平成徒然草

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衛星通信記録8月17日(水)

2022-08-17 09:17:51 | アマチュア無線

本日午前7時曇り26.5℃ 午前9時現在雨が降っています。

私の地方は、旧盆です。13日は菩提寺で施餓鬼会があり、夕方迎え火、14日、15日と親戚の人が盆参りに来てくれました。16日昨日は夕方早めに送り火をしてから、塔婆を持って墓参り。お盆が終え、八月中旬が過ぎました。お盆が過ぎると日が少し詰まったような気がします。

法師ゼミ「ツクツクボウシ」は、盆過ぎに鳴いて欲しいのですが、盆前の8月上旬にはもう鳴いていました。子どもの頃、盆が過ぎ、法師ゼミが鳴き始めると、夏休みも終わりに近づき、宿題を急かされる思いでした。毎日欠かさず行っていた前の川への水浴びも、どことなく飽き、吹く風も幾分涼しくなり、晩夏を思わせる八月下旬にさしかかったのであります。

  

【CSS】中国の宇宙ステーション「CSS」が、月面を通過するのを天文愛好家が撮影したとのニュースがWebにありました。CSSは地球を周回している訳ですが、月が見えている時、月と「CSS軌道の仰角」が合えば、月を背景としてCSSの撮影が可能なことを割り出した上での天文愛好家の撮影だったようです。確か「ISS」でも同じような撮影は行われていたと思います。JR6AZ崎山さんは、この辺を確認したいので、CSSの軌道要素を探していたのでしょうか?

  ↑ CALSAT32にCSSのTLEを入れ、日付と時間を戻して見ると、月の前をCSSが横切りそうな位置関係の時間が、確かにあります。8月14日(日)日本時間午前5時過ぎ(当然撮影場所は中国本土)

【AO-91】09:33 U/V ■交信(FM:Tone 67.0Hz)JA2NLT JK4DHT JA3BIN 

【TO-108】「CAS-6」09:57 U/V 910Hz(SSB)⇦780Hz

【CAS-4A】10:16 U/V Linear ■交信(SSB)JH8CLC/7(0309:久慈市)-1,300Hz(SSB)

【HO-113】「CAS-9」「XW-3」10:22 V/U LInear ダウン信号非常に弱い状態でした。

【SO-50】11:14 V/U ■交信(FM:Tone 67.0Hz)JA6EGM JK4DHT JA2NLT ■受信 DU9JJY JM2FCJ BH6KOK JA5OVF JP2IVD ミドルとラストレターだけ取れた中国局「〇〇〇〇AR」

【TO-108】「CAS-6」11:33 U/V Linear 中心周波数145.925MHz(SSB)で誰も聞こえませんでした。

↑ 受信固定で完全ループを取るためのアップ周波数補正値は今まで+780Hz(SSB)でしたが、今日2回のパスいずれも+910Hz(SSB)でした。CALSAT32のSATINFO.txtを書き換え

JR6AZ崎山さんからのコメントに関連して調べてみました。調べるきっかけを作ってくれた崎山さんに御礼申し上げます。

 【CSSARC】IARU Sat Coodinator

【中国の宇宙ステーションアマチュア無線運用】☆☆☆

衛星がアマチュア無線の周波数を使う場合、IARU(国際アマチュア無線連合)の周波数調整委員会に申請して、周波数が決定されます。中国の宇宙ステーション(以下:CSS)の場合は2022年3月8日に申請して、5月2日に調整が完了しています。その内容は以下のとおり記述されています。機材を運び込むのは、2022年の第3四半期と記述されていますから、まだCSSへ無線機が届いていないようです。運び込まれた後、設置、試験などを経て、運用されるのだと思いますので、かなり先の話でしょう。

CSSARCは、中国無線アマチュアクラブ(CRAC)、上海航空宇宙システム工学研究所(ASES)、ハルビン工科大学(HIT)によって提案された中国宇宙ステーションのアマチュア無線ペイロードです。ペイロードの第1段階は、VHF / UHFアマチュア無線帯域を利用して次の機能を提供することができます:1. V / VまたはU / U乗組員の声。2. V/U または U/V FM リピータ;3. V/VまたはU / U 1k2 AFSKデジペアタ;4. V/VまたはU/U SSTVまたはデジタル画像。ペイロードは、世界中のアマチュア無線家が宇宙飛行士と連絡を取ったり、互いに通信したりするためのリソースを提供します。また、科学、技術、工学、数学の興味とキャリアを追求するように学生を鼓舞し、より多くの人々がアマチュア無線に興味を持つように促すためのルールも果たします。2022年第3四半期に温昌から中国宇宙ステーションへの打ち上げを計画しています。**次の周波数が調整されています** 説明なしモード アップリンク (MHz) ダウンリンク (MHz) 1a V/V クルー音声 NFM 145.850 145.985 1b U/U クルーボイス NFM 435.050 436.510 2a V/U FM リピータ NFM 145.875 436.510 2b U/V FM リピータ NFM 435.075 145.985 3a V/V デジピアータ AFSK-FM 1200 145.825 145.825 3b U/U デジピアータ AFSK-FM 1200 437.550 437.550 4a V/V イメージング SSTV-FM 145.850 145.985 4b U/U イメージング SSTV-FM 435.050 436.510

    Chinese Space Station amateur radio payload.  
               
Section Band   Mode Uplink Downlink
1a   Crew Voice V/V   NFM 145.850 145.985
2b   Crew Voice U/U   NFM 435.050 436.510
2a   FM Repeater V/U   NFM 145.875 436.510
2b   FM Repeater U/V   NFM 435.075 145.985
3a   Digipeater V/V   AFSK-FM 1200bps 145.825 145.825
3b   Digipeater U/U   AFSK-FM 1200bps 437.550 437.550
4a   Imaging V/V   SSTV-FM 145.850 145.985
4b   Imaging U/U   SSTV-FM 435.050 436.510

↑ このまま、エクセルにコピーペーストすれば、セルに入ります。

【中国の宇宙ステーション感想】  宇宙ステーションの乗組員は、暇ではありません。ISSの場合でも各国が大金をつぎ込んで運用が行われています。多くの実験をこなし、成果を上げなければ批判の的となります。アマチュア無線の運用によって広く国際的に青少年の科学振興になるという目的で「スクールコンタクト」が数多く行われて来たことは評価に値すると思います。一方、乗組員のアマチュア無線運用は、ほんの数える程の回数しか今まで行われて来ていません「暇ではない」の証明のような気がします。さて、中国の宇宙ステーションのアマチュアペイロードを見ると、今までISSで行われて来た以上のアマチュア無線運用が行われる可能性があります。それも一国の所有物からの運用なので、運用者(中国)の考え方次第になるでしょう。CAS(当Blogは「キャス」と発音)シリーズの衛星といい、過去に行われた月周回衛星からの「WSJT」Telemetry運用といい、今後中国がアマチュア衛星通信の先鋒を担うことになりそうな気がします。

【NOAA-15】18:21

【NOAA-19】18:47

 

コメント (2)
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