JSPに就職することが決まった後、私には大きく分けて2つのタスクが積まれることになった。
1つは引越しだ。札幌から横浜に戻ることになったため、借りているアパートから荷物を運び出さなければならない。
一番混むと言われる3月の引越し。しかも入社日まで1ヶ月を切っている状態である。見積もりなんて取っている暇もなく、電話帳に載っている広告の上から順番に電話をかけ、「1週間以内に横浜に引っ越したい」という面倒くさい条件をクリアした引越し業者を選ぶことに成功した。
後は荷造りをするだけだが、これまたヒドイ。
最初に札幌にやって来た時に比べて、笑ってしまうくらい増量した荷物が作業の行く手を阻む。残すもの(売るもしくは捨てる)と持っていくものとを選定して、業者からもらったダンボールに片っ端から詰めていく。TVや洗濯機や冷蔵庫などの家電は、横浜に戻ってからアパートを借りる予定だったので、そこで第二の人生を送ってもらうことにした。
荷造りの最初のほうで「あ、これ、自分だけじゃ間に合いそうにない」と気付いたのは、この引越し作業の中で最大のファインプレーだった。彼女(現:嫁)に手伝ってもらうと、まるで角のついた赤い何かに乗っているかのごとく、自分の3倍のスピードで作業を進めていた。むしろ、彼女しか働いていない状態だったかもしれない。
無事に荷造りが終わると、今度は彼女の引越しだ。ま、引越しと言っても、既にまとめられた状態の彼女の荷物を、彼女の実家に運ぶ作業であるため、これは簡単だと考えていた。
宅急便で送れるものは予め送っておき、それ以外のものはレンタカーを借りて運ぶことにしていた。札幌~横浜間に比べれば、札幌から彼女の実家まで、冬道を考慮しても3時間半かからない程度の道のりだ。
しかし、「簡単だった」ではなく、「簡単だと考えていた」と書く時点で、実際は「簡単ではなかった」のであるが。
朝早くに彼女の家から出発して、途中の吉野家で朝定食を食べた。ここまでは予定通り、順調だ。あとは慎重に運転して行けば昼頃には到着するはず。久々の遠出で若干緊張はしていたが、運転には何も問題なかった。
その時である。
後方から『パンッ』と何かが破裂したような音がした。
『誰かがゴミか何かを踏んづけたんだろうな。』位の、『まったく、注意して運転しなきゃ危ないでしょうが。』更には、『鉄砲?かな?』『地元の人間じゃないな?これだから内地(本州のこと)から来た観光客は・・・ブツブツ』なんて、自分も地元の人間ではない事を棚に上げ、文字にすると相当カンジの悪いことを心の中で呟いていた。
しばらくすると、後方の車がハザードランプをつけたり、ライトを点灯したりしているのをルームミラーで確認できた。
『道を譲ってもらったのかな?』なんて単純なことを考えていたら、その後方の車が急にクラクションを鳴らし始めるではないか!
と同時に、私が運転するレンタカーの挙動が怪しくなってきた。
『?????』
何が起こったのか全く理解できない状態で、赤信号のために車を一時停止させると、後方の車から運転手が降りてきて、私のレンタカーの運転席側の窓をノックした。
『何かしたっけ?喧嘩か?』とビクビクしながら窓を開けると、後方の車の運転手が言った。
「大丈夫?早くガソリンスタンドとかに行ったほうがいいよ」
『はい?何でですか?』
「やっぱり気付いてなかったの?お宅の車の右後ろのタイヤ、パンクしてるよ。危ないと思って、さっきからライト点けたりクラクション鳴らしたりしたんだけどね」
『エーーーーー!?パ、パンクーーーーーーー????』
---続く
(照)
monipet
動物病院の犬猫の見守りをサポート
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ASSE/CORPA
センサー、IoT、ビッグデータを活用して新たな価値を創造
「できたらいいな」を「できる」に
OSGi対応 ECHONET Lite ミドルウェア
短納期HEMS開発をサポート!
GuruPlug
カードサイズ スマートサーバ
株式会社ジェイエスピー
横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
1つは引越しだ。札幌から横浜に戻ることになったため、借りているアパートから荷物を運び出さなければならない。
一番混むと言われる3月の引越し。しかも入社日まで1ヶ月を切っている状態である。見積もりなんて取っている暇もなく、電話帳に載っている広告の上から順番に電話をかけ、「1週間以内に横浜に引っ越したい」という面倒くさい条件をクリアした引越し業者を選ぶことに成功した。
後は荷造りをするだけだが、これまたヒドイ。
最初に札幌にやって来た時に比べて、笑ってしまうくらい増量した荷物が作業の行く手を阻む。残すもの(売るもしくは捨てる)と持っていくものとを選定して、業者からもらったダンボールに片っ端から詰めていく。TVや洗濯機や冷蔵庫などの家電は、横浜に戻ってからアパートを借りる予定だったので、そこで第二の人生を送ってもらうことにした。
荷造りの最初のほうで「あ、これ、自分だけじゃ間に合いそうにない」と気付いたのは、この引越し作業の中で最大のファインプレーだった。彼女(現:嫁)に手伝ってもらうと、まるで角のついた赤い何かに乗っているかのごとく、自分の3倍のスピードで作業を進めていた。むしろ、彼女しか働いていない状態だったかもしれない。
無事に荷造りが終わると、今度は彼女の引越しだ。ま、引越しと言っても、既にまとめられた状態の彼女の荷物を、彼女の実家に運ぶ作業であるため、これは簡単だと考えていた。
宅急便で送れるものは予め送っておき、それ以外のものはレンタカーを借りて運ぶことにしていた。札幌~横浜間に比べれば、札幌から彼女の実家まで、冬道を考慮しても3時間半かからない程度の道のりだ。
しかし、「簡単だった」ではなく、「簡単だと考えていた」と書く時点で、実際は「簡単ではなかった」のであるが。
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その時である。
後方から『パンッ』と何かが破裂したような音がした。
『誰かがゴミか何かを踏んづけたんだろうな。』位の、『まったく、注意して運転しなきゃ危ないでしょうが。』更には、『鉄砲?かな?』『地元の人間じゃないな?これだから内地(本州のこと)から来た観光客は・・・ブツブツ』なんて、自分も地元の人間ではない事を棚に上げ、文字にすると相当カンジの悪いことを心の中で呟いていた。
しばらくすると、後方の車がハザードランプをつけたり、ライトを点灯したりしているのをルームミラーで確認できた。
『道を譲ってもらったのかな?』なんて単純なことを考えていたら、その後方の車が急にクラクションを鳴らし始めるではないか!
と同時に、私が運転するレンタカーの挙動が怪しくなってきた。
『?????』
何が起こったのか全く理解できない状態で、赤信号のために車を一時停止させると、後方の車から運転手が降りてきて、私のレンタカーの運転席側の窓をノックした。
『何かしたっけ?喧嘩か?』とビクビクしながら窓を開けると、後方の車の運転手が言った。
「大丈夫?早くガソリンスタンドとかに行ったほうがいいよ」
『はい?何でですか?』
「やっぱり気付いてなかったの?お宅の車の右後ろのタイヤ、パンクしてるよ。危ないと思って、さっきからライト点けたりクラクション鳴らしたりしたんだけどね」
『エーーーーー!?パ、パンクーーーーーーー????』
---続く
(照)
monipet
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