ヨーロッパの限りない大地

ヨーロッパの色々な都市を訪問した思い出をつづっていきたいです。

大西洋を目指して(ロカ岬へ)

2006-01-22 01:18:21 | ヨーロッパ旅行記
翌朝、目を覚まし、天気を確認する。
窓から見た限り、曇っていたが、前日よりかは良くなりそうだった。
テレビで天気予報を確認。霧の自動車道路などを映し出していたが、晴れるとのことだった。
リスボンから大西洋方面の、シントラ・ロカ岬に行ってみようと決める。

地下の食堂に下りて朝食をとる。
色々なパン、チーズ、ハム、ヨーグルト、コーヒー、フルーツジュースなど。旅行の時の朝食はなんていつもおいしいんだろう。しっかり食べて、1日分のエネルギーを補給する。

ホテルを出て、少し南に下る。朝の爽やかな中、通勤する人にすれ違いながらロシオ駅に行く。
ユーロ用ですよ、と手書きされた表示のある受付でシントラ行きの切符を買う。
電車に乗る。ゆっくり動き出す。リスボン郊外の、いかにもベットタウンですよという町々を通り過ぎていく。
各駅に止まりながら、乗客が入れ違っていく。ポルトガルの日常生活の中を通り抜けていく一介の旅行者になる。
終点シントラ駅に着く。ここから、シントラの街は後回しにして、ロカ岬を目指すことにする。
駅を出てガイドブックの指示の通り、右100Mほどのバス停から403番のバスに乗った。
バスはユーラシア大陸最西端を目指し、ポルトガルの田舎町ををくねくねと進んでいく。
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リスボンの夜は泣くがごとし

2006-01-19 23:05:42 | ヨーロッパ旅行記
ロシオ広場を通り、サンタ・ジュスタのエレベーターに行く。
エレベーターがどうした、と思われるかもしれないが、これもリスボン名物である。
古めかしさが、風情があってよい、としておこう。
エレベーターにガチャ、と乗り、ガガガと上にあがっていく。(長島カントクみたいな表現だ)
上には展望台があり、先ほどのロシオ広場などの街並みを眺める事ができる。
しばらくそこにいると、雨が降ってきた。どうも天気がぐずついている。
エレベーターを離れ、一旦ホテルに戻り休む。

冬の日が落ちるのは早い。暗い中、夕食を食べに行く。
ホテルの近くに日本料理屋があったので行ってみる。
地図ではすぐわかりそうだったが、なにぶん坂道だったので、感覚が少し変になった。また人通りもほとんどなく、小雨の中寂しい雰囲気だった。
途中、明かりの下で男が立っている。
単に人待ちをしているのかもしれないが、麻薬の密売人あるいは男娼といっても変ではない雰囲気だった。少し避けて歩く。
お目当ての料理屋にたどりつく。しかし、正月2日目というためか閉まっていた。
仕方なく他のレストランを探す。
小さな店があったが、がらんとしていて、流行っていない肉屋のような雰囲気だったので入る気がおこらない。
探し歩いていくうち、道に迷ってしまった。
焦ってうろちょろしていると、坂を登るケーブルカーの駅を発見する。
ガイドブックの地図で名前を確認する。結構南の方へ来てしまったみたいだ。
沿線沿いを登り、近くにあるガイドブックに載っていたレストランを発見するが、混んでいたためここも諦める。少し前のマスターカードの宣伝のようにはいかなかった。
更に歩き、中華料理屋を見つけほっとする。
中に入り、ビールを飲み、中華料理を食べる。アジアの食がありがたい。心細さがやっとおさまった。

食事を何とか済まし、橙色の薄暗いライトのもと、小雨降るリスボンの裏通りを、ホテルに向かって帰っていく。

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リスボンに広がる曇り空

2006-01-15 00:36:39 | ヨーロッパ旅行記
空港からのバスに乗り、街中の予約していたホテルに向かう。
大体の目安でバスを降り、あとはガイドブックの地図で探す。植物園の側で、大通りから少し入ったところにあるようだ。
特に問題なくホテルにたどり着く。
チェックインをし、料金を支払う。現金払いだと3%ディスカウントになるとのこと。脱税対策なのだろうか?。現金だと銀行口座に跡が残らないので税務署のチェックからは一応外れる。自分はカードで支払った。
部屋に入る。ここのホテルを選んだ理由に、「静かで眺めがよい」とのことだったが、自分の部屋の窓からは、空き地の向こうに古びたアパートの壁が見えるだけで、あまり眺めが良くなかった。

早速部屋を出て、街中に行く。まだ昼食も食べていなかった。
ロシオ広場方面を目指す。天気が悪く雨が降りそうだ。ムシムシするのは雨の前兆だったようだ。
まずホテルの近くの「サン・ペドロ・デ・アルカンンタラ展望台」から街を眺める。曇天の中、正面にサン・ジョルジュ城の姿が見える。また右手には、テージョ河がかすんで見えた。
そばのケーブルカーや教会を見ながら、坂を下っていく。ロシオ広場の裏手あたりに着くが、工事中のところもあり、ごちゃごちゃしている雰囲気だった。
また独特のパンのようなものを飾った、軽食をとれそうなところもあったが、おじいさん達がたむろしていたこともあり、あまり入る気にならなかった。結局ロシオ広場側のマクドナルドに入る。知らない街の第一歩は大体マクドになってしまう。
本当に黒い肌をした黒人の女の子に注文をとってもらった。
遅い昼食を済まし、ロシオ広場の前に出る。
とりあえずエレベーターに乗ってみよう、と広場を横切っていった。

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EU四隅制覇(ポルトガルへ)

2006-01-14 04:33:30 | ヨーロッパ旅行記
年明けからポルトガルに行く。
これが結局、フランス滞在中に国外に出た最後となった。
また、つまらないことだが、これで当時のEUの4隅を制覇できた。
EUをオセロの盤に見立てると、まさに必勝手順である。中心のブリュッセル、ストラスブールも押さえていたので、これでEUに対し、深く理解できたに違いない。(ホンマかいな)

ちなみに、ポルトガル以外では、スペインに行く事も考えたが、スペイン通の人に、そこは治安が悪いよと脅されて、簡単に諦めてしまった。限られた時間で、行ける所も限られているので、治安が悪いと言われれば、選択肢からはずしてしまう。その点、ポルトガルはいいイメージがあった。その実態は?

旅行会社に個人旅行を申し込んだ時、最初は土曜日までの計画だった。日曜日はしっかり休み、翌日の出勤に備えようと、殊勝な事を考えていたのだ。
しかし、旅行会社のお姉さんが、日曜までですと航空賃がお安くなりますよ、とわざわざ教えてくれたので、素直に従う事にした。確かに、提示された金額は土曜までと比べてずっと安い。
こういった料金のシステムがいまだによく分からない。

シャルルドゴール空港からリスボン空港に到着する。
今回はユーロに変わった直後で、少し心配で、ちょっと位旧現地通貨も持っていたほうがいいかなとも思ったが、結局両替はしなかった。
空港の外に出ると、蒸し蒸ししていた。あまりヨーロッパでは経験した事がない湿度だった。
街中へ向かう黄色い小さなバスに乗り込む。結構混んでおり座れなかった。
運賃はユーロでの支払いで全く問題なかった。
空港より、一路リスボン市内へ向かう。


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あるじゃん!(フランからユーロへ)

2006-01-10 23:40:39 | パリの思い出
自分がヨーロッパにいた時、1年目は世紀の狭間で年を越し、2年目はユーロ誕生で年を越した。
ちょうど歴史的な瞬間にヨーロッパにいることができ、幸運だったと思う。
この内、ユーロについては、自分が到着した時(ユーロ導入まで1年9ヶ月前)、既にフランとのレートは固定されていた。
よって、レシートなどにおいても、すでに合計金額においては、ユーロも併記されていた。それで徐々に慣れてよね、という感じで、レシートのすみっこから静かに訴えていた。

フランスの場合、銀行の通帳はなく、毎月一回、郵送で収支報告書を受け取る。
それの表示が、2001年10月途中にユーロに変更になった。
金額自体、約7分の1に減ってしまうので、最初は違和感があったが、すぐに慣れた。
というか、なにぶん、毎日の生活がかかっているので、慣れざるを得なかった。

2002年1月1日、ついにユーロ通貨導入が始まった。
ニュースでは、0時過ぎと同時に、ユーロを手に入れて喜んでいる人を映し出していた。
自分も、朝10時頃、家の周りをうろついてみた。
一応フランスでも、正月は祝日だが、現金引出機は開いている。
どうなっているかチェックしていく。もう既に、半分くらいは、ユーロが引き出せるようになっていた。
普段は、安全上の問題もあり、街中の引出機はあまり使わなかった。
しかしこの時は、わざわざ3箇所くらいから引き出しては、さらっピンのユーロを愛でていた。
おバカなことであった。

どこにでも頑固な人はいるものである。ニュースで、フランしか使いたがらないおじさんを取材していた。カフェとかで、ちまちまフラン硬貨を出していたりした。
1月1日以後、しばらく併用期間があり、フランの使用も可能だった。
しかしその後は当然のことながらユーロのみである。
そのおじさんは今ごろどうしているのだろう。少し心配である。

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