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【おさらい衛星教室】「アップ周波数補正」衛星通信をするための中継器を積んでいる衛星にあっては、アップリンク周波数とダウンリンク周波数が決まっています。決まっている周波数を使い、ダウン周波数にあってはドップラーを考慮すれば、そのまま通信が出来るはずです。FM衛星ではそのような操作でまったく問題ありません。しかしSSBやCWを使うアナログ衛星にあっては規定の周波数関係にドップラーを掛けただけでは、自分のダウン信号が明瞭に聞こえて来ません。そこでアップ周波数を補正して明瞭に聞こえるようにします。これを「完全ループを採る」と呼んでいます(当Blogが呼んでいるだけか?)◆ただ、CW運用の場合ではToneのずれが相当あったとしても了解度にはあまり影響がないので、こだわらなくても良いかも知れません。問題はSSBの場合です。ループがずれているとモゴモゴ言って、聞き取ることが出来ません◆昨日、FO-29とVO-52で完全ループを採るためのアップ周波数補正値を再確認しました。FO-29では2回のパスで4回確認しました①1,390Hz②1,330③1,460④1,430◆①と②が1回目のパス、③と④が2回目のパスです。ずれていることが分かりますが、そんなに大きなずれではありません。1,300Hzから1,500Hzの間ということになります◆一方VO-52では1回のパス中①-1,040Hz②-1,200Hzでした◆いずれの衛星も一度合わせただけではだめで、パス中動いてしまいますので、その都度微妙に調整する必要があります◆この変動は衛星の経年変化と思われますが、今まで打ち上げられた衛星の中でHO-68はほとんど変化がなく、一度合わせるとずっとそのままで大丈夫なLinear Transponderを積んだ衛星でした。早々とこのトラポンが使えなくなってしまった衛星ではありますが…(今も元気にCW Beaconは出しています)◆ちなみに、夜間アナログ通信衛星として使えるAO-73(FUNcube-1)のアップ周波数補正値は、11.0kHzあたりから始めてどんどん動き、最後の方では約16.0kHzも補正が必要な衛星になっています。これほど動く衛星もめずらしいのですが、CubeSatなので周波数安定度の確保がむずかしいからなのかも知れません。動くことが止まらない様子なので、さらに上はどこまで動いて行ってしまうのか不思議です(久々に出ました「おさらい衛星教室」一回読みきり:この項おわり)☆☆☆
【開発】10年前は、クリーンセンター(ごみ処理施設)だけであったのが10年後、住宅が建ち、工業団地が出来ました。工業団地は山を削り、セスナが降りられるほどの広大な土地を確保したものです。工場誘致により、建物が次々と建っています。建設足場の「ニッケンリース工業㈱」は一社で膨大な土地を確保して進出しました。足場を運ぶトラックの交通量が増え、良いのだか悪いのだか…。私の家から歩いて10分ほどの裏山方向