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IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

評価の指標

2014-10-20 08:19:41 | 日記
 賛否両論、色々な意見の人がいると思う。国や地域、企業によっても考え方がわかれるところだろう。「豊かさ」の指標とは何だ、という話し。
 当社では年2回各社員の中長期の目標と短期の目標、およびその目標に向けた努力の度合いを確認している。その目標達成の指標にもこの「豊かさ」に対する考え方は関わってくる。
 
 会社であるからあたりまえ、という企業中心の考え方が果たして本当に良い物であるのかどうか、そこのところも時間をかけてしっかり考えていかなければならないが、多くの社員は「売上」を目標達成の指標にしている。売上が上がれば良い結果になったという判断をする。つまり「金」だ。金が豊かさの指標となっているように見える状況が増えつつある。
 
 アメリカなどは「豊かさ」=「金がある」と考えるお国柄の典型だろう。もしかすると中国なども非常に似た考え方を持っている国だと言えなくもない。金さえあれば何でもできるのだから、金を持っていれば豊かと言って何が悪いか、と。金を産む仕組みの最悪のパターン(と私には思えるもの)のひとつが、武器商人のありかただ。戦争を起こして敵味方双方に武器を売る。そうして儲けたお金で「豊か」になったと言って良いものなのか。だが、売上を指標にしてしまうと企業としては、目標達成のために自分の製品を売って売って売りまくって何が悪か、とそういう話しにもなって来る。
 
 荒地を整備し灌漑用水を敷き、作物を作る。売れる作物にするために様々な改良を加える。市場に出すまでには気の遠くなるような努力と心配りを重ねている。そんな時間がかかる地道な努力の成果がもたらす売上と、相場を調べて安い地域から買ってきた作物を売りさばく商売の売上を比べたら、もしかしたら安く買って高く売る商売のほうが良い結果になるかもしれない。ただ単に売上を指標とするなら、地道に作る仕事の評価はどんどん下がって行ってしまうだろう。
 
 教育の実績が上がったらお金をあげる、と言う実験をアメリカのいくつかの都市で実施したという話しを聞いたことがある。本を1冊読んだらお金をあげると子供たちに言ったら、金欲しさに本をどんどん読むようになるだろう、というわけだ。もちろんそうなったらしいが、それまで自分の読みたい厚い本をじっくり読んでいた子供たちまで、なるべく薄い短い本をたくさん読むようになってしまったそうだ。金と言う指標を持ち込んだために豊かさの意味が変わってしまったのではないかと思わせる良い例だ。
 
 心が豊かな国を作っても食べて行けなければ意味が無い。おおかたの人はそう言うだろう。それが現代である。その国民の総意で経済大国日本が生まれた。もっと楽をしてもっと儲けよう。金があれば何でもできる国日本。貧しさはもうこりごりだ。もっと金持ちになろう。しかし、そう言っておいて貧しい時期を思い出しては、あの頃は良かった、みんなが元気で仲が良かった、礼節を知っていた、などと言う。本当に追い求めるものは何なのか、そこに向かう努力を評価する指標は何なのか落ち着いてしっかり考えたい。(三)


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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
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