土曜日は伊豆の天城高原にゴルフに行ってきた。標高1000メートルを超えるところにあるゴルフ場で、箱根峠の標高が846メートルなので、それより高地にある。平地では温かかったようだが、ゴルフ場はやけに寒かった。
企業の役職者にはゴルフが好きだという人が多い。土曜日もお客様であるメーカ系システム会社の、とある部門の懇親ゴルフ大会だった。一番少ない打数で回った方は四国のシステム会社の社長さんだった。
ゴルフは置いてある直径4センチほどのボールを棒でたたいて飛ばしたり転がしたりして18か所にあけられた直径10センチ程度の穴に入れて回る遊びだ。ひとつの穴ごとにボールを何回たたいたか記録し、最終的に合計何回たたいて18ある穴に入れたかをみんなに発表し楽しむ。ほとんどの場合、ボールをたたいた数が少ないとうれしくなったり褒められたりする。いろいろな遊び方があるようだが、基本的にサッカーやバレーボールのようなチームプレーとは異なる個人のスポーツだ。
イギリスが発祥の地だという。イギリスの田舎では荒地を使って子供でも手軽にできる遊びだったのだろう。だが今のゴルフは手軽にできる遊びとはとても言えない。そもそも日本にはイギリスのような荒地が郊外に行けばどこにでもあるということがない。森の木を切り山を削って、芝を植えたり池を作ったりして18個の穴をあけてゴルフ場にする。大変な労力だ。維持にもかなり経費がかかる。
ゴルフをしている人たちは大体8個の穴にボールを入れるとクラブハウスと呼ぶ建物に引き上げてきて食事をしたりビールを飲んだりする。そのために食事ができる施設も作って置かなければならず、料理人や給仕さんなどの維持費も大変だ。こうした費用は当然ゴルフ場の利用者が支払うことになる。だから、ゴルフ場の使用料金は他の多くのスポーツと比べると段違いに高い。
しかも、使っている道具がまた値の張るしろものだ。だいたい14種類の棒を持って歩く。ボールは安いものから高いものまで様々だが、すぐどこかに飛んで行ってなくなってしまうので、このスポーツを始めた時に父に譲ってもらったボールだ、などと言うものを後生大事に使い続けることはできない。そんなわけで、社会人になったばかりの人がいきなり始めるには経済的に過酷なスポーツだと思う。ある程度余裕が持てるようになって始める遊びなのかもしれない。ゴルフ場に行くと若い人は多くない。
誰かが投げてきた球を打つのとは異なり、自分の力だけでうまいだのへただの評価しあう遊びである。非社交的なまったく個人的な遊びだと思う。にもかかわらず、企業の役職者に愛好家が多いためにゴルフを営業の手段として活用する風潮が生まれた。これがまたよけいに企業の役職者にゴルフをさせる結果となっている。
18個の穴に小さなボールを入れて回る作業には昼食の時間を挟んで6時間から7時間ぐらいはかかる。この間、一緒になって林の中の落ち葉の下に紛れ込んだボールを探したり、狙ったところにピタリと飛ばしたことを褒めあったりして次第に打ち解けて行くと、初めて会った人であっても仲間意識が芽生えないはずがない。会社で名刺交換しただけの人と比べると、それはもう天と地ほどの差が出てしまう。いやらしい話だが、バブルの頃には「仕事はゴルフ場でする」ものだと豪語する営業もいたという。バブル期以降はめっきりその風潮はしぼんだ。ゴルフ場の倒産も相次ぎ今もなお、どんどんつぶれている。それでもまだ、日本のゴルフ場の数は世界第3位を誇る。アメリカが日本の6倍ほどの数でダントツ1位、3位日本と僅差で2位なのは発祥の地イギリスだ。カナダやオーストラリアなどが4位、5位と続くが、それ以外の国には千葉県1県ほどのゴルフ場もないのが普通だ。ことゴルフ場の数だけでいえば日本は世界有数の国家だと言える。
これが誇れる事であるかどうかわからないが、日本の商習慣には明らかにゴルフが組み込まれており、政治の動向などもゴルフによって左右される局面が無いとは言い切れない現状が見て取れる。政治家もゴルフを利用して票固めをしているのである。緊急事態の折に政治家がゴルフ場に行っていて省庁に戻るのが遅れただとかゴルフを優先しただとか、よく聞く話である。
やってみるとゴルフは楽しい。本当に楽しい。しかし、森を壊してゴルフ場を作り、除草剤で生態系を壊しながらゴルフ場の維持を行うのには賛成できない。人に厳しく自分に優しい側面そのままの矛盾を抱えたゴルファーなのである。
monipet
動物病院の犬猫の見守りをサポート
病院を離れる夜間でも安心
ASSE/CORPA
センサー、IoT、ビッグデータを活用して新たな価値を創造
「できたらいいな」を「できる」に
OSGi対応 ECHONET Lite ミドルウェア
短納期HEMS開発をサポート!
GuruPlug
カードサイズ スマートサーバ
株式会社ジェイエスピー
横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
企業の役職者にはゴルフが好きだという人が多い。土曜日もお客様であるメーカ系システム会社の、とある部門の懇親ゴルフ大会だった。一番少ない打数で回った方は四国のシステム会社の社長さんだった。
ゴルフは置いてある直径4センチほどのボールを棒でたたいて飛ばしたり転がしたりして18か所にあけられた直径10センチ程度の穴に入れて回る遊びだ。ひとつの穴ごとにボールを何回たたいたか記録し、最終的に合計何回たたいて18ある穴に入れたかをみんなに発表し楽しむ。ほとんどの場合、ボールをたたいた数が少ないとうれしくなったり褒められたりする。いろいろな遊び方があるようだが、基本的にサッカーやバレーボールのようなチームプレーとは異なる個人のスポーツだ。
イギリスが発祥の地だという。イギリスの田舎では荒地を使って子供でも手軽にできる遊びだったのだろう。だが今のゴルフは手軽にできる遊びとはとても言えない。そもそも日本にはイギリスのような荒地が郊外に行けばどこにでもあるということがない。森の木を切り山を削って、芝を植えたり池を作ったりして18個の穴をあけてゴルフ場にする。大変な労力だ。維持にもかなり経費がかかる。
ゴルフをしている人たちは大体8個の穴にボールを入れるとクラブハウスと呼ぶ建物に引き上げてきて食事をしたりビールを飲んだりする。そのために食事ができる施設も作って置かなければならず、料理人や給仕さんなどの維持費も大変だ。こうした費用は当然ゴルフ場の利用者が支払うことになる。だから、ゴルフ場の使用料金は他の多くのスポーツと比べると段違いに高い。
しかも、使っている道具がまた値の張るしろものだ。だいたい14種類の棒を持って歩く。ボールは安いものから高いものまで様々だが、すぐどこかに飛んで行ってなくなってしまうので、このスポーツを始めた時に父に譲ってもらったボールだ、などと言うものを後生大事に使い続けることはできない。そんなわけで、社会人になったばかりの人がいきなり始めるには経済的に過酷なスポーツだと思う。ある程度余裕が持てるようになって始める遊びなのかもしれない。ゴルフ場に行くと若い人は多くない。
誰かが投げてきた球を打つのとは異なり、自分の力だけでうまいだのへただの評価しあう遊びである。非社交的なまったく個人的な遊びだと思う。にもかかわらず、企業の役職者に愛好家が多いためにゴルフを営業の手段として活用する風潮が生まれた。これがまたよけいに企業の役職者にゴルフをさせる結果となっている。
18個の穴に小さなボールを入れて回る作業には昼食の時間を挟んで6時間から7時間ぐらいはかかる。この間、一緒になって林の中の落ち葉の下に紛れ込んだボールを探したり、狙ったところにピタリと飛ばしたことを褒めあったりして次第に打ち解けて行くと、初めて会った人であっても仲間意識が芽生えないはずがない。会社で名刺交換しただけの人と比べると、それはもう天と地ほどの差が出てしまう。いやらしい話だが、バブルの頃には「仕事はゴルフ場でする」ものだと豪語する営業もいたという。バブル期以降はめっきりその風潮はしぼんだ。ゴルフ場の倒産も相次ぎ今もなお、どんどんつぶれている。それでもまだ、日本のゴルフ場の数は世界第3位を誇る。アメリカが日本の6倍ほどの数でダントツ1位、3位日本と僅差で2位なのは発祥の地イギリスだ。カナダやオーストラリアなどが4位、5位と続くが、それ以外の国には千葉県1県ほどのゴルフ場もないのが普通だ。ことゴルフ場の数だけでいえば日本は世界有数の国家だと言える。
これが誇れる事であるかどうかわからないが、日本の商習慣には明らかにゴルフが組み込まれており、政治の動向などもゴルフによって左右される局面が無いとは言い切れない現状が見て取れる。政治家もゴルフを利用して票固めをしているのである。緊急事態の折に政治家がゴルフ場に行っていて省庁に戻るのが遅れただとかゴルフを優先しただとか、よく聞く話である。
やってみるとゴルフは楽しい。本当に楽しい。しかし、森を壊してゴルフ場を作り、除草剤で生態系を壊しながらゴルフ場の維持を行うのには賛成できない。人に厳しく自分に優しい側面そのままの矛盾を抱えたゴルファーなのである。
monipet
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ASSE/CORPA
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「できたらいいな」を「できる」に
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株式会社ジェイエスピー
横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業