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フィンランドに見る「柔軟な発想」社会

2018-09-14 10:49:23 | 日記
9月5日から10日まで、北欧フィンランドを訪問してきました。

フィンランドと言えば、ムーミンやオーロラ、それにマリメッコやイッタラといったデザイン性に優れた食器や雑貨・家具などが有名です。私が訪れたのは首都ヘルシンキ。非常にコンパクトな街で、6日間の滞在でかなり街の様子がわかるようになりました。



毎日、街を歩き、トラム(路面電車)にのってうろうろしているうちに、日本とは少し違った「柔軟な発想」を感じるようになりました。まず、古いものを非常にうまく活用して現在の形にしていること。



例えば、街にはおそらく50年以上、もしくは100年以上も前から立っているであろう建物が多くあります。私が泊まったホテルもかなり古い建物でしたが、中はきれいにリノベーションされたものでした。

そしてエレベーターはらせん階段の中央部分に3人乗りの小さなものが設置されていました。おそらく、らせん階段の中央部分の空間を利用して、後でつくられたものでしょう。



「ホテルとして利用するのにエレベーターもついてないような古い建物は使い物にならないから立て替えましょう」と考えず、その建物を残しながら活用できる方法を考えていることがよくわかります。

街中を走るトラムも、本当に小さな路地まで張り巡らされており、区画整理をして、まっすぐな道路や鉄道をつくってきた日本とは少し発想が違うように感じられました。

また、北欧は社会福祉国家で有名ですが、本当に街中で働いている方々に男女の区別がありません。ふと気づいたのですが、電話のオペレータ(のような?)の人のイラストが、男性なのか女性なのか、どちらとも見えるようなデザインになっています。



日本でこのようなイラストをつくるとしたら、自然と女性のイラストになるのではないでしょうか。意識してつくっているかどうかわかりませんが、●●の仕事は女性のもの、というような先入観がないことを感じました。

また、地下鉄の入場口も、左右どちらからでも入ることができます。日本では右利きの人が多いので切符をいれる口は右側に設置してあり、左利きの方は非常に不便だと聞いたことがあります。このあたりも、何かを決め付けることのない「柔軟な発想」を感じました。



日本もこれから、「働き方改革」をはじめ、多様なことを受け入れていかなければならない時代になっています。それには、このフィンランドに根付いているような「柔軟な発想」が必要になってくるのではないでしょうか。何かをつぶして新しいものを作るのではなく過去を残しながら創造していく、あるいは、AかBのいずれかの選択でなく、どちらも活かせるようなやり方を考えていく、という柔軟性が大切だと感じました。

最後に・・・、日本の接客サービスはやはり素晴らしいです。愛想はいいですし、お客様を待たせることを極力しないです。フィンランドでは、おおむね愛想はいいのですが、お店でお客様を待たせることは当たり前のようです。最初はいらいらしました。まあ、不思議なもので3日もたてば慣れてしまいましたが。

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