天命反転住宅 愛の法則 2
反転住宅の住民の人たちと井戸端会議をするのも、楽しみの一つでした。この反転住宅に実際に住んでいる人は、さすが、言葉だけの人たちとは違い、行動力も勇気も愛もいっぱい持っていて、信頼が持てる人達ばかりです。お隣の山岡家にはこの2月に女の赤ちゃんの、想乃チャンが誕生しました。赤ちゃんは、いつも反転住宅の赤い色をみつめています。子宮の中の色が赤いからでは、と、お母さんが言われていました。むずがることはなく、手がかからないそうです。遊眞君の後、中々妊娠しなかったけど、反転住宅に来てすぐに妊娠されたとか。親子4人になり、幸せイッパイ!な山岡家です。「赤ちゃんが可愛い!」とお父さんの顔はほころんでいます。
廊下で山岡さんとバッタリ!お会いしたとき、お互いに「最近どうですか?」という事から始まり、反転住宅で感じた事を交換します。山岡さんは映像の仕事をしていられますが、脚本から音楽から全部一人で創作されるそうですが、反転住宅に入居して1年で10キロも体重が減り、精悍になられたのには、ビックリ!しました。「夏、暑い時も冷房はつけず、汗ダラダラで創作活動に励んでいると、気持ちが良い。10キロやせたら汗が出なくなりました。」と、健康そのものの顔色になられました。冬も素足で過ごされたとか。山岡さんは、入居した動機が私達と違い、一家を食べさせなければいけないし、芸術に対する意識の高さも違うし、現場の人間でもありますから、毎日が真剣勝負違う!だったと思います。反転住宅入居当時は自分の作品がダメに見えて、仕方ないとおっしゃっていましたが。床がデコボコだとか、反転住宅を外観から見た印象だけでなく、実際に反転住宅に住んで、自分を見つめ、心の奥深くまで苦しまれたんだと思います。だから体重が見事に減り、健康的になられたと。反転住宅に入居したのは、真剣に人生を考えた結果、決心されたとか。買ったばかりのマンションのローンもあるけど、こんな機会は一生に一度あるか、ないかのチャンスだと思ったそうです。長男の遊眞君(4歳)が内覧に来た時、「帰らない!」と言って泣いた事もあり、この子達が反転住宅に住んだことでどういう大人になるか、楽しみです、と語っていられました。天命反転住宅はこういう住人の人達の意見をもっと世に出すべきです。
荒川さんは「5歳頃、戦後のどさくさで、血みどろになった女の子を新聞紙で拭いたと、”死”が何なのか!亡くなった女の子に抱きついて、確かめたかった!しかし大人から”何するんだ”と言って引き離された。」というような話をされていました。ギンズさんも両親からユダヤ人虐殺の悲惨な話で、親戚の人達がたくさん死んだ話を聞いて育ち、大きくなる頃に、気がおかしくなった時期もあったとか。そんな体験者のお二人の出会いから、この天命反転住宅はここに誕生したのです。”生と死”を間接的に感じさせてくれるこの住宅に、荒川さんの心の叫び、「誰か!!!」
天命反転住宅は待っています!