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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

昔ばなし

2012-04-09 09:15:02 | 日記
 10年ひとむかしという言葉がある。シニアな人達が「今の若い者は」とか「昔は」などと話し始めるなら、まあわからなくはないが、最近先輩諸氏からこの手の言葉を聞くことはほとんどない。自戒しているのか、自分たちが言われてきて、もううんざりしているのか、パロディーとしてしか使わない言葉になっているように思う。それに反して、新卒の面接にやってくる学生さん達の口からは「昔は」とか「今の若い人は」などという言葉がポンポン出る。
 
 部活帰りの女子高生の集団が電車の中で「もう歳を取っちゃってそんなことできない」話に花を咲かせていたのを聞いたことがある。その時も「昔はできたけど今はもうできない」ことがたくさんあるという話で盛り上がっていた。
 話題の内容からすると前世の話をしているわけではないので、昔とはつい2~3年前のことである。3年も過ぎれば「昔の話」という感覚なのだろう。
 面接にやってくる学生さんの履歴書には、誰も皆、平成何年生まれと記載されている。昭和や大正生まれの人達など、彼らからすれば歴史上の人物みたいなものだろう。10年前の話など昔話を超えて「大昔話」みたいなものだ。

 ところで先日、南アフリカ北部の洞窟調査をしていたアメリカ・カナダの研究チームが洞窟の土を薄切りにして顕微鏡で調べるという地道な研究の中で土の中から植物の灰と燃やされた骨を発見した、と発表した。100万年前の話だという。奥行き140メートルもあるとんでもなく大きな洞窟の中の土から発見されたもので石器なども一緒に見つかっているらしい。100万年前に人類はそこで肉を焼いて食べていたものと考えられる。

 宇宙ができて140億年ほど。地球が誕生して46億年ぐらい。その長さと比べると100万年など、ついさっきと言っても良いぐらいの短さだが、今の人類の文明が誕生してからまだたったの4~5千年ぐらいしか経っていないのだ。拡大解釈して1万年かかればかなり高度な文明が育つと考えて、100回ほど文明を育成する実験ができる。たとえ原発事故やプルトニウム爆弾で世界が滅んだとしても半減期はたったの2.4万年である。100万年もあれば何十回かは文明を育てては破壊することができる。

 もしかすると南アの洞窟調査隊が土の中から発見した物の一部にはプラスチック製と見られる透明な小さな物体が含まれていたかもしれない。ほとんど土と見分けがつかない表面には文字が記載された紙が貼られていたのではないか。よく調べると中国で使われている文字に似ている。研究チームの一人で中国出身の若者が呼び出され極秘裏に確認が行われ、確かに一部は中国語だが一部は異なることがわかった。これはもしかすると日本語かもしれないと検討がついて日本人考古学者にメールで写真が送られ判読作業が実施された。その結果確かに記載されていたのは日本語で、住所であるらしいことがわかった。考古学者がその住所を検索すると、そこはなんと使い捨てライターの業者の住所であった。
 などということは一切発表されていないので心配することはないが、時間の裂け目などどこにあるかわからない。若いのに昔は大変だったと言い始めた人がいたら、その人はもしかしたら100万年前の洞窟で大変な暮らしを経験したことがある人かもしれない。100万年前の話なら十分に昔話と言っていい。(三)
 
 
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株式会社ジェイエスピー
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