あの映画は昭和30年代戦後から10数年と都会の中でコミュニティが機能し近所付き合いが残っていた時代だったんだなあと映画を見ていて思う。
そして、子どもたちも当たり前のようにお父さんやお母さんの手伝いをし地域の働く担い手だったんだなあと。
そんなワンシーンに堤真一と薬師丸ひろ子さん演じる鈴木オートに、平田満演じる親戚一家が事業に失敗し、その娘さんを預かることになる。
もともとは、お嬢さん育ちで何でも周りがやってくれる家で育ったこともあり鈴木家でもわがまま放題。
しかし、薬師丸ひろ子さん演じる奥さんが、今日からあなたは家の子よと洗濯や炊事の手伝いをさせる。
いやいやながらやっていく親戚の娘さんだったがある時、地域の子供たちを眺めて見るとどの家の子もみな家族を通して通りを履いたり、買い物したりと大人に混じって子供たちも地域の一員として働いている光景に気付く。
自分にしか目が向いてなかった親戚の娘さんが周りに目を向け自分もこの家の家族の一員として奥さんの家事の手伝いをする。地域の中で子供が育っていく。良いシーンだなあと感じた。
地域のつながりが見え、自分がこの地域に根を張るんだと思うとき役割が生じ仕事が自分ごとになる。
エゴが健全なコミュニティの中で抑制される。そんな一つの考えと結びつく場面だと思った。
都会の中でコミュニティのある暮らしを作り出したいと思い、自分たちは今活動をしている私にとって、少しと前の映画だが、よい作品だと思いました。
(執筆者:矢萩大輔)
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