観梅会

　先日の日曜日、東横線大倉山駅近くの梅園で実施された観梅会に行ってきました。例年2月20日頃に開催されていましたが、寒さのせいか観梅会の頃には、まだ梅が十分に咲いていない年が続いていたため、今年は3月に日程をずらして実施されています。全体的にはすでに盛りを過ぎていましたが、色とりどりの梅が満開の状態で、非常に華やいだ雰囲気でした。



　梅園のある大倉山を多少紹介したいと思います。大倉山で一番有名なものと言えば大倉山記念館だと思います。この建物は実業家である大倉邦彦氏が設立した大倉精神文化研究所の本館として建てられたもので、その後敷地及び建物は横浜市に売却、寄贈され、公園として整備されています。ギリシャ神殿風の建物は外観のみならず、内部も非常に趣きが深く、ドラマのロケなどでも多く使われています。大倉山記念館のイメージに合わせ、駅前の商店街は白い外壁と装飾柱のイメージで統一されていて明るくおしゃれな雰囲気を作り出しています。



　梅園は元々東急電鉄が沿線開発の一環として整備されたものですが、その後、横浜市から買収され、大倉山公園の一部とされています。都市部でかつ駅から歩いて数分の場所にある梅園はそう多くは無いため、観梅会が実施される頃には、大変多くの人出があります。園内にステージが設けられ、琴や尺八、日本舞踊などが行われたり、野点も行われています。縁日とかでお馴染みの屋台も数多く出ていますので、子供づれで思う存分楽しむことが出来ると思います。

　梅の木の下にシートを引いて、家族で食事を楽しむ人。にぎやかにお酒を飲みながら宴会を行っている人。ひたすら梅を眺めている人。とにかく写真を撮りまくっている人。決して広い公園ではありませんが、多くの人が思い思いに楽しんでいました。

　自分も軽くビールを飲みながらのんびりとしていましたが、いきなり襲ってきた煙霧に耐えきれず、そそくさと退散してしまいました。最後の最後で天候に恵まれませんでしたが、十分命の洗濯をすることができました。


　皆さんも機会があればぜひ立ち寄ってみて下さい。（菊）

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