こないだの土曜日、コロナ禍のなか家でまったりしていたら、ピンポーンと鳴るのである。インターホン越しに対応。
「はい」
「難民のための寄付があーたら、こーたら」
寄付集めのようだ。昔、ベトナム難民とか、カンボジア難民とか、いろいろいな名目で街頭寄付を募っていた時代があり、調べてみたら難民とは全然関係なく、怪しげな団体が金集めをしているような話もあった。
現役時代は、会社を通じてそれなりの団体に寄付を行ったりもしていた。また、例えば地元サッカーの球団とか、身元がはっきりしている団体を通じて、心ばかりの寄付を行ったこともある。もちろん、その寄付の目的に共感した場合である。
しかし、いきなり訪問され寄付をお願いされても、本当か?と思うのである。なんとか詐欺が横行する時代であるので、固定電話も基本留守電にしており、非通知からの電話は自動的にはじく設定もしている。
銀行員とか郵便局員とか、警察官を騙る詐欺も多発しており、身分証明書(みたいなもの)も、簡単に作れる時代である。最近のニュースによると、ネットで依頼すると本物そっくりな運転免許証も手に入るということだ。ICチップが無いだけで、ちょっと見ただけでは偽物と分からない精度らしい。中国からの郵便で、税関で摘発されたようだが、よく見つけたものだ。もしかしたら、すり抜けて行っているものもあるかもしれない。
「身分証明書はこれです」
「あ、そうですか」(インターホン越しでよく分からないが、そもそも本物かどうかも調べようがない)
「すいません、ちょっとご協力はできかねます」
「お話を聞いてくれれば、詳しく説明する人を呼びますので」
「いや、ちょっと結構です」
ということで、お帰りいただきました。気になって、ネットで調べてみたら、国連UNHCR協会というのがあって、個別訪問で寄付のお願いをしているとのこと。
これかなぁ。確かに個別訪問をしているとは書いてあるが、見極めようがない。詐欺集団は一歩先を行っているので、いまいち確信がもてないのである。なんか、疑心暗鬼な時代になりましたけど、これだけ普通に詐欺が行われている現代では、本物でもなかなか信用してもらうのは至難の業ではないかなと思う今日この頃であります。
ずいぶん前だけど、「消防署の方から来ました。消火器の設置は法律で決まっているので、買って下さい」というのが来たな。消防署員の制服みたいなものを着ていたけど「消防署の職員か」と聞いたら、「消防署の方から来ました」と言うので断ったら、あーたら、こーたら言っていたが無視した。
それと、「屋根を無料で点検します」「床下を無料で点検します」「シロアリの有無を無料で点検します」「エアコンを無料で点検します」なんていうのも来るが、すべてお断りしている。だって、無料で点検して「問題ありませんでした」と言って帰る業者なんていないでしょ。
高額な修理代や、補修代を請求するのに決まっているじゃないですか。「すぐに対策しないと、大変なことになりますよ」というのが常とう文句です。
ということで、たとえ本当の国連関係だったとしても、見極めるのは難しいな。国連といえば、WHOがやらかしているし、WTOの事務局長なんかも某反日国家の人が立候補しており、最終の選考まで残っているという危機的状況です。またC国の息がかかった国の代表が多くいる国連なんて、どうなんでしょうね。中立・公正なんてすでに期待できないのかもしれません。