近畿旅客鉄道 佐倉線

明日の鉄道員を夢見る男の物語

全線乗車旅行記2013-夏編2-後編

2013年08月17日 | 4番線:「鉄道旅行記」

はじめに
 今日は宮崎県の延岡駅から鹿児島県の出水駅までの移動中の様子を紹介します。


では本題です。延岡駅からは、817系電車を使用した普通列車で宮崎駅に向かいます。
   
この時点では後々、この車両に鬱陶しさを感じる様になるとは到底思えませんでした。


この車両、近郊型電車にもかかわらず座席には、贅沢にも本革が使用されています。
(ただしリサイクル品を使用している為、製造費はそれ程かかっていません。)

         
見た目には一見、豪華そうに見える座席ですが、詰め物が少ないのか「やや固い」という印象を受けます。
それに加え、立席定員の増加を意識したのか、座席や肘掛の幅を詰めている点がやや目立ちます。


午後0時33分。青空の下の延岡駅を出発しました。
       
やがて美々津駅を過ぎると進行方向左側には、宮崎リニア実験線の跡地(4枚目)が広がります。
(現在、跡地の一部は太陽光発電所などに転用されています。)


ちなみに列車は途中、日向市駅で普通列車との交換待ちを行います。
       
それにしても行く先々で、駅舎のデザインの凄さに驚かされます。


宮崎駅に到着後は、隣のホームに入ってきた特急「にちりん9号」に乗車します。
   
ちなみに宮崎空港駅までは、自由席利用であれば全ての特急に乗追加料金なしで乗れます。


では車内の様子をご紹介します。

 
先程に乗車した「あれ」と比較すれば、かなり目に優しい柄だと思います。


午後2時12分。そこそこの乗客を乗せて宮崎駅を後にします。
     
さすがは特急列車。短区間とはいえ、その快適さを堪能出来ます。


宮崎駅から僅か10分。あっという間に宮崎空港駅に到着しました。
       
この駅、何と駅ホームの端からでも間近に旅客機の姿(5枚目)をはっきりと眺めることが可能です。
それ故に、駅の改札を出て階段を降りれば、1分もかからずに旅客ターミナルの入口に着いてしまいます。


宮崎空港駅からは南宮崎駅まで817系を使用した普通列車に乗車します。

当たり前の様に特急列車ばかりが走る路線の為、普通列車の存在が妙に珍しく感じます。
(宮崎空港線に直通する普通列車は、1日3往復しか設定されていません。)


午後2時34分。列車は宮崎空港駅を後にしました。
   
車窓には空港鉄道とは全く思えない様な景色が終始、広がります。


そして宮崎空港駅から約6分程で、列車は南宮崎駅に到着します。
 
ここでホームの反対側に停車していた列車に乗り換えます。


さて、南宮崎駅から都城駅まで乗車する列車は、またしても817系を使用した普通列車です。
 
最早「あぁ…またこれか」と思ったのは言うまでもありません。


僅かな乗り継ぎ時間を経て、列車は南宮崎駅を出発しました。
     
車窓は見ての通り、基本的に山あるいは丘ばかりです。
(さすがに景色に飽きてきました。)


南宮崎駅から約1時間。乗換駅の都城駅に到着しました。
 
はい…。もう言うまでもありませんね。しつこいですが、また「これ」に乗ります。
(これで川内駅まで3時間近くの間揺られ続けます。)


少々苛立つ感情を抑えつつ、都城駅を後にします。
     
列車は時折、携帯電話の電波も入らない様な山奥を突き進みます。
そして重富駅を過ぎると、進行方向左側には桜島の姿(3枚目)が広がります。


さて、鹿児島駅の1つ手前には、「竜ヶ水」という駅が存在します。
     
駅の周辺には集落はおろか、建物自体がほぼ全く存在しません。
それもそのはず。かつてこの駅の周辺は、土石流により甚大な被害を受けた為です。


約20年前の1993年8月6日、竜ヶ水駅は幾度もの土石流により、下の写真の様な光景へと変貌しました。
(白色の列車[回送列車]の奥には、更にもう1本の列車[普通列車]が停車していました。)

しかし殆どの乗客は、土石流の発生直前に乗務員の指示により避難した為、被害は最小限で済んだと言われています。
(ただ避難指示を無視した乗客3名が土石流で、後に運転士が労働災害により亡くなりました。)


かくして鹿児島中央方面のホームには、あの時の犠牲者を悼む石碑が設置されています。
 
ちなみに石碑に使用されている石は、土石流で流された岩石が流用されています。


そんな竜ヶ水駅から約10分程度で、列車は鹿児島中央駅に到着します。
   
ここで大部分の乗客が入れ替わると同時に、通路にまで溢れる数の乗客が乗ってきます。


午後6時06分。夕暮れが迫る中、鹿児島中央駅を出発しました。
   
伊集院駅あたりまでは混雑するものの、そこを過ぎると車内は一気にガラ空きになります。
そして川内駅の付近では暫し、九州新幹線の線路(3枚目)と並走します。


都城駅を出て2時間55分。ようやく川内駅に到着しました。
     
約12時間にも亘る、強烈な1日が間もなく終わろうとしています。


川内駅からは新800系新幹線を使用した、「さくら412号」で本日の最終目的地である出水駅を目指します。
   
ようやく「あれ」による呪縛から解放された瞬間です。


午後7時13分。新幹線は熊本方面に向かって走り出しました。
     
さすがは新幹線です。在来線で1時間近くかかる区間でも、僅か10分程度でブッ飛ばします。
(これでは肥薩おれんじ鉄道から、乗客が流れるのも仕方ありません。)


午後7時24分。最終目的地の出水駅に到着しました。
 
今回はここまでです。次回は肥薩おれんじ鉄道を走る「あの列車」を紹介します。



追記です。

この日、私は宿泊先でパソコンを借りたのですが、あろう事かブッ壊された物を貸し出されました。
当然、直ぐに貸出代金は返されたものの、あまりに疲れていただけに軽くイラっときました。
(後に問題点が次々と浮き彫りになった為、「二度と止まるか!!(怒)」と思いました。)


ご覧になられた方は以上のバナーをクリックして下さい。(ご協力お願いします。)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。