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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

乾燥

2010-11-11 08:50:36 | 日記
 天気が良い日が続くと急に空気が乾いて来るような感じがする。指が滑って会議の資料がめくれない。こうなるとゴホゴホと咳をする人が増え、電車でもマスクをした姿が目立つようになってくる。風邪やインフルエンザの予防に加湿器を設置している企業も多いだろう。わが社でも冬季は加湿器を使っている。水の減り方が異様に早く、水の追加だけでかなり忙しい。それでも室内の湿度はそれほど上がらない。
 加湿器には、バケツに雑巾をぶら下げておけば代用できるような気化式タイプ、昔ながらの蒸気スチームのタイプ、超音波で細かな霧状にした水分を噴出す超音波式などがある。最近では、ドライヤーに加湿機能が付いたり、「スチーマー」と呼ばれる美容や調理用の器具が開発されて、それぞれ人気となっている。どうやら「うるおい」「除菌」「油を使わない」そんなキーワードに弱い人種が多くなっているようだ。小型の携帯電話のようなスチーマーも開発されている。電話しているように見せて実は顔の乾燥を防止しているというOLも出てくるかもしれない。

 昔から世の中はこんなに乾燥に敏感だったのだろうか。それとも日本が急に乾燥し始めたのか。思い出してみると私が小学校に入学した頃はまだ石炭のストーブが残っており、石油でも電気でもない、大昔のような気がしてしまう。この石炭ストーブの上に底が平らな洗面器みたいな容器を置いて、水を張っておいたものだ。ストーブが熱せられるとともに、ゆらゆらと立ち昇る湯気で教室の湿度は保たれていたように思う。子供だった自分達には気が付かなかったが、女性の先生達は当時も乾燥対策に気を使っていたのだろうか。

 肌の乾燥だけでなく、陸地の乾燥、砂漠化も深刻だと言う。人が森を切り開き、緑が失われ、砂漠化が進む。古代の高度文明の地はほとんど砂漠化してしまった。中国の砂漠の砂が風に舞って日本の街を黄色く染めたりする。その昔大きな海のようだった湖が、干上がって砂漠化してしまったチャド湖や、中国の内紛が絶えない新疆ウイグル自治区のロブ湖など、乾いてしまった地域は多い。カラカラに乾いた湖底の土がむき出しになって、ひび割れた姿が痛ましい写真が定期的に、忘れた頃に報道され、そしてまた忘れてしまう。
 一方で科学技術の粋を集めて顔の乾燥を防止している間に、一方で地球表面が乾燥して多くの人々が生活の糧を失っている。狭くなったように感じる世界だが、リアルな世界はまだまだ広い。乾いた風が吹き渡る大地に一度は立ってみてもいい。顔は乾燥するかもしれないが、心の中から湧き上がるものがあるかもしれない。心の乾燥を防止する「スチーマー」は実は足や手についているのではないだろうか。動いてみよう。触ってみよう。


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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
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