大晦日は毎年日本酒を四合瓶で調達して、夕方からちびちびと飲みながら過ごす。
正月ならではのおせち料理はそんなつまみに最適だが、食べ過ぎる。
2022年の大晦日は、地元愛知県は岡崎市の丸石醸造が最近出した「二兎」
純米大吟醸 二兎 愛山四十八
選んだのは、干支が兎だからと思い付いたのが二兎だった。
もともと三河武士など美味い酒を醸していた醸造所だが、昨今二兎を出して元気な様だ。
優しい味だ。辛くも無く甘くも無く、軽くも無く重たくも無く
透明感があるすっきりした味だが、飲み応えのある美味い酒だ。
まさに杜氏が言う「二兎追うものしか二兎を得ず」どおりだ。
どっちつかずな中途半端というリスクがあることは判っていながら
絶妙な釣り合いどころを模索する心意気が尊敬に値すると思った。
干支が兎だから、で選んだ軽薄さを少しだけ恥じた。
今年も酒にいろんなことを教えてもらえそうだ。