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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

太郎

2016-11-30 10:47:51 | 日記
 いじめを見逃さなかった浦島太郎をほめたい気持ちがこのところ急上昇し、その流れで彼の後半生に関する妄想がやまない。彼が救ったのが恒星間飛行を可能にした文明を持つ異星人だったとすれば、ひょんなことから地球の危機を救ってしまったヒーローであったかもしれない。乙姫の星ではもちろん、危険を顧みず星の仲間を救ってくれた地球を代表する人物として紹介されたに違いない。そんな妄想である。
 
 乙姫の星を仮に竜宮星と呼ぶなら、竜宮星では国家が連合して星全体を管理する政府が樹立されている。そのトップが乙姫だったということか。どのような歴史をたどってそこにたどり着いたかはわからないが、星全体が一つにまとまっている世界が予想される。
 
 地球でも国連はあるが星全体が一つの国家であるかのように振る舞う状態には程遠い。その上、期待の実験だったEUも英国離脱によって急に寂しくなり、さらに追い打ちをかけるようにトランプ大統領の出現だ。国家や個人がそれぞれ自分のことしか考えない、そんな世界になれば、いじめもいじめと呼ばれず、あたりまえな話しとみなされるかもしれない。主な関係者の即時の利益のみが優先され個性ある多様性は排除される。いずれ武力を使ってでも自国の利益を守ろうとする動きも出てくるだろう。そんな世界の中で浦島太郎はひとり立ち上った。竜宮星でヒーローとして紹介されたのもおかしくない。
 
 そんな太郎が異世界でただ遊び歩いていたとは考えにくい。江戸末期にアメリカに渡り、かの国の先進的な考え方を熱心に学んで、その後の日米の関係強化に尽力した中浜萬次郎、後のジョン万次郎のごとく竜宮星の制度や技術を学びに学んだのではなかろうか。その彼が何の目的もなく地球に戻り世をはかなんだあげく、装置の使い方を間違えて急速に老化して亡くなってしまったとは思えない。本人が戻って来たのであれば世界を相手に改革ののろしを上げたに違いないのだ。
 
 そんな物語が残っていないところを見ると急速に老化した太郎は本人ではなく例えば故郷の様子を見るために送り込まれたアバターのような存在だったのだろう。

 では、本物は何をしているのか。地球に似た発展途上の星の住人への啓蒙活動を推進する団体で働いている、と妄想した。

 根拠のない迷信によって動かされるのではなく「なぜ」そうなるのか自分で考えて行動できる人々を増やすための活動を人知れず行なっている団体だ。人は人だけで生きているのではなく、その星に生きるすべての命とともに協調して生きていること、その命の一つ一つがかけがえのない尊いものであることを学ぶ道を作ること、そのための活動にのめり込んでいる。

 地球で科学が急速に発展し始めた時期と太郎が活動し始めた時期は重なる。彼らの活動は地球人の一世代ではとても実らないかもしれないが、紆余曲折を経ながら着実に進んでいる。なぜかずっと若いままで。(三)
 


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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
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