約2年ほど前に買ったFMVのAH53/D1だが、HDDの速度が遅いので立ち上げはもちろんのこと、アプリケーションの起動・動作にも「いらっ」と来る時が少なからずあるのである。タスクマネージャでHDDの動作を確認してみると、多くの場合100%アクティブが続いており、HDDがボトルネックになっているのが分かる。そのため、快適化を目指してSSD化することにした。
今回準備したのは、ア〇ゾンで買った1TBの2.5inch_SSD「CrucialのMX500」です。AH53のHDDの厚さは7mmで、MX500も同じ厚さなのでそのまま換装できます。MX500には、9mm用のスペーサーも付属しているので、9mmのHDDを使っているパソコンにも使用可能です。今回、スペーサーは使用しません。
Crucialは、米国Micron社の商標です。一応、日本・米国・台湾メーカーのSSDを検討しましたが、コスト・パフォーマンスを考慮して、高すぎずそこそこの性能が期待できるものをチョイスしました。その結果、満足いけるものとなりました。コストを度外視すれば、もっとスピードが速いものもあるでしょう。(MX500は、Assembled in Mexicoです)
MX500は、パソコン接続用のUSBケーブルが付属しているものを購入しましたが、クローン製造機を使うことにしたので、ケーブルは不要になりました。クローン製造機(HDD/SSDスタンド)は、ジャス〇システムから通販で取り寄せました。一太〇ユーザーなので、割引があります。
AH53をひっくり返し、赤マーク内のプラスねじを1本外すと、カバーが取れます。メンテナンスは楽なように作られています。
カバーが外れたら、右下のバッテリーパックを取り外します。作業中は、不測の事故を防止するため通電しないようにしましょう。
左下の黒いカバーをめくると、HDDが見えます。赤マークのプラスねじを2本外すと、HDDが外れます。
HDDの取り付けフレールは取り外します。SSDに換装するときに使うので、大事に保管します。
クローン製造機は、AOTECとロゴがあったので調べてみたら、中国のITPROTECという会社の日本法人のようです。製品には、Made in Chinaと記載があります。簡単な日本語説明書が添付されており、ディップSWを「クローン」にセットして、本体の電源をONに・・ならんがな。なんで?
電源コードをさわると、電源がONになったりOFFになったりする。これは、明らかに接触不良です。DCプラグがくさいので、無水アルコールで洗浄しました。新品で、箱から出した直後に接触不良とは。クローン作製中に電源が落ちたら目も当てられないので、動作中は線などを触らないことにします。
この機器はクローン製造の他、HDDの消去やパソコンと直接つないで、HDDをコントロールする機能もあります。簡単なユーティリティソフトと、USBケーブルも付属していますが、今回はクローン機能のみを使います。その場合は、スタンドアローンで動作するので、パソコンは不要です。
クローン装置の設定を、ディップSWで「CLONE」にします。スロット①に転送元のHDD、スロット②には、転送先のSSDをセットします。間違うと、データが消えて泣きます。最初、設定を間違えて消去モードにしてしまいましたが、消去はスロット②を使う仕様だっため、オリジナルのHDDを消さずにすみました。(あぶねーな)
スタートSWを5秒以上長押しすると、コピーが始まります。正面のLEDインジケーターが派手に光りだし、進行状況が把握できます。25%⇒50%⇒75%⇒100%と、ざっくりした値が分かります。
やっと、50%完了。ここまで、1H以上かかりました。
約2.5Hかかり、100%完了しました。完了までの時間は、HDDの性能や容量により異なります。
完了したHDD・SSD共にかなり発熱しており、相当頑張った感があります。先に取り外したHDDの取り付けフレームを新しいSSDに取り付け、本体にセットします。ねじ穴もピッタリです。
裏のカバーを取り付けて完了です。早速、パソコンに電源を入れてみましょう。うまく、立ち上がるでしょうか?
FMVの電源を入れると、「デバイスに問題があったため再起動します」というメッセージが出て、自動で再起動がかかりました。
「大丈夫か?」
と思いましたが、次は問題なくパスワード画面が表示され、パスワード入力後には何事もなかったように正常に動作しました。換装前と、全く同じです。すばらしい!
SSDに換装した感じとしては、本体を赤く塗って3倍速くなった感覚です。(実際は、3倍以上速い気がします)まさに、ニュータイプ専用と呼べるようなマシーンに仕上がりました。(なんのこっちゃ)デバイスマネージャを見てみると、HDDがSSDに書き変わっているので、正常に認識されたことが分かります。
Widowsアップデートの際は、HDDが100%動作を維持し続けて、ひーひー言っていた(言ってはいないが)のですが、SSDに換装後は10~30%程度の動作率で余裕をかましています。その代わり、CPUの使用率が高くなっています。
あまりの快適さに、もう一台のDynabookパソコンもSSD化するために、MX500(今度はUSBケーブルなしの本体のみ)を追加注文しました。ダイナブックも、シャー専用マシンにするか。
取り外したHDDは、現時点でのバックアップ用に使えるので、大事に保管します。万一SSDが突然壊れても、全くの初期状態からインストールするより楽に復旧できるかなと思います。
Crucial SX500_1TB+(USBケーブル) 12,280円
AOTEC HDD/SSDスタンド 5,970円
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追記
AOTECのHDD/SSDスタンドの電源プラグ接触不良が直らないので、JustSystemのHPから対応をお願いすることにしました。詳細な現象を記載し、「明らかに初期不良、または製造不良と思うので対応いただきたい」と連絡しました。
翌日、JustSyatemより、「メーカーに依頼しますが同意しますか?」というメールが来たので同意しました。まぁ、「丸投げします」ということです。メールでの対応を希望しました。
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翌日、メーカーサポートよりメール到着。
・電源側のプラグが悪いと確定していれば、動作確認済みの電源コードを送付します。不明な場合は、本体ごと送付すれば、総合チェック・修理しますとのこと。着払い可・修理費用無償。
・金曜日に、郵パックの着払いで発送⇒おそらく翌月曜日に到着⇒火曜日に修理完了(代替えか?)し、発送したとのメールがありました。サポートの方でも「電源接続不安定を確認」とのことです。対応は早く、丁寧でした。