ヨーロッパの限りない大地

ヨーロッパの色々な都市を訪問した思い出をつづっていきたいです。

川縁にたたずむ公女(ベレンの搭)

2006-02-12 23:23:11 | ヨーロッパ旅行記
「発見のモニュメント」の展望台を降りる。
そばの広場には、世界地図があり、ポルトガルが「発見した」年号が書かれている。日本のところには1541と書かれていた。この年は、ポルトガル船が豊後に漂着した年らしい。
こういうモニュメントや地図を見ても、当時、ポルトガルなどが、植民地を探すのに躍起になっていたことがうかがえる。それにしても、本当に日本が植民地という名の餌食にならなくて良かったと思う。当時の日本の施政者が、対外的に妥当な政策を行ってくれたおかげだと思う。

発見のモニュメントから、ベレンの搭に向かう。搭の場所は、モニュメントと同じく河岸にあるため、本来だと河にそってまっすぐに進んでいけばよいのだが、途中船の繋留所の入り口のため行き止まりになっている。仕方なく遠回りをして、公園の側からベレンの搭に向かう。

公園の緑の木々の向こうに、白い姿はあった。司馬遼太郎氏は「テージョ川の公女」と呼んだらしいが、確かに白く、こじんまりとした姿は気品を感じさせる。
中に入る。川に突き出た場所から搭を見上げる。
搭の中を登っていく。東のテラスからは4月25日橋があいかわらず霧にかすんで見える。またクリスト・レイもうっすらとだが確認する事ができた。
搭の1階は水牢になっており、薄暗い。ここは歴史の暗部として、様々な人が閉じ込められたそうだ。
ベレンの搭を出て、ジェロニモス修道院に向かう。

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