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電波防護指針 備忘録 その1(距離)

2007年07月23日 14時13分17秒 | License
JARLの電波防護指針…自局の電波環境を知っておこうをざっと読んだ後で
まず最初にやるべきなのは、自分の局周辺の図面をしっかり把握することです。

具体的にはサイズ(距離)の把握です。申請書を提出する際の図面の書式は決まっていないようですので
正確で判りやすければ何でもいいかと思います。私はEXCELで作成しました。もっと優れた図面作成
ツールをお持ちの方はそれでいいでしょう(電子ファイルの提出は無く、印刷できれば何でも良し)。

この図面で明確にするのは、
「空中線の最近接導体と自局を除く最近接の公衆空間との直線距離」
です。

最近接の公衆の空間には自局(大抵は自宅の敷地でしょう)は含みません。
自宅の住人の電波防護はどうなってるんだ?と指摘受けそうですが、含みません。
そんなに自分の電波から保護したいなら電波を出すな、ってことでしょうか?笑)

となると、隣の家や道路、広場、空き地などの自宅に隣接する空間が対象となります。

注目すべき判り難い点は、2点あります。
 1)人間は高さ2mで計算する
 2)水平距離でなく、垂直面も加味した3次元距離(斜め距離)とする
の2点です。

具体的に私が申請で作成して提出した垂直面図が上の図です。

四方八方を確認して最も近い近隣の場所(私の場合は隣家の2階の端の部屋が該当)を
確定し、直角三角形の斜辺の長さを算出します。

斜辺長の二乗=縦辺長の二乗+横辺長の二乗
ですのでルート計算のできる計算機があればすぐ算出できますネ。

間違えやすいのが1)の人間の背です。
JARLの説明には
「h : 周辺住民方向でアンテナの最近接導体部分の地上高をheとするとh=he-2(m)」
という記述がありますが、これでは何のことか全く理解できませんネ・・・。
要するに人間の頭部を基準に距離算出せよ、の考え方で、余裕見て2m見とけば
まず通常は大丈夫、の値設定です。

なお空中線側は、給電点ではなく、一番近くなる導体部分(大抵はエレメントの先端)
からの距離として計測します。水平面図で回転する円周を示して、どの位置が最近接と
なるか明示する必要があります。

従って当然ですが、アンテナは可能な限り高く、が非常に重要となります。

もちろん横辺長が離せる広大な敷地の局には関係の無い悩みです・・・(苦笑)

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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 (JM3DEL)
2007-07-23 16:09:37
今、仕事で京都から戻ってきてブログを開いてビックリ
しました。
これほど解りやすい資料は何処のサイトを探してもありませんね。
大変参考になります。
続編を強く希望します(身勝手ですいません!)
諦めずにトライしてみるか!って気持ちになってきました。
返信する
Unknown (JJ2CJB)
2007-07-23 19:12:35
それは何よりです。

その気なってネ!
返信する

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