記憶に残っているQSOは数々あれど、「いやぁー、あれはねぇ」と鮮明に
残っているQSOはそんなに沢山あるわけではありません。
・・・で
前回から書き始めました、第2弾。
2002年1月21日(月)の夕方。
6mマンの方なら記憶にある方が多いかと思います。
年始のバタバタも終わり、この日は土日にくっ付けて有休の日でした、と言うより
VP8THU-South Sandwich Is.のDX pediを追っかけれればいいなぁの色気もありました。
それが朝起きるなり、いきなり50MHzの北米オープンに遭遇し、ログを見る限りではNL7ZとSSBで交信しています。が、当時は50MHzで北米、南米オープンはちょくちょくあったせいか、あまり印象に残っていません。
それよりも当時は目的のVP8THUをやることと、50MHzではWACに唯一残っていたEUのオープンだけが興味の対象でした。
平日の迎撃の効果は絶大で(笑)、確か30分程のパイルとの格闘でVP8THU 20m SSBを15J時台にQSOできて、ご満悦状態でした。(当時はベアフットでした。ちなみにその後のSouth GeorgiaはQSOできなかった)
そのままご満悦状態で外出でもしていたら、次のサプライズには遭遇できませんでしたから、運なのでしょうか・・・。
17:00JST頃にロシア中央アジア方面が50MHzで聞こえているレポートが上がり始めました。ここまでは、当時は珍しくは無く、せいぜい5B4まで伸びるとFBだなぁ程度に眺めていました。
17:15JST頃おきまりの5B4がレポートに上がりました。やおらリグに灯を入れて110を聴きだします。
「今日はコンディションいいかも・・・」と思うとほぼ同時でしょうか?
LZ、9A、S5など東欧が一斉に聴こえ出しました!湧き出るがごとく!
クラスタは次から次へと50MHzレポートを吐き出しており止まらない。110~200の
どこを聞いてもドパイル!正に突然そこにパイルが沢山降って沸いた様な状態。
その喧騒を更に突き破るがごとくEUのCQがつんざくように入感している!!
「落ち着け・・・確実に1つ取ろう」
LZのパイルに参戦したが歯が立ちそうも無く徐々に信号が落ちて行く。
次!で出会ったのが9A1CCY(写真)、2,3回のコールで出来ました。
17:30JST過ぎの陽も落ちた後の出来事で、しばらく次の局に移らずそのままパイルに聞き入ってしまいました。
その日は結局19:30JST頃まで断続的に入感地帯が西へ移りながら続きました。
9Aの次にはS5が出来、その30分後にはFが出来、更に30分後にはI、DLと続きました。
今思えばもっとガツガツやっておけば、もっと数エンティティ増えてたかも、と思います。しかし、当時は「マジックバンド」のマジックに直面して、呆然とし感動していました。あれからも何度も50MHzのビッグオープンはあったようですが、私が遭遇できたのは、この時が最後です。
嵐の様に突然始まり、幻の様にあっと言う間に消えていってしまう。
今でもノイズを聞きながら「さぁオープンしてくれ」と待っていられるのは
この体験があるからかもしれません。
FB DX !