toru-kon DIARY

撮魂日記
アクティブダイバーの水中写真日記ですよ

ベニワモンヤドカリ The Hand

2006-06-05 23:42:06 | ダイビング、水中写真

ベニワモンヤドカリ、柏島ダイビングで撮ってきた水中写真の第29夜はこのヤドカリです。
いわゆる青カブリしまくりでベニなんか、なんやかわかんないような画ですが、The Hand というか脚の輪紋は確認いただけるでしょう。水深5mぐらいのところで太陽の光が目一杯入ってくる光環境だったために人工照明抜きで撮影したらこないなりました。たまにはエエもんです。

ポレポレダイブの西村さんによると、このヤドカリはイモガイの仲間の貝殻を専門に宿貝に使うそうです。よってお尻というか腹部の形がイモガイの貝殻にフィットした感じの平べったい形態やそうなのです。
ここで気になるのが、もともと平べったい腹部やったからイモガイの貝殻を選んだのか、イモガイの貝殻になんらかのメリットがあって、それを生かしたいがゆえにイモガイ貝殻にあわして特化していったのか??ということですわ。
卵が先かニワトリか的な命題ですけど、生物の進化とか分化はおもしろいですわぁ。

ところで僕は最初、このベニワモンヤドカリが背負っている貝殻はマガキガイだと思っていました(イモガイの殻と似ていなくもないですよ)。
マガキガイは高知県ではチャンバラガイと称してお酒のツマミに出してくれました。巻貝のフタ部が刀みたいな感じなのが名前の由来だと思います。
イモガイは魚を毒針でついてみたり、人間様的にもヤバい毒をもっているものがいて穏やかじゃない貝ですが、チャンバラガイは目玉のオヤジのような目玉をビョロ~ンと殻から放りだしてみたり、食べてもおいしかったりでお友達になりたい貝です。