土佐の民家風ログハウス、アイビーログ工房 

http://ivy-log.com/住みたい!!高知が元気になる家。アイビーログ工房の木の家には物語が生まれます。

憧れや夢を持とう。

2012年03月23日 13時22分55秒 | Weblog

なまこ壁の補修工事をやっていたので、思わず写真を撮りました。なまこ壁の役目は何かと言うと、思わず黙ってしまう。手間のかかる仕事の割りには、役目と言うと、防水、デザインぐらいしか思いつかないからだ。漆喰が傷まないように、瓦で強度を取ったとか色々あるのだろうが、別に他の手間のかからない方法もあるからだ。一番は財力の誇示なのだろうが、未だになまこ壁の町並みを見ると、良いなーと感じるのは、財力の問題だけでもなさそうだ。車も軽自動車で間に合うが、あえて高い高級車や、スポーツカーを選ぶのと同じな物なのだと思う。あこがれの形、物を手に入れたいと思うのは自然な事だ。

良い物、好きな物は大切に使う。家も同じ。住むだけだったら建て売りの家でも十分だ。リホームして、壁紙を張りかえれば、何時でも一見新しくなるしそれで十分。しかし長く残る家には、それなりのこだわりがある。素材、工法、職人の技。創るにあたって物語りがあるのだ。私も結婚当時、船に乗っていた時には、なんのこだわりも無く、安い、セキス○ハウスの家で十分だと本気で考えていた。しかしログハウスに出会って、素材一つとっても、こだわりが出来た。工法でも、もっと良い方法は無いかと考えるようになった。職人の技の奥深さに興味を持つようになって来たのだ。何故か。良い家、気持ちの良い場所を作りたかった。嘘のない空間に身を置きたいと。建築の知識が身に着くにしたがい、ハウスメーカーの家は対象外になった。対象が不特定多数の建築は、及第点は取れるが、私にはどうしても満足出来る家にはなり得ない。パーツを色々取り替えれ選べる。一見豊だと思われるシステムだが、私には貧しく感じられる。オンリーワンの建築には、予算が厳しくても、一つの物語りがある。そのことが豊かだと思えるし、大切にしたい心を育む。人口減の日本には、メーカーハウスはもういらないのではとも、私は感じる。災害時の仮設等大量生産以外は必要無いとも。もう少し、地元の良い物、人材を育てて行く事が、地方が豊かになるきっかけになると確信している。


神の宿る木。本当のエコロジーとは?

2012年03月20日 21時24分48秒 | Weblog

巨木には神が宿ると、僕は何の違和感も無く思っている。自然豊な四国には、多くの巨木がある。特に杉と楠は案外身近なところで見られる。神社やお寺に多く残っているのだ。写真は香美市神母ノ木の大楠。物部川の畔の神社にある。楠の木は杉桧等の針葉樹と違い、四方八方に力強く枝を張り巡らせ、確かな意思を持った生命体のように見える。我々の作る家に使う、50年前後の杉丸太にはこの様な神性は感じないが、山で木を切り倒す時には、命を伐っていると確かに感じる。50年の木の命には、まだ神性はないが、確かにその生きた時間は感じらる。製材すると、その時間が感じにくくなるのは否めない。丸太のまま使う事は、熱狂的なファンも多いが、その大きさに拒否感を持つ人も多い事は事実。しかし丸太をそのまま使う事は、理にかなっていると私は思う。丸太は製材すると、バランスが崩れ、反ったりする。強度は辺材の部分が強く、その部分を取る事はもったいない。丸太のまま梁や柱に使う事で、強度に優れた建築になる。神の宿る木は、板に挽くより、丸太のまま使おう。そうすることで、家の寿命は格段に延びる。生命を感じる家を建てよう。機械で快適な生活環境を得れる現代こそ、機械に頼らずとも、快適に暮らせられる木の家を建てることこそ、本当のエコロジーだと私は確信している。


焚火カフェ?楽しみ無限大。

2012年03月17日 21時50分12秒 | Weblog

朝は冷え込んで雨が強く降っていたが、昼前に雨も上がると、春一番が吹き、急に暖かくなった。この時期寒暖が、猫の目のように変わる。3坪ハウスの作業はお休みです。対岸の国道から見たらこんな感じです。

中々良い感じなのですが、さすがに小さい。ここは小さなカフェになる予定ですが、普通のカフェじゃなく焚火の出来るカフェになる予定。三坪ログハウスが、地震に強い、シェルター機能を持つ家なので、誰でも震災時に火を扱う事が出来るようにしようと考えている。火を一人で扱う事が少なくなった現代、こんな場所があればいいと思ったのと、やっぱり私自身が焚火好きなだけとも言えるかも。しかしログハウスの原点。作られたもの、人に与えられる喜びより、自分が係り作りあげる事の方が、喜びは深い事を体験してもらいたいと言った趣旨もある。震災以降、楽しい事が自粛傾向にありますが、やはり楽しくないと未来は無いと考えている。バブリーな喜びではなく、根源的な喜びを体験出来るのは、高知か北海道や離島等の田舎しかないと思う。都会には無い楽しみを、高知から発信出来れば楽しいかなと考えている。ログハウスは小さいが、楽しみは無限大かも。


ボーっと出来る、焚き火カフェ?

2012年03月14日 08時43分40秒 | Weblog

3坪ハウス順調に進んでいます。床張り先行工法でやっております。湖のロケーションは素晴らしい。癒されます。ログハウスと川沿いや湿気の多い場所は、床を上げる事による湿気対策をすると、相性は良いのではないかと思う。確かに木と水分は、あまりありすぎると、腐ったりカビが生えたりして良くないが、木は生きているので急激な乾燥は、大きな割れを生む事が多々ある。冬になると肌がカサカサになるように、適度の湿気は必要なのだ。ただし屋根は大きく取っておかないと、逆に早く傷む事に繋がるだろう。

床は、杉の板を敷いた上に、防水透湿シートを張り、30㎜の杉ホンザネ板を敷いた。仕上げなので、養生をして、丸太を組んで行く。

どんどんと積み上がり、つなぎの丸太が入り、揺れなくなる。棟上げをして、30㎜のホンザネ杉板を張る。だんだん完成が見えて来る。

屋根は、勾配がゆるいので作業は楽だ。草屋根の予定もあるので、垂木は120角。それでも屋根の先に行けば、少ししなる。耐震の事を考えれば、屋根は軽い方が有利だが、現代版の石場建てなので、屋根に過重するのも良いかと考えている。この家は完成すれば、カフェにする予定だが、希望があれば、土地込みで販売もする予定。目の前の桜が咲く前に完成したいと思っている。この土地で焚き火が出来るカフェ。ボーとする時間を楽しめる場所にしたいと考えている。又ログハウスの事を一般の方に理解して貰える場所にもしたい。目の前で50センチを超えるブラックバスも釣れるし、カヌーでコーヒーを飲みにもこれるなんて考えているが、どうなりますでしょうか。楽しみにして下さい。

 


歳をとる取るのが早すぎる。

2012年03月11日 20時55分33秒 | Weblog

時間が経つのは、思ったより早い、いや早過ぎると、近頃痛切に感じる。仁淀川沿いのH邸。もう何年になるのか、記録を確かめないと、定かではない。10年前後なのだが、屋根が黒っぽくなったので、見て欲しいと言われたので、行って来た。雨の日に伺ったのだが、確かに、煙突のあたりと、山側の日の当たりにくい所が、一部黒くなっていた。山に近い場所は、湿気が多く、コケが付きやすく、カビ等も繁殖しやすい。しかし屋根を再塗装する必要性は感じなかった。確かに再塗装すれば綺麗になるが、急こう配のこの家の場合、屋根足場が必要だ。足場をかける費用がかなりかさむ。屋根屋さんに聞くと、10年保障しかないが、20年は大丈夫と言っている。それ以上でも大丈夫な事もあるし、条件が悪ければ、20年位の事もある。だから私は余裕があれば、、20年ぐらいで屋根のやり直しをしても良いし、予算が無ければ、そのまま使い、目視して判断したら良いのではないかと思う。だいたい25年前後までは大丈夫だと考えてはいますが、あまりに見苦しくなる前に葺き替えするば良いと思います。私の家も、はや15年目。後10年程経てば葺き替え時期。次の世代がリホームする時期に思い切ってやれば、25~30年はまた住めるようになるので、世代交代の時期か、異常気象等で傷んだときに、やりかえれば良いと思います。自然素材で作った家なら、25年の時を経た魅力が加わり、又出費も、何分の一で良く、家を新築するより経費も掛からない。古くなっても価値のある家を創って行きたい。

内部は割れも増えたが、イメージは変わらず造ったとき時のまま。当時の事が、鮮やかに想いだされます。大切にしてくれてありがとう御座います。