真新しい蝉の抜け殻がうちの門扉に張り付いていたのはつい先週のことだったはずなのに、今やもう完全に秋の寒さではないか。にもかかわらず台風通過中でもある。何という天候なのだろう。などと言いながら、ふとカレンダーを見るともう9月も後半戦に差し掛かっている。秋であたりまえともいえる。夕焼けが茜色に染まってススキがざわめく野原の向こうに丸い月が登って来る、というような秋の景色はいつになったらお目にかかれるのだろうか。このところどんよりと雲が垂れ込める日々が続いている。
いまどき使うのかどうかわからないが「女心と秋の空」などという言葉がある。秋の空のように女心は変わりやすいという幾分可愛げのある意味だと思うが、台風連発の最近の天気を女心に例えてしまうと女心はかなり恐ろしい。しかもこれだけ曇天が続くとうっとうしさも強い。女心と秋の空に例えられる軽やかさはまるでない。オリンピック、パラリンピックを通して女性アスリートたちの前向きな一途さにしびれて来た身としては「女心と秋の空」ではなく「男心と秋の空」というのが本来の言い方なのではないかと思ってしまう。調べてみると女性に対する男性の愛情が変わりやすいことを指してそういうこともあるらしい。男も女も秋の空のように変わりやすい心を持っているということか。
いずれにせよ、どことなく思いを寄せる異性に振り回されるつらさと楽しさが垣間見える。それに反し、おそらく上司の気持ちがコロコロ変わることを、さわやかな秋の空には例えないだろう。この言葉の中で、秋の空のように変化すると言っているのは人の興味だ。関心といってもいい。関心を寄せる相手、興味の対象が変化する、ということだが、人だけでなくあらゆる動物は好奇心のかたまりだ。より新しいものへ興味が移るのは仕方がない。
興味とはまるで異なる次元の話のようだが、人や物への信頼についても人によってかなりぶれる人とそうでない人がいる。実は興味や関心に近い。周囲の評判や誰かが話した言葉に、その刹那は舞い上がって興味を持って信頼するが、すぐに別の評判や別の言葉に踊らされて別の人やものを信頼する。または信頼していたと思っていた人やものを疑う。「怒り」という映画を見たが、その中で、観客は人を信頼できない自分を感じながらストーリーを追うことになる。もちろん映画のテーマはもっと重層的で深いが、興味や関心と同じように信頼も移ろいやすい物であることを自分の心をもって実証させられてしまう。
自分を信頼し人を信頼したうえで見えてくる興味は360度に広がっているわけではなく、ある一定の未来の中に集中しているようにも思える。そこでは秋の空は澄んで青くどこまでも高いだろう。ずっと信じていればこそ出会える奇跡のような出来事はきっと起きる。秋の空の向こうに希望の光が差している。(三)
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横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
いまどき使うのかどうかわからないが「女心と秋の空」などという言葉がある。秋の空のように女心は変わりやすいという幾分可愛げのある意味だと思うが、台風連発の最近の天気を女心に例えてしまうと女心はかなり恐ろしい。しかもこれだけ曇天が続くとうっとうしさも強い。女心と秋の空に例えられる軽やかさはまるでない。オリンピック、パラリンピックを通して女性アスリートたちの前向きな一途さにしびれて来た身としては「女心と秋の空」ではなく「男心と秋の空」というのが本来の言い方なのではないかと思ってしまう。調べてみると女性に対する男性の愛情が変わりやすいことを指してそういうこともあるらしい。男も女も秋の空のように変わりやすい心を持っているということか。
いずれにせよ、どことなく思いを寄せる異性に振り回されるつらさと楽しさが垣間見える。それに反し、おそらく上司の気持ちがコロコロ変わることを、さわやかな秋の空には例えないだろう。この言葉の中で、秋の空のように変化すると言っているのは人の興味だ。関心といってもいい。関心を寄せる相手、興味の対象が変化する、ということだが、人だけでなくあらゆる動物は好奇心のかたまりだ。より新しいものへ興味が移るのは仕方がない。
興味とはまるで異なる次元の話のようだが、人や物への信頼についても人によってかなりぶれる人とそうでない人がいる。実は興味や関心に近い。周囲の評判や誰かが話した言葉に、その刹那は舞い上がって興味を持って信頼するが、すぐに別の評判や別の言葉に踊らされて別の人やものを信頼する。または信頼していたと思っていた人やものを疑う。「怒り」という映画を見たが、その中で、観客は人を信頼できない自分を感じながらストーリーを追うことになる。もちろん映画のテーマはもっと重層的で深いが、興味や関心と同じように信頼も移ろいやすい物であることを自分の心をもって実証させられてしまう。
自分を信頼し人を信頼したうえで見えてくる興味は360度に広がっているわけではなく、ある一定の未来の中に集中しているようにも思える。そこでは秋の空は澄んで青くどこまでも高いだろう。ずっと信じていればこそ出会える奇跡のような出来事はきっと起きる。秋の空の向こうに希望の光が差している。(三)
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