この記事は、時系列的に書いているので、分かりづらい部分もあるかもしれませんが、ご容赦下さい。いろいろ試しながら、都度追記しています。
密林や、R空(仮称)などで手ごろなDACを探しました。廉価品から高級品まで、よりどりみどりです。もちろん高級品についてはそれなりの評価が付いており、いいとは思うのですが、音響システムがそこそこなので、そこそこにいいものがあればいいかなという選択基準です。ハズレは掴みたくないが、一万円以内を目標とする。
中華製DACですが、安い割にはいい音がするというものを見つけました。致命的に悪い評価はないようです。ただし、口コミは「やらせ」が混じっていることを考慮しないといけません。AIYIMAという中国のメーカーのA5proですが、なんて読むのか分かりません。
密林から到着しました。「置き配」がデフォルトになっているので、再配達の心配はありません。配達されるとメールが飛んでくるので分かります。
まず、心配だったのはACアダプタが付属しているか?でした。商品説明には、「ACアダプタはオプション」とありますが、「ACアダプタは付属していますか?」の答えは「自分は付属していました」という回答があります。万一付属していなくても、DC+12Vなので安定化電源から供給してもいいかなとは思っていましたが、蓋を開けたら入っていました。必ず+12Vの電源が必要で、USBのバスパワーは利用できません。
AC入力は100V~240Vまで対応してます。プラグの形状は日本仕様なので、このまま使えます。評価に「ACアダプタのLEDが眩しすぎる」というのがありましたが、これはLEDなしです。高輝度LEDは評判が良くなかったので、改修されたのかもしれません。
前面パネルです。
こちらは、背面です。USBの他、COAX、光の入力端子がありますが、今回使用するのはUSBのみです。パソコン⇔DAC間のケーブルは付属しています。
マニュアルが付属してますが、中国語と英語です。
Win7パソコンとUSBケーブルを接続すると、自動でインストールが始まります。「使用する準備ができました」というので、試してみたらDACを認識していません。
「なんで、どうして?」
DACを認識しないので、マニュアルに掲載されているドライバーを探すことにします。ダウンロード用のurlは書いていないようです。
しかたがないので、ファイル名をたよりにネットで検索して見つけました。
インストールしたところ、DACを認識しました。「USB HIFI Audio」という部分です。
内蔵SPと、DACが両方認識出来ました。
これでめでたくDAC経由で、真空管アンプに信号が出力されます。あれ、音が小さいぞ。6BQ5真空管アンプのVRをかなり上げないといけない。しかし、あまり上げ過ぎると中華アンプは歪が増大する。(単にDACのVRが下がっていただけですが、この時点では分かりませんでした)
ちょっとアンバランスになったので、メインのアンプに接続してみることにします。
Win10パソコン⇒A5pro⇒DENONパワーアンプという構成です。Win10パソコンに接続したら、あっという間にDACを認識し、動作可能状態になりました。特に、ドライバーをインストール必要はありません。
密林(仮称)の販売ページを見てみたら、以下の文を発見しました。つまり、「WIN10パソコンでは繋ぐだけでいいけど、それ以前のWindowsだと、ドライバーをインストールしてね」ということです。ダウンロード用HPのURLも書いてました。
↓【要注意】接続前に、以下の文をお読み下さい。
試しに記載のHPに接続し、ファイルのダウンロードをしようとしたところ、「ロボットじゃないですか?」と質問があり、さらに「ロボットじゃないですか?」の質問が続きます。そのたびに「はい」をクリックします。なんか動作がおかしいと思い中断しました。直後からMicrosoft Edgeというロゴと共に「ウィルスを検出しました。コンピューターからウィルスを除去する必要があります。ここをクリック」というポップアップが頻繁に出始めました。ニセのポップアップなので、クリックしてはいけません。すっごく頻繁に出てくるので、うざいです。たぶん「ウィルスを除去」をクリックすると、「〇〇へ電話しろ」と出て、ウィルス除去費を請求されます。その後、何もしない⇒電話してもばっくれ、という方向だと思われます。(何かされても困りますが)よくある詐欺の手口です。
これは、アンチウィルスソフトにはひっかからないので、「Microsoft Edge⇒設定⇒Cookieとサイトのアクセス許可」を見て、直前にアクセスしたHPアドレスから怪しいものを「ブロック」設定すると出なくなります。実際にウィルスに感染したわけではないので、あせって「ウィルス除去」のボタンをクリックしないようにしましょう。販売店推奨のダウンロードページなのですが、要注意というのもなんだかなぁと思います。ネットで安い中華製品を買う場合は、このくらいのリスクはあると考えた方がいいです。不安な場合は、ネット通販でも信頼ある日本の事業者から買うほうがいいでしょう。怪しい日本語のページや、海外発送の場合は外国の事業者の場合が多いので注意しましょう。もちろん、まっとうな商売をしている海外の事業者もありますし、騙そうとする日本の業者もあります。
参考にドライバーは、以下のサイトからダウンロードしました。(怪しいポップアップは出ませんでしたが、安全を保障するものではありません、ダウンロード及び使用にあたっては自己責任です)
https://www.soundfort.jp/download/
話を戻します。詳しい仕様やオペアンプについては以下のとおりです。
D30からA5proに交換しましたが、やはりDACのAFアナログ出力が多少低いようで、AMPのVRを従来より多少上げ気味で使うことになります。DACの出力レベルはMAX(100%)です。(この対処は、後で書きます)
ヘッドフォンアンプの出力は十分にあり、問題ありません。
格安に属する中華製DACですが、価格の割には良く出来ていると思います。また、オペアンプはソケット式になっており、代替品に交換することも可能なのでいろいろ遊べるかもしれませんが、とりあえず現状で使っていこうと思います。
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【追記】
DACのAFアナログ出力が調整できることが分かりました。前面パネルのつまみで調整が可能です。「MODE」と書かれていたので、MODE切り替えだけのつまみかと思い、いじっていませんでした。それと、D30には音量調整用のVRが無いので、つまみによる音量調整は無いものだという思い込みがありました。
通常の半固定抵抗型のVRではなく、エンコーダーなのでMAX/MINが分かりづらいのですが、音量調節はできます。VRを上げてみたところ、十分なAF出力があるので、当初の目的通りWin7パソコンに接続しました。D30は、元のメインパワーアンプ用に復帰しました。
仕様を良く見ると、アンプ出力は500mW・32Ωと書いてあるので十分な値であり、音量が特段小さいはずはありません。数値を見た時に、気が付くべきでした。
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【さらに追記】
使っているうちに、Win7⇒A5proの組み合わせで、低音がびびるのと、ぷちぷちノイズが発生する現象を確認しました。Win10⇒A5proでは正常に動作します。
ということで、Win7⇒D30、Win10⇒A5proの構成にしました。(当初の目論見とは違ってしまった)結局、A5proがメインのDACという位置づけになりました。最初は、ぱっとしない音だなと思ったのですが、使い込んでいくうちに高域~低域まで伸びのある音になり、格安DACとは思えないほどの働きをしてくれています。真空管アンプやDACなどをエージングすると音が変わるという話を良く聞きますが、自分の耳が慣れたのか気のせいかは分かりませんが満足いくDACになりました。価格差が倍ほどあるD30と、対等くらいになりました。(但し、個人の感想です)
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【一部修正します】
Win7⇒A5pro で低音がびびる現象は、Win7⇒D30でも確認できました。主にネットラジオを聞いていますが、現象が発生しやすい放送局があるようです。Win10⇒DAC(D30、A5pro両方とも)では問題ないので、Win7パソコンの能力不足または、相性が悪いような気がします。
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【解決しました】
Win7で、問題なく動作するようになりました。当該Win7より、さらに古いCeleron_CPUのWin7パソコンに接続してみたら、ぽつぽつノイズや、低音のひびりは確認できませんでした。このパソコンは、TV用ソフト動作のためメモリーを8Gに増設しています。(4GだとTVが起動しない)そのため、メモリーが関係しているのか?と思い、メモリーを増設してみることにしました。
まず、実験的に他のパソコンから同種別のメモリーを移植してみたところ、相性が悪いのか認識しません。ダメもとで、R空(仮称)からRAMMAXのDDR3-1333(PC3-10600) 4Gx2を購入しました。RAMMAX社というのは聞いたことが無かったのですが、台湾のメーカーのようです。口コミを見てみると、悪くなさそうです。さらに購入したショップでは「相性保障」が付けられており、万一の場合は返品も可能とのことなので、安心して注文しました。
パッケージには、Made in Taiwanと書かれています。Win7パソコンに実装している、2Gx2メモリと交換してみたところ問題なく認識しました。(良かった)
これで、D30を接続したところ、以前のようなノイズやびびり音は確認できませんので、良好に動作しています。
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【使い勝手】
電源スイッチと入力モード切替スイッチが兼用になっています。電源ONの時はいいのですが、OFFにする時は長押しする必要があります。長押しが短かった場合、電源は切れずモードが切り替わるので、軽くイラっときます。この機能は、別のボタンにしてほしいところです。それとDAC自体が軽いので、プッシュスイッチを押すとDACが動いてしまいます。これも、少しイラっときます。D30のような、トグルスイッチの方が本体が動かなくていいかなと思いますが、プッシュSWの方が、見栄えがいいという意見もあるでしょう。(好みによる)
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ここからおまけ。
あまり活躍していなかった、2A3シングルアンプを使っていたら、片方のCHレベルが落ちていることに気が付きました。あれれ、もしかしてエミ減か? いやな予感がしたのですが、2A3を入れ替えてみたらレベル低下のCHが入れ替わったので、タマボケ決定です。(泣)
米国Electro-Harmonix社のタマでしたが、高価なペアチューブを買うだけの資金も根性もないので、ロシアSOVTEC(ペアチューブの片割れで、1本ボケたので正常品は保管していた)のタマがあったので、それに差し替えました。バランス悪いのですが、当面これでいきます。パワー管の2A3は、なんと4代目です。ドライバは、キット製作時の6SN7が現役で動いており、ボケる気配もありません。丈夫なタマです。直熱管と傍熱管という違いはありますが、こうまで寿命に差があるとは思いませんでした。
今回、エミ減となった、Electro-Harmonixの2A3
再登板となった、Sovtecの2A3