固い信念に後押しされて厳しい人生に立ち向かって生きようとする人もいないことはない。しかし私をはじめ多くの人は自分に厳しい生き方を選択することがなかなかできない。厳しい生き方とはつまり「欲」を律する生き方である。
あの服を着てみたい、美味しい物が食べたい、快適で広い家に住みたい。あれこれと膨れ上がる人の「欲」が文明を発達させて来た。強欲な人が多いほど文明の進化は早いのだろうか。化石燃料を燃やし始めた19世紀以降の文明の急激な進歩は、欲張りな人の急激な増加を意味しているに違いない。
欲張りな人の「欲」を満たすためにはエネルギーがいる。世界中の欲張りたちの膨大な欲を満たすためのエネルギーもまた膨大である。膨大なエネルギーを作るためには金がいる。できるだけ安くたくさんエネルギーを作り出すことが出来れば、それは安くたくさん「欲」を満たすことに通じる。発展途上にある国々で石油より石炭が好まれるのはもちろんこのためだ。とりあえず穴を掘る技術さえあれば掘り起こせるため、掘り出しやすい所に埋まってさえいれば石炭はかなり安い資源である。
ところが石炭は使えば使うほど大気を汚染する。当然、二酸化炭素も大量に排出する。ばい煙が霧のように町を白く覆っているかの国の状態をPM2.5のニュースで見た人も多かろう。あれは主に石炭を燃やしたばい煙が原因になっていると言われる。石油なら大気汚染物質の排出量はかなり減る。そのための技術はかなり整ってきている。しかし二酸化炭素の排出量は大きく変わらない。
温暖化が原因で気候が変わり、今まで経験したことのない大雨や台風に見舞われている。世界では日本で起きている大雨とは逆に大干ばつに襲われている土地もある。
人の欲を律しないとまずいことになりそうだ、とかなり以前から多くの人が気がついて声を上げてきた。しかし、それができる強い政治家は未だかつて現れていない。経済成長が止まるくらいなら大雨でも台風でも干ばつでも何でも来い、欲を満たすためなら何が起きても構わない、という選択を各国は行って来た。
為政者の思慮が足りないわけでは無い。国民が大きな欲望を満たすことを望んでいるのである。時の為政者はその期待に応えて出来る限り誠実に政策を実行しているに過ぎない。
その誠意が、必要なエネルギー生産の中で少しでも二酸化炭素排出量を減らす案を採用する道筋を作っている。それが原発の選択に繋がっている。
世界のエネルギーはまだまだ足りない。現在の技術で廃炉のコストや燃料廃棄物の最終処分にかかるコストなどを考慮せず、事故のリスクに目をつぶって考えると原発は石炭や石油に比べて二酸化炭素排出量が少ない、今すぐ飛びついても安定して大容量の電力を期待できる唯一の選択肢なのである。
欲に正直であれば、日本の原発再稼働を含め、世界の原発は今後も年々増加していくだろう。そうしているうちに、クリーンで安価なエネルギー源が開発され、しかも大気中の二酸化炭素を減少させる画期的な方式が開発されればいい。多くの学者や専門家はそう望んでいる。ただし残された時間は長くはない。そう彼らは言う。その通りなのだろう。だが一方でまだ世界が試していない道が無いわけではない。生きるために欲を律するという生き方だ。(三)
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株式会社ジェイエスピー
横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
あの服を着てみたい、美味しい物が食べたい、快適で広い家に住みたい。あれこれと膨れ上がる人の「欲」が文明を発達させて来た。強欲な人が多いほど文明の進化は早いのだろうか。化石燃料を燃やし始めた19世紀以降の文明の急激な進歩は、欲張りな人の急激な増加を意味しているに違いない。
欲張りな人の「欲」を満たすためにはエネルギーがいる。世界中の欲張りたちの膨大な欲を満たすためのエネルギーもまた膨大である。膨大なエネルギーを作るためには金がいる。できるだけ安くたくさんエネルギーを作り出すことが出来れば、それは安くたくさん「欲」を満たすことに通じる。発展途上にある国々で石油より石炭が好まれるのはもちろんこのためだ。とりあえず穴を掘る技術さえあれば掘り起こせるため、掘り出しやすい所に埋まってさえいれば石炭はかなり安い資源である。
ところが石炭は使えば使うほど大気を汚染する。当然、二酸化炭素も大量に排出する。ばい煙が霧のように町を白く覆っているかの国の状態をPM2.5のニュースで見た人も多かろう。あれは主に石炭を燃やしたばい煙が原因になっていると言われる。石油なら大気汚染物質の排出量はかなり減る。そのための技術はかなり整ってきている。しかし二酸化炭素の排出量は大きく変わらない。
温暖化が原因で気候が変わり、今まで経験したことのない大雨や台風に見舞われている。世界では日本で起きている大雨とは逆に大干ばつに襲われている土地もある。
人の欲を律しないとまずいことになりそうだ、とかなり以前から多くの人が気がついて声を上げてきた。しかし、それができる強い政治家は未だかつて現れていない。経済成長が止まるくらいなら大雨でも台風でも干ばつでも何でも来い、欲を満たすためなら何が起きても構わない、という選択を各国は行って来た。
為政者の思慮が足りないわけでは無い。国民が大きな欲望を満たすことを望んでいるのである。時の為政者はその期待に応えて出来る限り誠実に政策を実行しているに過ぎない。
その誠意が、必要なエネルギー生産の中で少しでも二酸化炭素排出量を減らす案を採用する道筋を作っている。それが原発の選択に繋がっている。
世界のエネルギーはまだまだ足りない。現在の技術で廃炉のコストや燃料廃棄物の最終処分にかかるコストなどを考慮せず、事故のリスクに目をつぶって考えると原発は石炭や石油に比べて二酸化炭素排出量が少ない、今すぐ飛びついても安定して大容量の電力を期待できる唯一の選択肢なのである。
欲に正直であれば、日本の原発再稼働を含め、世界の原発は今後も年々増加していくだろう。そうしているうちに、クリーンで安価なエネルギー源が開発され、しかも大気中の二酸化炭素を減少させる画期的な方式が開発されればいい。多くの学者や専門家はそう望んでいる。ただし残された時間は長くはない。そう彼らは言う。その通りなのだろう。だが一方でまだ世界が試していない道が無いわけではない。生きるために欲を律するという生き方だ。(三)
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