変わる医療

先週、4月からの診療報酬改定のニュースが新聞に載っていた。
記事には、『全体で前回の2014年度改定より0.84％の引き下げを決めた。薬価はマイナス1.33％で、医師の技術料などの診療料は0.49％プラスとした。中医協はこの範囲に収まるように各単価を設定した。』とあったが、これだけだと「はぁ、そうなんだ」である。

新聞記事やネットニュースを読み、とりあえず、気になったキーワードを列挙すると
・「治す医療」から「生活を支える医療」へ
・かかりつけ医の普及
・大病院の「非紹介患者の初診料」5,000円以上に
・かかりつけ薬剤師
・薬飲み残し減への指導

一つ目は、今回の改定に込めた思い。今後の高齢化社会を見据え、在宅での医療を充実させようというものだ。医療と福祉（介護）の連携、地域ぐるみで包括的に高齢者をケアしていかなければならないという構想があるようだ。
それを推進するために、二つ目と三つ目がある。大きな病院へ行くのではなく、近所の診療所へ。将来的には、近所の診療所の医師が自宅に訪問してくれる在宅医療に進んでいくのだろう。
在宅診療が主流になれば医師は大変だ。カメラやセンサーを用いて患者が自宅に居ながら診察ができるようになるかもしれない。

四つ目のかかりつけ薬剤師は、我々の生活にすぐに影響がでるかもしれない。かかりつけ薬剤師として業務にあたるには患者の同意書が必要になるようだ。4月以降、同意書の記載を求められるかもしれない。
かかりつけ薬剤師は、通常の服薬指導以外に患者の薬剤の服用歴や服用薬の管理をする。これが五つ目だろう。
更に気になったのは、患者から24時間相談に応じる体制をとらなければいけない点。これに対応するのはかなり大変だろう。個人での対応はほぼ無理だ。
処方された薬剤、患者の服用状況、これらを患者と薬剤師がリアルタイムで共有し、24時間 患者から薬剤師へアクセスするホットライン機能（患者からのアクセスを複数人で対応できるような枠組み）を提供するシステムを用意し負担を軽減してあげないといけないだろう。
世の中の「大変」、「困った」をJSPのIT技術が手助けできればと思う。（ほ）

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