「昔は、朝出社すると机の下に頭を突っ込んでマグロみたいに眠っている社員があちこちにいたものです」と誰かが言っていたが、私はそういう現場に居合わせたことがない。
だが夜2時になると今日も定時を過ぎたので、そろそろ帰って寝ようという雰囲気になって皆で飲み屋に行き、何か食べてアパートに帰る、という生活をかなり長いこと続けたことがある。ちょっと遠いお客様だったのでアパートを借り上げ、作業者全員で住み込んで仕事をした。最初は1階4部屋2階4部屋の8部屋のアパートを1棟借りるだけで良かったが、工程が進んで人数が必要になってからは4棟ぐらい借りていたと思う。その他に丸ごと1棟借り出来なかった個室物件を7~8部屋は確保して遠方から来てもらったエンジニアの臨時宿泊施設に使ってもらっていた。
賃貸交渉は私がしていたので不動産屋とは妙に親しくなった。またアパートに泊まってもらうための布団の手配も私がしたので貸布団屋さんとも妙に親しくなった。そこまでして宿泊施設を用意していたので仕事場で寝る、ということが無かったのだ。どんなに遅くなっても部屋に帰って寝て、出社する。そういえば仕事場の道を挟んだ向かい側のマンションに部屋を借り、一番ルーズなヤツをそこに住まわせたことを思い出した。通勤時間3分。すごい環境だ。にもかかわらず彼は遅刻の常習者だった。何回ドアベルを鳴らしに行ったか分からない。
今なら真っ黒な「ブラック」職場だったはずだが、異様に楽しかった。その頃一緒に働いた連中とはプロジェクトが終わって20年も経っているのに、いまだに年2回ほど集まってワイワイやっている。
今思えばあれもこれも私たちを信じてくれたお客様の存在が大きい。当初はダメダメだったプロジェクトが結果的には盛り返し、胸を張って自慢できるシステムを生み出せたのは最後の最後まであきらめずに支えてくれたお客様の支援があったからこそだった。誰でもそうだと思うが、心底信頼してくれる人には、それ相応の気持ちで返そうと頑張るものだ。
仕事はつまり仕事なのだが、気持ちの持ちようで、かなり大きく入れ込み方が変わって来る。いやいややらされているのと、好きで楽しくて仕方がない状態で作っているのでは大きく違うし、誰かの気持ちに応えたくて働いているのと、自分の欲のために働いているのとも大きく異なる。夜2時が定時だと思って働いていた頃に上司から残業制限などを言い渡されていたら、エライ剣幕で上司に怒鳴り込んでいたことだろう。オレたちは好きでやってんだ、好きにさせてくれ、と。
当時の上司はそんな制限など一切なしに、2時過ぎになると「今日はあっちの店に行こう」とか「今日はこっちの店がいい」などと言いに来たものだった。彼もまた自分たちの底力を最後まで疑わない姿勢を教えてくれたのだと思う。楽しい時間だった。(三)
monipet
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病院を離れる夜間でも安心
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センサー、IoT、ビッグデータを活用して新たな価値を創造
「できたらいいな」を「できる」に
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株式会社ジェイエスピー
横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
だが夜2時になると今日も定時を過ぎたので、そろそろ帰って寝ようという雰囲気になって皆で飲み屋に行き、何か食べてアパートに帰る、という生活をかなり長いこと続けたことがある。ちょっと遠いお客様だったのでアパートを借り上げ、作業者全員で住み込んで仕事をした。最初は1階4部屋2階4部屋の8部屋のアパートを1棟借りるだけで良かったが、工程が進んで人数が必要になってからは4棟ぐらい借りていたと思う。その他に丸ごと1棟借り出来なかった個室物件を7~8部屋は確保して遠方から来てもらったエンジニアの臨時宿泊施設に使ってもらっていた。
賃貸交渉は私がしていたので不動産屋とは妙に親しくなった。またアパートに泊まってもらうための布団の手配も私がしたので貸布団屋さんとも妙に親しくなった。そこまでして宿泊施設を用意していたので仕事場で寝る、ということが無かったのだ。どんなに遅くなっても部屋に帰って寝て、出社する。そういえば仕事場の道を挟んだ向かい側のマンションに部屋を借り、一番ルーズなヤツをそこに住まわせたことを思い出した。通勤時間3分。すごい環境だ。にもかかわらず彼は遅刻の常習者だった。何回ドアベルを鳴らしに行ったか分からない。
今なら真っ黒な「ブラック」職場だったはずだが、異様に楽しかった。その頃一緒に働いた連中とはプロジェクトが終わって20年も経っているのに、いまだに年2回ほど集まってワイワイやっている。
今思えばあれもこれも私たちを信じてくれたお客様の存在が大きい。当初はダメダメだったプロジェクトが結果的には盛り返し、胸を張って自慢できるシステムを生み出せたのは最後の最後まであきらめずに支えてくれたお客様の支援があったからこそだった。誰でもそうだと思うが、心底信頼してくれる人には、それ相応の気持ちで返そうと頑張るものだ。
仕事はつまり仕事なのだが、気持ちの持ちようで、かなり大きく入れ込み方が変わって来る。いやいややらされているのと、好きで楽しくて仕方がない状態で作っているのでは大きく違うし、誰かの気持ちに応えたくて働いているのと、自分の欲のために働いているのとも大きく異なる。夜2時が定時だと思って働いていた頃に上司から残業制限などを言い渡されていたら、エライ剣幕で上司に怒鳴り込んでいたことだろう。オレたちは好きでやってんだ、好きにさせてくれ、と。
当時の上司はそんな制限など一切なしに、2時過ぎになると「今日はあっちの店に行こう」とか「今日はこっちの店がいい」などと言いに来たものだった。彼もまた自分たちの底力を最後まで疑わない姿勢を教えてくれたのだと思う。楽しい時間だった。(三)
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横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
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