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ラファエロ ルネサンスの天才芸術家 第3章

2021-02-28 07:05:52 | ヨーロッパあれこれ
第3章 古代ローマへのまなざし

キリスト埋葬
イエスとその遺体を運ぶ人物たちのポーズは、ローマに残されていた古代石棺の浮彫「メレアグロス石棺」と呼ばれる構図を踏襲したものとなった。

ラオコーン群像から、「パルナッソス」の古代ギリシアの盲目の詩人ホメロスの表情が反映されている。
(画像の矢印の人がホメロスです。ラオコーンから影響を受けているとは驚きました。ホメロスは詩の霊感を受ける瞬間なのかもしれませんが、一方で創作の苦しみを表したかったのかもしれません)

ラファエロ自身の後期作品の一つの特色は、古代作品の造形要素を、単純な引用にとどまらず、考古学的な視野、つまり古代作品に表されたモチーフを一種の資料として利用していることである。p107

ラファエロの遺跡監督官としての仕事
サン・ピエトロ大聖堂の改築事業に必要な大理石などの資材を、古代遺跡から調達する。
古代ローマの地図を作成する。

歴史的遺産を保護する条例などがまだ整備されていなかった時代、遺産の散逸を危惧したラファエロは、教皇へ進言書を提出し、歴史的建築物を守るため、何らかの対策を講じる必要性を訴え出た。

古代の装飾形式と技法が早速用いられたのが、ヴァティカン宮殿の内部であった。

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