現在の、サブオーディオシステムは以下のとおりです。
パソコン⇒DAC(D30)⇒真空管プリアンプ(TUBE-A3)⇒真空管アンプ4台をシリーズ接続⇒スピーカー
FMTuner⇒トーンコントロール基板(キット)⇒真空管プリアンプ(キット)⇒真空管アンプに入力
この4台の真空管アンプを接続するのに、RCA分岐ケーブルを使っている。どんどん分岐していくので、レベル低下とかインピーダンスの乱れとか気にはなるのだが、耳で聞いた限りでは「まあ、こんなもんじゃね」という音で特段劣化している気はしないのであります。
ある日、ヤ〇オクを見ていたら、DAC、真空管プリアンプなどを扱う業者が、不具合戻り品を1円スタートで沢山売りに出していた。だいたい2台セットになっていて、部品取り・自分で修理できる方用となっていたので、何件か入札に参加してみた。新品価格だと2台で1万円+αくらいなので、2,000円を限度として入札したのだが、全く歯がたたなかった。不具合品なので、修理可能かどうかも不確かなのに、みなさん強気で突っ込んでいきます。まあ、どうしても欲しいというものでもなく、安ければ修理に挑戦してもいいくらいに思っていたので残念ということはありません。
その中で、4chスプリッター+真空管プリアンプの「一部不具合品だが動作品」というのを見つけた。一応動作可だが、LEDが点灯しないというものだ。修理もしくは、気にしない人向けということになっていて、そのくらいならいいかもと思い、奮発して3,000円突っ込んでみました。さらに送料として590円ほどかかります。プリアンプはどうでもいいが、4chスプリッターは興味があります。スプリッターは、FXーAUDIOのLS-01Jという型番です。LS-01Jの新品相場価格を調べてみたら5,200円程度なので、これ以上突っ込むのは愚策です。案の定、落札不可でした。最終値は、送料込みだと5,000円くらいになっていました。プリアンプ込みだと新品は1万円+α程度なので、落札価格は半値弱くらいです。お得かどうかは、個人の価値観によると思います。
サブシステムのオーディオ用に、4chスプリッターを使用してみようと思ったので、新品のLS-01JをR天で購入しました。価格は、送料込みで 5,200円です。
電源はDC12Vですが、AC-DCアダプタは付属していません。
内部の写真は、販売店が公表しているものです。入力信号増幅用に、STMのオペアンプTL062CNが使われています。その後、独立した各ch用にゲイン調整用のオペアンプ(同じくTL062CN)が4個使われています。オペアンプはソケットタイプで交換は可能のようですが、説明書にはオペアンプ交換は自己責任で、内部をいじった場合は一切の保証は受けられないと書いてあります。また、AC-DCアダプタは1A以上が推奨になっていますが、消費電力の大きなオペアンプに交換した場合は、もっと大電流に対応したアダプタを推奨するとも書いてます。特に交換する予定もないので、このまま使うことにします。
DC12Vは、安定化電源から供給しました。+12Vの中華製AC-DCアダプタの手持ちはあるのですが、スイッチング方式なので高周波ノイズがでます。それが中波~短波帯の妨害波となるので、極力使いたくはありません。早速、電源を接続して1~4chまで動作させました。各々のchに電源SWがあり、ボリュームコントロールが付いています。
バックパネルです。RCA入力x1と、RCA出力4回路です。ゲインコントロールがあり、通常0dBで使用しますが入力不足になる場合は+15dBのスイッチがあります。不用意にゲインを上げると、入力オーバーで音が歪むので、まずは0dBのままで使うのがいいでしょう。
RCAケーブルでの配線を撤去して、LS-01J経由で各アンプに接続して音出しをします。あれ、妙な歪みを感じます。接続は以下のとおりです。
パソコン⇒DAC(D30)⇒プリアンプ(TUBE-A3)⇒スプリッター(LS-01J)⇒真空管アンプ4台⇒スピーカー
真空管プリアンプにもオペアンプが使われているので、ゲイン過多で歪があるのではないかと思い一度真空管プリアンプを撤去しました。
↓写真下がDAC(Toppind D30)で、上が真空管プリアンプ(TUBE-A3)です。
歪みは感じなくなりましたが、真空管プリアンプを外したところ、すっきりした音なのですが迫力がありません。なんとなく「つまらない音」になってしまいます。再度プリアンプを割り込ませて、入力オーバーにならないように微調整したところ、まあまあの音になりました。しかし今度は、さーっというフロアノイズが気になります。どのアンプを通しても同じです。
説明書読むと、使い方として「使うchをONにして下さい」と書いてある。すべてのchをONにしておいたので、干渉したのかもしれません。該当chだけ動作するようにしたら、フロアノイズは無くなりました。
歪みやフロアノイズについては必ず出るというわけではなく、全chがON状態でも電源のOFF/ONでノイズが無くなることもあります。接続した直後は、ノイズや歪で音が暴れることがあったのですが、しばらく使っていると安定したのか良好に動作しはじめました。もしかしたら入力オーバーや、入出力ケーブルの接触不良があったのかもしれません。
音質が若干変わったので、プリアンプのトーンコントロールで音色の調整を行いました。RCAケーブル分岐から4chスプリッターに替えて「明らかに良くなった」とは感じませんが、前々から気になっていたオーディオ信号の分岐について、一応決着が付いたのでヨシとします。RCAケーブルで分岐に分岐を重ねていたので、ごちゃごちゃしたケーブルがすっきりしたのは大きなメリットです。
動作が安定したので、4chすべて動作状態にしてスプリッターの出力レベル調整をしました。もちろんアンプ自体でボリュームの調整はできるのですが、入力側でのレベル調整もできるのは便利です。特にノイズをかむことなく良好に動作しています。
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追記
しばらく使っていたら、VRの位置が2時方向を超えるとホワイトノイズが増えることを確認しました。それ以下だと問題なく使えます。
中華のプリアンプもそうですが、お手頃価格の真空管セットが多数あるのでいろいろと試しています。失敗しても惜しくない価格のものなので、とりあえずやってみようという感じです。流行りのD級アンプはパッシブタイプのスーパーウーハー用に導入しました。そのうち記事を公開します。
はっきりとした年は分かりませんが、パワーアンプの電圧増幅段をオペアンプまたは半導体ディスクリートで組み、ドライブとファイナルを真空管と言うのは1980年代頃から激増した感じもあります。
オペアンプがお手軽&トラブルが少くベストですが、真空管段とのレベルシフトとかが面倒だったりします。
ソケットでオペアンプを交換出来るとの事ですが、オペアンプはどれもオープンループゲインが高いので、ユニティゲインが保証されているものならば何を選んでも大して問題は起きないと思います。
スルーレートとかは真空管自体が低すぎるので問題になりません。
真空管は独特の柔らかい音色が魅力ですが私的には毎日聴くにはダイナミックレンジとF特の広いトランジスタが好きですね。
ただ最近主流のD級アンプはスペックは凄いけどオールアナログ構成の昔ながらのアンプに比べると金属的な音であまり好きではないです。物によると思いますが。