琳賢基俊ヲタバカル事 いかなりけるときにか琳賢は基俊となかのあし かりければたばらんとおもひてあるとき後撰の 恋の哥の中に人もしらずみゝどをきかかぎり 廿首をゑりいだしてかきつがひ...

有明のつれなく   みえし別より   　あかつきばかり   　うき物はなし 古今和歌集 　題しらず 　　　　　　　　...

和哥所歌合に海邊月　　　　家隆朝臣 秋のよの月やをじまのあまのはら明方ちかき沖のつり舟 明方ちかき程に、沖につり舟の見ゆるは、をじまのあまの、 月ををしむとて、こぎ出たる...

　　　題不知　　　　　　　在原元方 春秋もしらぬときはの山里は住人さへやおもがはりせぬ ...

萬葉・古今・新古今集選著者：松田武夫初版：昭和１２年１月５日訂正版：昭和１６年３月１０日発行：白帝社万葉地図万葉...

けふまでは人をなげきてくれにけりいつ身の上にならむとすらん   　　　　だいしらず　　　　清慎公 みちしばの露に...

９分辺り。朱雀院の行幸は、神無月の十日あまりなり。 世の常ならず、おもしろかるべきたびのことなりければ、 御方々、物見たまはぬことを 口惜しがりたまふ。 主上も、 藤壺の見たまはざ...

　　　　　　　　　　　　定家朝臣 さむしろやまつよの秋の風ふけて月をかたしく宇治の橋姫 二三の句、詞めでたし。　本哥√さむしろに衣かたしき 云々。　こゝの哥も思ひやり...

尾張廼家苞　四之上 　してとは、我故とはしりながらよそのことになしてと 　いへるにこそあれ。...

　左　　凡河内躬恒 いづくとも 　　　はるの 　　ひかりは 　わかなく 　　　　に またみよしのゝ 　　　山は雪ふる俊成三十六人歌合 いづくとも春の光はわかなく...