JSP_Blog

IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

しっかり聞く

2010-11-25 21:50:15 | 日記
 元気いっぱいの人は話したいこともいっぱいあってなかなか人の話しが聞けない。元気のない人は元気な人と話す元気がないし、元気がない人と話してよけい元気がなくなるかもしれないのがいやなものだ。だから人の話をしっかり聞くことができる人は元気な人をより元気にし、元気のない人に元気を与える。

 人の話をしっかり聞くのは難しい。聴力さえあれば話は聞ける。しかし、しっかり話を聞くとなると、想像力と共感力、それにうまく聞き出すための話術が必要だ。ぶっきらぼうな相槌を打ち続けるだけでは、しっかり聞いてくれているという気持ちを話者に与えない。女性は相槌がうまいが、中にはただ相槌のパターンを使い分けているだけのような人もいる。しっかり聞いている、ような雰囲気は出しているが、聞き手に想像力が無いともっと深い所を聞き出す言葉が生まれず、話し手はとおりいっぺんの表層的な話だけ話して終わってしまう。

 しっかり聞ける人にかかると、話し手は自分が今まで言葉にできなかった意識の深層まで言葉にして話してしまうことがある。話しているうちに、自分はこんなことを考えていたのか、と自分の言葉に驚いてしまうのである。無理やり作文しているわけではなく、いわゆる「口から出まかせ」、出るに任せて話しながら自分の考えがはっきりわかってくる。「でまかせ」は好い意味で使われない言葉だが、たまには深い真実を語っている場合もあるのである。
 
 昨日訪問した別々の2社の経営者お二人が、奇しくもこの「しっかり人の話の聞ける人」の重要性を説かれた。それぞれ話を聞ける人を育てるために苦労なさっているようだったが、やっただけのことはあると力説されていた。社内に「しっかり話の聞ける人」が育って行っているのであろう。

 最近また「いじめ」の問題が世間の注目を集めるようになった。小中学生がいじめを苦に自殺するという事件が連続しているからだ。どうやら原因の一つは周囲の大人たちの「しっかり聞く」力の不足にあるらしい。子供たちの問題は、実は子供たちを取り囲む大人たちに原因がある。もっともな話だ。大人たちが、自分たちを変えて行かないと子供たちは救われない。最も重要な鍵を握るのが、この「しっかり聞く」力だ。

 私たちは人の話をしっかり聞く訓練を行わなければならない。想像力を鍛え、共感力を鍛え、質問する力を鍛えなければ、総合的な「しっかり聞く」力は向上しない。口をつい出てきた言葉と表情や態度が語っている言葉はまったく逆かもしれない。想像力や共感力が無いと、本当の意味を理解しないまま、機械的に相槌を打ってしまうだけだろう。本当は何が言いたいのか、心の中には言葉にできないどんな気持ちが動いているのか、少しでも理解してあげられるといい。ただ共感するだけでなく、本人に自分の言葉として語ってもらう。話し手も聞き手も言葉で繋がる。「しっかり聞く」とはそういうことだと思う。


monipet
  動物病院の犬猫の見守りをサポート
  病院を離れる夜間でも安心

ASSE/CORPA
  センサー、IoT、ビッグデータを活用して新たな価値を創造
  「できたらいいな」を「できる」に

OSGi対応 ECHONET Lite ミドルウェア
  短納期HEMS開発をサポート!

GuruPlug
  カードサイズ スマートサーバ

株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

砲撃

2010-11-25 00:49:45 | 日記
 北朝鮮も大変なことをした。戦争で分断されてしまったとはいえ同じ民族だ。隣町に暮らす人々をいきなり大砲で襲ったようなものだ。ただ不思議なのは、北朝鮮の指導者が変わる時には軍への威信を確固たるものとするために何らかの武力行使を行うものだと予想がついていたにもかかわらず、このような突発的な砲撃を許し、しかも民間人にまで被害が及ぶ状況を作ってしまったことだ。
 最近の米国軍および大韓民国中央情報部(KCIA)の情報収集能力は相当なものだと思う。北朝鮮の今回の砲撃命令を察知し得なかったとは到底考えられない。李明博(イ・ミョンバク)大統領の性格から考えると、察知した情報を聞いていたなら死者が出る状況のまま放置したはずがない。北朝鮮及び中国またはロシアもからむ情報作戦部隊の活躍により情報が伝えられなかったか、何らかの目的を持つ意思によって情報が大統領に正しく伝わらないように操作されたとしか考えられない。
 現代は第二次世界大戦時代のようなリアルな戦争の時代ではない。実際に砲撃があったとすると、それ以前に短い時間ではあっても相当な情報戦が繰り広げられたのはまず間違いない。まさか北朝鮮司令部から伝書鳩で砲撃を指示したとは考えにくい。
 李明博(イ・ミョンバク)大統領の下に砲撃準備の正確な情報が届いていて、それに対し何の手も打たなかった、ということも考えられなくはないが、韓国にとって戦争に近い状態が発生することは経済不安を引き起こすだけでメリットがない。

 朝鮮半島だけに限定的に不安定な状況を作る、と言う意思があるとすると、アメリカにはメリットが無い話ではない。また、国内の人心掌握に苦労している、と言う意味ではアメリカと大差ない中国も、もしかすると暗にアメリカと対抗する構図を作ってみせて国家としての意思統一を図るという意味ではメリットがあるかもしれない。もし、アメリカと中国の水面下の共通認識が情報の正確な伝達を阻害し今回の砲撃で犠牲者を出すまでに至らしめたのであるなら、大国のおごりは許しがたい。

 そんな話はあり得ないと思う人が大半だろう。だが、北朝鮮が韓国を砲撃するのに、金 正日(キム・ジョンイル)総書記のゴーサインが無かったはずがないし、命令は北朝鮮軍を駆け巡って砲撃手のもとに届けられたに違いない。しかも、何の脈絡もなく金 正日(キム・ジョンイル)総書記が突然命令を発するわけもない。おそらく、砲撃手より先に米国軍ないしKCIAは今回の砲撃目標と砲撃開始時間を知っていたに違いない。米国軍内部では情報入手と共に、そのような事態が発生した場合の国際的な影響の度合いの評価も実施したのではなかろうか。即座にオバマ大統領に伝えたかもしれない。
 当然メドベージェフ大統領も知っていたことだろう。オバマ大統領もメドベージェフ大統領もこの情報を知ったのは、メドベージェフが国後島訪問を行う前だったとしたら恐ろしいことだ。この手の情報はKGBを抑えているプーチン首相が握ってメドベージェフ大統領には伝えていない可能性もないわけではないが。

 今や世界のトップが情報を秘密にしておけるのは自国の国民に対してだけだ。他国の情報機関には秘密情報は筒抜けだ。アメリカが今回の事件のメリットを最大限に利用しようとするなら、今後、アフガンだけでなく黄海、東シナ海あたりの見えない軍備、つまり潜水艦の作戦行動をかなり活発にするだろう。すでに中国海軍の潜水艦の動きは実質封鎖している可能性も高い。北朝鮮の後継者問題と武力行為がセットであるのと同じように、アメリカも大統領選と戦争はセットでやってくる。

 普通の生活の中にあるたわいないおかしさや、いとしさをもっともっと大事にすべき時代なのだろう。でないと、目先の利益だけで戦争をはじめかねない人々の心を正常な位置に引き留めておけない。戦争を起こさない方法についてもっともっと皆で考えなければいけない。


monipet
  動物病院の犬猫の見守りをサポート
  病院を離れる夜間でも安心

ASSE/CORPA
  センサー、IoT、ビッグデータを活用して新たな価値を創造
  「できたらいいな」を「できる」に

OSGi対応 ECHONET Lite ミドルウェア
  短納期HEMS開発をサポート!

GuruPlug
  カードサイズ スマートサーバ

株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする