ヨーロッパの限りない大地

ヨーロッパの色々な都市を訪問した思い出をつづっていきたいです。

ローマ人の物語ⅩⅣ キリストの勝利

2007-08-23 00:25:27 | ヨーロッパあれこれ
ローマ人の物語ⅩⅣ キリストの勝利
塩野七生 著
新潮社
2006年1月20日 二刷

コンスタンティヌス死去の後、彼の三人兄弟及び甥がローマ帝国を引き継ぐような形になっていた。
しかし突然の謎の粛清により、三人兄弟だけが引き継ぐようになってしまう。
長男 コンスタンティヌス二世
次男 コンスタンティウス
三男 コンスタンス
(紛らわしい名前だ)
しかし、父の死から三年も経たぬうち、長男が早くも殺害される。
そしてまもなく、コンスタンスも殺害され、コンスタンティウスが唯一の皇帝となる。
唯一となって初めて、血のつながった協力者がいなくなったのに気づくコンスタンティウス。
仕方なく、粛清のさい、幼少ということで生き残ったガルスを副帝にする。
しかし長い幽閉生活の影響もあったのか、不始末により処刑される。
そして出てきたのが、ガルスの弟であったユリアヌスが副帝となる。
幽閉生活から、学究生活、そして突然のガリアでの副帝としての生活となる。
戦闘とは縁が無かったにもかかわらず、意外とガリアでは蛮族撃退に活躍する。
責任の自覚と、任務を続けていく高揚感が、彼をそこまで強くさせたのか?
そんな彼の活躍が、アルプスを飛び越え、東側にも知れ渡るようになる。
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