。木の可能性を再確認出来た時間で、FANのメンバーには、お礼を言いたい。そして、ハウスメーカーに家を注文しても、地元には15パーセントしか、お金は回らず、地元の素材を使う工務店に注文すると60パーセント程は地元でお金が回るそうです。アイビーログ工房は地元の素材を使い建てています。70パーセント以上は地元の素材、人を使い建てるので、もっとも地域が豊かになれる建築の一つだと考えています。写真は酒蔵の大きな梁。リユース出来る建築を建てて行きましょう。


ありがとうの言葉の聞こえる範囲で。

2010年03月07日 10時20分08秒 | Weblog
FM番組の収録で、観音寺と、土居町に行って来た。わざわざ行かなくても、と思うのだが、やはり行くと、行かないでは、表現の深さが違うように思う。現場では職人さんたちが、作業を真剣に行なっている緊張感が伝わる。建てた家では、住み心地や、改良すべきヒントをいただけるので、実際に、現地に行く事は大切だと思っている。私の大好きな脚本家、倉本聰さんの北の国からで、主人公の五郎さんが、言った言葉にしみじみと感動した。「今の農家は気の毒だ、どんなに旨い物を作っても、ありがとうと言ってもらえない。誰が食べているのかも分からない。だからな。おいらは小さくやるのさ。ありがとうの言葉の聞こえる範囲でな。」私の家作りも、その範囲でやって行けたら良いと考えている。大きな会社には出来ない、職人の顔の見える範囲で。左官の沖野さんに、土居町の土間のコンクリートに、ひびが入ってるよ。と言うと、彼は一度みかんでも持って見て来ようかなと一言。そして砂が初めて使った物だから、セメントが効きすぎたろうか?と心配していました。でもアナウンサーの横山さん。キャーかわいいー。と大絶賛。割れも味だよと私。

新月伐採の自然乾燥の丸太が入荷しました。

2010年03月06日 09時26分15秒 | Weblog
新月伐採の丸太が入り、皮むきが始まりました。三カ月、山の中で葉枯らしをして眠っていた丸太です。アイビーログ工房の皮むきは、高い水圧で、特殊ノズルで剥いて行きます。材料にダメージが有ると、きれいな表皮の材料にはなりません。山で木を切る段階から丁寧に扱わなければ良い材料は取れません。他の多くの業者が扱うログハウスが表皮を削り取っているのはダメージのない素材が手に入らないからだと思います。輸入材等のログは、表皮をむいてしあげて、自然の風合いが残ってないのが普通ですが、日本人の感性には、自然の表皮の風合いの方が、合っていると思います。だから表皮を残す皮むきにも、こだわってやっています。市場で買えば安く、表皮をむけば、ダメージも隠せるので、楽なのです。他のメーカーのほとんどは、市場か、輸入材を使っているとおもいます。でもそれでは、何処の山の材か、何時切ったのかわかりません。アイビーログ工房の使う木材は、出所のはっきりした、切り旬で伐った材を使う事が、基本です。そうすることは、環境破壊に加担することもなくなり、出所がわかる事は、住み継ぐ家では、物語の継承が出来、愛着を生む事にもつながると考えています。

先人の知恵。

2010年03月05日 12時25分17秒 | Weblog
丸太を両面引きしたものを、丸太の柱の間に落とし込んだ、ピーセンピースの壁。白かった木肌が、飴色に変って来ています。歳月が木に、色の変化を与え、この家独特の雰囲気を与えてくれています。12年の歳月の証し。近頃、木の動きも安定していますが、季節の変わり目には、バキッと音がします。まだ生きている事を感じます。昔、家を建てる時、松梁を一杯組んで、屋根裏に積んでいたのですが、あれは、将来建てなおす時に使うために乾燥を兼ねて、備蓄していたと聞きました。先人は100年~200年先を考えて家を建てていたのです。今、日本の山には、森に木が溢れている。備蓄出来る時代なのです。先人に習い、将来に備蓄出来るような、家を建てるべきなのではないかと思っています。将来に備蓄。良い家を建てる事は、快適さもですが、環境にも優しいのだと、感じています。