昔から後姿を観察することが多い。子供の頃から少しだけ背が高かったために、列の後ろの方に並ばされることが多かった。朝礼でも運動会の練習でも、常にほぼクラス全員の後姿を見て学校生活を送って来たのだ。人の後姿を見ていると、その人の話し言葉とは異なる言葉が後姿から聞こえて来る、ような気がするのだ。
学校時代の子供たちの立ち姿を思い出してみて欲しい。「気を付け」と言われればほとんどの子供たちがピンと真っすぐ立てたものだ。もちろん長くはもたない。すぐにぐらぐらして列から外れる子供たちは昔からたくさんいた。私もその筆頭だった。今はどうなのか。話しをそちらに進めてしまうと話題があらぬ方向に向かいそうだが、そもそも今の子供たちに「気を付け」と号令をかけられること自体あるのだろうか。
まあいい。話を元に戻す。
社会人になって何年も暮らしていると、真面目に真っすぐ立っているつもりなのに体が真っすぐになっていない人が多くなって来る。前を歩く人の後姿をよく見て欲しい。前後左右に傾いている人が何と多いことか。その人の歴史の中で、どの瞬間を切り取って観測するかによっても姿勢は大きく異なって来るだろう。
すごくいいことがあった、と思わせる人の姿勢と、ああこれは何か大きな失敗でもしでかしたかな、と思わせる人の姿勢は本当に大きく異なる。うまく行っていない時にこそ胸を張って堂々としていよう、などと、それこそ前向きな姿勢でいられる人はそう多くない。とは言え、それもこれもうつむいているかそっくり返っているかの前後の傾きの話しだ。姿勢から読み取れる言葉も分かりやすい。
ちょっと分からないのは左右に大きく傾いている人だ。そんな人はいないだろうと思うなかれ。そういう人もかなりいる。相当に傾いている人を見ると思わず健康を気遣ってしまうが、そこまでひどくない人でも右肩か左肩が大きく下がっている、靴の片側が大きく減っている、後ろから見ていると左右どちらかばかり見て歩くためか片側だけ少し後ろに捻られた体勢の人、など少年少女の頃には考えられない姿勢が日常の形になって定着してしまったかのような人をあちこちで見かける。
そうなってしまった原因が何なのか。それがその人の幸福に繋がる活動の結果身についた姿勢であることを願うが、そうでない場合もあるだろう。左右のどちらかに体が傾いている人の仕事や人間関係は想像を掻き立てる。仕事場の様子や片側に寄り添う人の姿を見て、答えが見つかったように思うことがあるが、聞いてみれば意外と全く違う回答が返って来たりして面白い。
健康面で考えれば、年を重ねても皆すっと真っ直ぐ立って歩けるのが素晴らしい。だがそれぞれが自分の懸命な生活のなかでばらばらな方向に向いて傾いてしまっている人の姿もまた素晴らしく、愛おしい。ほんの70数年前には誰も彼も全員が同じように前のめりで立って一糸乱れず敵に突っ込むことを強いられた。それぞれの背中が自由に傾いていられる世界はそれだけで価値がある。
ところで、あなたは真っ直ぐ立って歩いていますか?(三)
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株式会社ジェイエスピー
横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
学校時代の子供たちの立ち姿を思い出してみて欲しい。「気を付け」と言われればほとんどの子供たちがピンと真っすぐ立てたものだ。もちろん長くはもたない。すぐにぐらぐらして列から外れる子供たちは昔からたくさんいた。私もその筆頭だった。今はどうなのか。話しをそちらに進めてしまうと話題があらぬ方向に向かいそうだが、そもそも今の子供たちに「気を付け」と号令をかけられること自体あるのだろうか。
まあいい。話を元に戻す。
社会人になって何年も暮らしていると、真面目に真っすぐ立っているつもりなのに体が真っすぐになっていない人が多くなって来る。前を歩く人の後姿をよく見て欲しい。前後左右に傾いている人が何と多いことか。その人の歴史の中で、どの瞬間を切り取って観測するかによっても姿勢は大きく異なって来るだろう。
すごくいいことがあった、と思わせる人の姿勢と、ああこれは何か大きな失敗でもしでかしたかな、と思わせる人の姿勢は本当に大きく異なる。うまく行っていない時にこそ胸を張って堂々としていよう、などと、それこそ前向きな姿勢でいられる人はそう多くない。とは言え、それもこれもうつむいているかそっくり返っているかの前後の傾きの話しだ。姿勢から読み取れる言葉も分かりやすい。
ちょっと分からないのは左右に大きく傾いている人だ。そんな人はいないだろうと思うなかれ。そういう人もかなりいる。相当に傾いている人を見ると思わず健康を気遣ってしまうが、そこまでひどくない人でも右肩か左肩が大きく下がっている、靴の片側が大きく減っている、後ろから見ていると左右どちらかばかり見て歩くためか片側だけ少し後ろに捻られた体勢の人、など少年少女の頃には考えられない姿勢が日常の形になって定着してしまったかのような人をあちこちで見かける。
そうなってしまった原因が何なのか。それがその人の幸福に繋がる活動の結果身についた姿勢であることを願うが、そうでない場合もあるだろう。左右のどちらかに体が傾いている人の仕事や人間関係は想像を掻き立てる。仕事場の様子や片側に寄り添う人の姿を見て、答えが見つかったように思うことがあるが、聞いてみれば意外と全く違う回答が返って来たりして面白い。
健康面で考えれば、年を重ねても皆すっと真っ直ぐ立って歩けるのが素晴らしい。だがそれぞれが自分の懸命な生活のなかでばらばらな方向に向いて傾いてしまっている人の姿もまた素晴らしく、愛おしい。ほんの70数年前には誰も彼も全員が同じように前のめりで立って一糸乱れず敵に突っ込むことを強いられた。それぞれの背中が自由に傾いていられる世界はそれだけで価値がある。
ところで、あなたは真っ直ぐ立って歩いていますか?(三)
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