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IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

優先順位

2017-07-20 12:05:34 | 日記
 今何をしないといけないのか、最も優先順位が高いこと、というのは周りで見えていても当の本人にはわからないということがままある。日常的に入って来る情報量がどんどん増えている現在、普通に暮らしていてもパニックにならない方がおかしいくらい、あれもこれも気になる毎日だ。そんな中で何か責任ある対応を任される立場に立って、さらに多くの情報を急激に浴びせられると、もう何が何だかわからない、と言う状況になってしまっても不思議ではない。特にその分野の新人であれば仕方がない話しだろう。しかし、かなり経験を積んだベテランであっても似たようなことは起きる。
 
 先日始まったドラマ「コードブルー」の中で、若い女性医師フェローが事故現場で何もできずにパニックになりかけていた時、先輩の男性医師が「こっちを見ろ。まず深呼吸だ」と声をかける。まず最も優先順位が高いのは、自分自身を落ち着かせることだと端的に先輩が教えた印象的な場面だった。
 
 社会人になって私は2回入院している。1回目は腰の手術で。2回目は顔面の帯状疱疹ウィルスで。どちらも自分自身の健康を省みずに仕事仕事と仕事ばかり続けたことによる結果だ。チームを信頼していなかったわけでは無い、と思うのだが、おそらくは深いところで任せて大丈夫と思っていなかったのだろう。
 
 複数の案件を背負い込んで体調に異変が起きてもなお徹夜作業を続けていた。2回目の入院の直前は約5ヶ月間で休日は2日。元旦と翌日を休んだだけだった。複数案件をこなす中で、それまで会社では対応したことのない大きさの巨大案件の要件定義作業にも同時に取り組んでいた。その上、会社の引越しの準備が重なってやはり徹夜が続いていたある日、免疫力の低下から左の耳から侵入したウィルスが左側顔面神経を死滅させた。鏡の中には左顔面が醜く垂れ下がった変な顔をした生き物が映っていたが、その顔で電車に乗り、仕事場に行って仕事を始めたのだ。事故現場でパニックになっている医師フェローと何ら変わりない。自分の身体がそれこそ身をもって落ち着け立ち止まれと言ってくれている声すら聞き取れなくなっていたのだ。
 
 仕事場の誰もがすぐに医者に行けと勧めるので仕方なく医者に行くと、即座にベッドに寝かされて抗生物質の点滴開始となった。なぜもっと早く病院に来なかったか、遅くなっていれば危険だったと医者に叱られ、入院してしっかり休み、免疫力を回復せよ、と言い渡された。これは身体が発している警告なので心して聞くように、と。
 
 「こっちを見ろ。まず深呼吸だ」と言ってくれる先輩がいれば、もっと早く優先順位の高いことは何か見えていたかもしれないが、2度も入院してやっと私にも見えるようになった。まず落ち着いて仕事ができる自分でいること。意外と見えなくなってしまうものだ。(三)
 

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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
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