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IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

ヤモリ

2010-06-23 10:27:06 | 日記
 わが家の玄関にはヤモリがいる。目がキョロリとしていて意外とかわいい。以前ちょっと大きなやつがいたのだが、ドアの隙間に逃げ込もうと判断した彼の判断ミスにより、ドアにはさまれて、亡くなった。挟んだのは、私である。以来、わが家にはヤモリがいなくなってしまったと、かなり落胆していた。そう、かなり落胆した。

 わが家の近辺では、夕方になると、玄関先の外灯に明かりをつけて通りを照らし、少しでも安全な町になるよう協力しよう、という運動が続いている。エネルギー節約とは逆行するかもしれないが、電信柱に併設された街灯だけでは暗すぎて見えなかった場所も各家々が玄関外灯を点けることでずいぶん明るくなった。防犯や安全には役立っていると思う。そのおかげで、わが家の玄関脇の外灯は夜中灯っている。明かりに虫が集まる。集まった虫を狙うやつもやってくる。
 今年集まるのは虫だけか、と思っていたが、お亡くなりになったやつとはずいぶん異なる小ぶりのやつが、やってきた。まだ若いのかもしれない。仕事帰り、疲れ切って家の玄関にたどり着くと、壁に逆さに張り付いたやつがキョロリとこちらを向いて首をかしげたりする。その後、そそくさと消え去る。ま、大したことではないが、少しほっとする。

 玄関にいるやつはヤモリなのかイモリなのか、調べたことがある。イモリが棲息するにはきれいな水辺が必要だ。カエルのようにおたまじゃくしから大人になるそうだ。わが家の近所には、イモリのお子さんが元気に暮らせるきれいな水辺が無い。よって、わが家の玄関に取り付いているやつはイモリでない、という証明が成り立つ。あいつはヤモリなのである。
 
 家の中をちょろちょろされたら、ちょっと嫌だが、今のところ玄関先にのみ姿を現し、外灯に集まる虫を駆除してくれている。基本的に私は爬虫類を好まない。ヘビなどからは、できるだけ離れて暮らしたい。当然、ヤモリの頭を撫でて、よしよししたいなんてことはありえないが、同じ家に暮らすあまり干渉しあわない住人として彼の生活を尊重しているのである。末永く元気に暮らして欲しい。


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えーい言ってしまえ

2010-06-22 09:18:42 | 日記
 ブログとは言え、社会の特定事象に対しあまりに過激な発言をすると、どんな波風が立つかわからないと言う思いから、言いたいことを言わないように気を使っている面がある。BPのメキシコ湾原油流出事故に関しては、このブログでも何回か書いて来たが、厳しい批判めいたことは書かないように注意してきた。しかし、ひどい。
 食物連鎖の頂点にいるために、今、直接人が死んでいないというだけの現象でしかない。微生物が死に、魚が死に、鳥や動物が死ぬ。時間はかかるが確実に人も病気になり、死ぬ。パンドラの箱は開いてしまい、誰も閉じることができない。

 メキシコ湾は、大西洋クロマグロの産卵場所にあたり、事故の被害が拡大した5月から6月が産卵時期だという。漁獲量が減っているので、みんなで食べるのをやめよう、などとモナコが言っていたのは、主にこの地域の漁獲量が大きく減っていたからなのだが、今やメキシコ湾一帯は「漁獲」などと言える海域ではなくなってしまった。クロマグロが産卵場所に選んでいた意味のある海域が今や死の海になろうとしている。そして、海は全世界につながっている。

 26日からカナダでG20が開かれる。EUの経済的混乱と人民元の切り上げの問題が世界の目を引くだろう。だが、今そこにある危機はすでに「経済」ではない。とんでもない危機が始まってしまった事をG20に集まる首脳は理解するべきだ。

 アメリカではこの危機に対し、生活補償に目が向けられている。確かに生活補償も重要だが、世界中の生物の命が危険にさらされている現実に目をつぶり、生活補償の問題を議論するだけ、というのはあまりにひどい。クジラやマグロを守ろうと声を荒げていた団体は今何をしているのだろうか。

 どこかの国や企業によって情報が歪められ、広く正しく世界に伝えられていない状況があるのではないかと勘ぐりたくなる。ある国のある企業がどうなるかの話しを、もうとうに超えてしまった。人類が生き残っていけるかどうかの危機が、始まってしまった、ということだ。2010年は、後にそういう危機の始まってしまった年、世界の対応があまりにも遅かった年として、語られることになるだろう。

 深層海流という地球を取り巻く命の水の循環システムが影響を受けると、危機は急激に目に見える形になるはずだ。天候が大きく不順になり、その影響で世界の食糧生産が大きく落ち込む。水、食料が不足し世界中の人々が苦しむことになる。その生活補償はいったい誰がしてくれるのか。
 影響を受けている地域の情報を隠蔽せず、科学者が調査し発表できる環境を急いで作る必要がある。世界の叡智が全力で協力して、この危機に対処できるように道を開かなければ、本当の本当に大変なことになる。


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新宿マック

2010-06-21 11:49:09 | 日記
 新宿で飲み会があった。遅刻する予定だったが、思わぬ展開で1時間も早く着いてしまった。会場を探してみるとすぐ隣がマクドナルドなので、ここで待とうと店に入る。
 初めての挑戦、マックフルーリーというのをオーダーする。たまたまメニューの一番目立つところにあったから、ではあるが、甘い物好きの私にはもってこいのおやつだ、と自分を納得させる。手渡されたフルーリーを持って、混んでいる店内を徘徊して空席を探す。
 空いていた席は、高校生らしい3人のグループとiPhoneをいじっている中年男性の間の席。そろり、と座る。
 フルーリーには透明なスプーンが付いていて、それでジェラートのようなフルーリーをごそっとすくい、かぶりつくように食べる。
 高校生らしい3人グループは、2人が女の子、1人が男の子。制服のような制服でないようなポロシャツとチェックのスカート(女子)、白に近いグレーのスラックス(男子)という格好だ。
 
 「なんかさー、花とか果物とか、そんなんじゃなくてさ。高校生らしい、っての?そういうのあんじゃないの?」獅子舞いのような金髪ではあるが二重の目元がきりりとしてなかなかかわいい女の子が言う。
 「あんたが高校生らしいったってね。逆にらしくないっしょ。じゃ、折り紙なんてどう?」落ち着いた声のがっちりした感じのストレートな茶髪の女の子。
 「うん、折り紙いいね」と、ちょっと弱い線の男の子。
 「だめだめ、鶴とか折って持って行ったら気味悪くない?元気が出るもんじゃないとだめだめ」と獅子舞い。
 「そうだなぁ、元気出してもらわなきゃ。じゃ、歌でも歌っちゃう?踊りとかつけて」と茶髪。
 「うん、歌いいね」と男子。
 「でも病室ってまずいんじゃないの歌ったり踊ったりって?マリコ歌何好きか知らないし」
 「動画でいいじゃん。マリコiPod使ってるし。病室でも平気だよ」急に提案する男子。
 「うんいい。あんたiPhoneだしね」と茶髪。
 
 病気で入院しているマリコを励ますために何を見舞いの品にしたらいいか話し合っているらしい。少し時間がたってから、マリコは彼女らの先生であることがわかってきた。
 彼女らはマリコのことをすごく心配していた。マリコはきっと、かなりいい先生なのだ。
 
 彼女らの見舞いがどんな方法になるのか、結論が出るまで居たかったが飲み会の時間だった。そろり、と立ち上がって、ゴミ箱に行き、フルーリーのカップとスプーンを分別して捨てた。振り向いてみたら、3人が笑っている姿が見えた。


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虫の目

2010-06-18 08:28:30 | 日記
 ビジネスに必要な3つの目、ということで、「虫の目」、「鳥の目」、「魚の目」という言葉をよく聞く。現場で細かい部分までよく見る「虫の目」に対し、全体を俯瞰する「鳥の目」、時代の流れを読む「魚の目」。この「目」の話しを聞くたび思い出すテレビ番組がある。

 「謎の円盤UFO」と言う。なんと古風なタイトルだろうか。「サンダーバード」や「スティングレイ」と言ったSF人形劇を作っていたイギリスのプロダクションの作品だ。
 日本で万博が開かれた頃の作品なので1970年頃のものだと思う。舞台は当時の近未来1980年。地球侵略に、UFOに乗ってちょいちょいやってくる宇宙人に対抗するため秘密に作られた地球防衛組織シャドーの活躍を描いたSF実写ドラマだ。未来のファッション、未来の生活、未来の飛行機、未来の自動車、などなど、未来が満載されたドラマだった。1980年になれば、こうなっている、と予想した未来の姿だった。ま、2010年の今見ても未来ってすごい、と思うだろうから予想は大きく外れたわけだが。

 小学生か中学生の時に見たテレビの内容なので、あいまいな記憶だが、ある時シャドーはUFOの母星を発見するための高性能カメラ衛星を開発してUFOの追跡を実施する。ところがUFOを追跡した衛星から送られてきた映像を見て「あ、こりゃだめだ」と言う話になる。
 その時の「こりゃだめだ」の理由を解説する場面が、「虫の目」と「鳥の目」を思い出させるのだろう。

 画面には、宇宙都市のような機械的な模様が映っている。模様の向こうは緩やかに湾曲した地平線だ。どう見ても都市を持つ惑星の表面のように見える。が、少しずつカメラが引いて来ると、な、な、なんと、それは椅子に腰掛けたストッキングをはいたミニスカートの美女のももだった。

 「どうです?どの距離から見たか、によって見え方は大きく変わるでしょ?見えているものが何なのか、判断するための情報、例えばこの場合は撮影対象までの距離の情報が欠けていると、見えているものが何か判定することはできない」。衛星写真のデータには撮影対象までの距離のデータが含まれていなかった、と言うのである。

 物事の見方による見え方の違いを、子供心に強く焼きつけた番組だった。誰かが何か断定的なことを言っても、それを鵜呑みにしてはいけない。どういう見方をしてその断定的な考えに至ったかを検証してみなければいけない。SFテレビ番組が、ミニスカートの美女を使って小学生か中学生だった私に、そんなことを教えた。


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健康

2010-06-17 10:03:29 | 日記
 コンティニュア・ヘルス・アライアンスという健康システム促進団体の活躍が目立ってきた。インテルが中心になり全世界規模で名だたるシステム関連企業や健康器具メーカーが加盟し、新しい健康管理システムのネットワーク接続仕様などを決めたり、新しいシステムを使った健康管理の啓蒙などを行っている。

 次世代の雇用はエネルギーか健康で創出する、という米国の考えが底辺を流れているのかもしれない。ヘルスケアシステムは今までにない進化を始めた。

 日本でも新しい健康管理機器やシステムが開発されはじめたが、私は中でも「眠り」に目を向けて製品開発したタニタの睡眠計「スリープスキャン」に注目している。
 脈拍数・呼吸数・寝返りなどを感知するセンサーが装着された大きな水枕を布団の下に敷いて寝ると、睡眠中の状態がSDカードに記録される。そのデータをSDカードからパソコンに読み取り、専用のソフトウェアで解析すると、眠りの深さなどを時系列で確認できる。

 「眠り」に問題を抱えている人は、意外と多いのではないかと思う。私もいびきが激しく睡眠時に無呼吸になっているのではないかと疑っている。「眠り」を科学的に分析できる機器が開発され、安価に手に入れられる状況になって行くのはありがたい。
 しかし「眠り」については、まだまだわからないことだらけだ。機器の進化が新しい発見をもたらすかもしれない。

 コンティニュア・ヘルス・アライアンスはこれまでばらばらに存在した医療機器や健康管理機器をネットワーク化し総合的に診断できるような環境を作ろうとしている。
 例えば体温計は、これまでスタンドアロンのただの体温計で、計った体温が直接お医者様のところに伝えられたり、長期にわたって自動的に記録され分析されるようなことはなかった。体温計が、実はネットワークの端末だ、と言う考え方を取ると、健康管理は今までと比べ物にならない深みを増す。あれもできる、これもできる、という夢が膨らむ。
 
 ただし、個人情報の観点でいうと、個人の健康に関する情報は、「機微な個人情報」と呼んで、より高度な秘匿性が保たれなければならない情報に位置付けられている。
 人の役に立つシステムは、人を滅ぼすシステムにもなる。システムが保証する「健康」が、進学や就職に利用され新しい格差を生んだり、社会を統制する人質にされたりしないように気をつけなければならない。
 それでも、より多くの人が健康で笑っていられる世界に向けてシステム技術が役に立つなら、技術者は挑戦するべきだろうと思う。


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