ポトマック自然観察日記

アメリカ東部の自然紹介をきかっけに、日本や世界の自然観察を共有。

栃木・沼原湿原 Numappara Wetland, Tochigi Pref., June 4, 2021

2021年06月07日 | 日記
有名なニッコウキスゲには未だ早いと知りつつ、いつも気になる沼原湿原を訪れました。

まず車を発進させましたら直ぐにコジュケイ(Chinese Bamboo Patridge)のカップルが道路を歩いていました。車中から急いでシャッターを切ったので少し、いや、だいぶピンボケです。



沼原湿原に向かう林道では、サルが数頭現れました。少し車を停めて観察しますと・・。



むしろ向こうの方が私を観察しているようです。



朝7時ぐらいに到着した駐車場はさらっと車で埋まっていますが、3時間も過ごした沼原湿原では私以外には4人しか見掛けませんでした。多くの皆さんは那須岳の方に登山に行くのですね。

この景色好きです。いつも同じ写真を撮ってしまいます。沼原湿原を手前にその向こうに見えるのが那須連山北部、右から流石山、大倉山、三倉山(どれがどれか少し難しいですが)。いずれも1,800m級の高山です。



湿原の木道を歩くのは楽しいものです。足元で目に付いたのはこのハルリンドウです。いっぱい咲いていました。



次は満開のズミ。ピンクと白の繊細な組み合わせ。



そして耳にアピールするのはヒメハルゼミ達です。見つけられますか?



アップにしてみましょう。木道の上で見つけました。不思議な飛び方で、少し大きなハチが飛んでいるかのようです。



陽に当たるとこんな美しい姿を見せてくれます。



さてさて、鳥の方は?遠くの針葉樹の先端に鳥を見つけました。よく見てみるとモズ(Bull-headed Shrike)です。かなり距離があったのですが、カメラをズームにして観るまでは何か別の鳥かと思うくらい大きく見えました。

あれっ、と思うと隣の木の先端に留まりました。そこでシャッターを切ると、先程紹介したばかりのヒメハルゼミを捕食したようです!



こんな可愛い鳥も観られました。コムクドリ(Chestnut-cheeked Starling)です。姿だけでなく英語名も可愛いです。確かに頬に栗があるように見えます。そのお顔立ちのせいか、なぜか幼く見えませんか。



沼原湿原では、両生類の観察も楽しいですよ。アカハライモリなら何回でも見つけられます。赤いお腹の見える下がオス、上がメスです。



さらに興味深いのはクロサンショウウオ(Black Salamander)です。あちこちで白い大きな卵嚢がありましたが、もちろん、まるでオタマジャクシのようなその幼生も居ました。ウーパールーパーのようにエラが出ていますね。



湿原に来るたびに、如何に多くの生き物にとって水が大事なことかを思い知らされます。今回紹介した生き物達もみんな水や土をベースにした生態系の一部ですね。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする