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IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

ゴルフ

2010-11-15 08:38:49 | 日記
 土曜日は伊豆の天城高原にゴルフに行ってきた。標高1000メートルを超えるところにあるゴルフ場で、箱根峠の標高が846メートルなので、それより高地にある。平地では温かかったようだが、ゴルフ場はやけに寒かった。
 企業の役職者にはゴルフが好きだという人が多い。土曜日もお客様であるメーカ系システム会社の、とある部門の懇親ゴルフ大会だった。一番少ない打数で回った方は四国のシステム会社の社長さんだった。

 ゴルフは置いてある直径4センチほどのボールを棒でたたいて飛ばしたり転がしたりして18か所にあけられた直径10センチ程度の穴に入れて回る遊びだ。ひとつの穴ごとにボールを何回たたいたか記録し、最終的に合計何回たたいて18ある穴に入れたかをみんなに発表し楽しむ。ほとんどの場合、ボールをたたいた数が少ないとうれしくなったり褒められたりする。いろいろな遊び方があるようだが、基本的にサッカーやバレーボールのようなチームプレーとは異なる個人のスポーツだ。

 イギリスが発祥の地だという。イギリスの田舎では荒地を使って子供でも手軽にできる遊びだったのだろう。だが今のゴルフは手軽にできる遊びとはとても言えない。そもそも日本にはイギリスのような荒地が郊外に行けばどこにでもあるということがない。森の木を切り山を削って、芝を植えたり池を作ったりして18個の穴をあけてゴルフ場にする。大変な労力だ。維持にもかなり経費がかかる。
 ゴルフをしている人たちは大体8個の穴にボールを入れるとクラブハウスと呼ぶ建物に引き上げてきて食事をしたりビールを飲んだりする。そのために食事ができる施設も作って置かなければならず、料理人や給仕さんなどの維持費も大変だ。こうした費用は当然ゴルフ場の利用者が支払うことになる。だから、ゴルフ場の使用料金は他の多くのスポーツと比べると段違いに高い。
 しかも、使っている道具がまた値の張るしろものだ。だいたい14種類の棒を持って歩く。ボールは安いものから高いものまで様々だが、すぐどこかに飛んで行ってなくなってしまうので、このスポーツを始めた時に父に譲ってもらったボールだ、などと言うものを後生大事に使い続けることはできない。そんなわけで、社会人になったばかりの人がいきなり始めるには経済的に過酷なスポーツだと思う。ある程度余裕が持てるようになって始める遊びなのかもしれない。ゴルフ場に行くと若い人は多くない。

 誰かが投げてきた球を打つのとは異なり、自分の力だけでうまいだのへただの評価しあう遊びである。非社交的なまったく個人的な遊びだと思う。にもかかわらず、企業の役職者に愛好家が多いためにゴルフを営業の手段として活用する風潮が生まれた。これがまたよけいに企業の役職者にゴルフをさせる結果となっている。
 18個の穴に小さなボールを入れて回る作業には昼食の時間を挟んで6時間から7時間ぐらいはかかる。この間、一緒になって林の中の落ち葉の下に紛れ込んだボールを探したり、狙ったところにピタリと飛ばしたことを褒めあったりして次第に打ち解けて行くと、初めて会った人であっても仲間意識が芽生えないはずがない。会社で名刺交換しただけの人と比べると、それはもう天と地ほどの差が出てしまう。いやらしい話だが、バブルの頃には「仕事はゴルフ場でする」ものだと豪語する営業もいたという。バブル期以降はめっきりその風潮はしぼんだ。ゴルフ場の倒産も相次ぎ今もなお、どんどんつぶれている。それでもまだ、日本のゴルフ場の数は世界第3位を誇る。アメリカが日本の6倍ほどの数でダントツ1位、3位日本と僅差で2位なのは発祥の地イギリスだ。カナダやオーストラリアなどが4位、5位と続くが、それ以外の国には千葉県1県ほどのゴルフ場もないのが普通だ。ことゴルフ場の数だけでいえば日本は世界有数の国家だと言える。

 これが誇れる事であるかどうかわからないが、日本の商習慣には明らかにゴルフが組み込まれており、政治の動向などもゴルフによって左右される局面が無いとは言い切れない現状が見て取れる。政治家もゴルフを利用して票固めをしているのである。緊急事態の折に政治家がゴルフ場に行っていて省庁に戻るのが遅れただとかゴルフを優先しただとか、よく聞く話である。

 やってみるとゴルフは楽しい。本当に楽しい。しかし、森を壊してゴルフ場を作り、除草剤で生態系を壊しながらゴルフ場の維持を行うのには賛成できない。人に厳しく自分に優しい側面そのままの矛盾を抱えたゴルファーなのである。


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自慢話

2010-11-12 08:45:44 | 日記
 あれは大変だったという経験をしている人は、ついそれを自慢したがる、と誰かが言っていた。逆に言うと、大変だった経験を積んで来なかった人は自分の経験を自慢話として語れない、ということでもあろう。自慢話があるから立派で、無いから立派でない、ということではないが、自慢したくなるほど大変な状況を乗り越えた経験があるなら、それはやはり自慢したいだろうし、していいように思う。自慢したくなるほどの経験を積んできた仲間がいる、というのもまた、自慢になる。自慢したくなる仲間が大勢いるというのは、ある程度年齢を経るといろいろとありがたい。

 「経験豊富」という言葉もある。社会に出て「経験豊富」と呼ばれるには一定の年齢を経なければならない。業界にもよるだろうがいきなり1年で「経験豊富」と呼ばれる業界があるなら、かなり過酷な世界かもしれない。同じような経験年数を経て「経験豊富」なビジネスマンと「経験不足」なビジネスマンの差は、どこから生じるのだろう。

 採用面接で学生さんに、これまでの学生生活を振り返って自慢したい話を聞いたりする。いろいろと話してくれる人もいるが、まるっきり話せない人もいる。自慢できる経験が無いのか、口下手なだけなのかわからない。早稲田の斎藤投手が、仲間を持っていることを自慢していた。みんなで大変な状況を乗り切って来たのだろう。すばらしい経験だ。しかし、就職活動をするにあたって急に何かやってみるというのでは、自慢できるような経験にはならない。長い時間を要する積み重ねなのだと思う。

 自慢話ができる人には運も味方していたのだろう。それだけの修羅場を乗り越えられたのだから。しかしよく考えてみると、大変な目にあってしまっていたその時、彼らは決して自分たちが運のいい人間だと思えなかったことだろう。つまり自慢話をしたがる「経験豊富」な連中はみんな運が悪いと思えるような体験を積み重ねて来ているのだ。見えない何かにぶつかってしまうと損だと考えて動かないでいると、長い年月を経た後、「経験豊富」な人と呼ばれない。ある程度年をとるとそんな道理がわかってくる。だが残念だが身に滲みてわかった頃には、チャンスを与えてくれる周囲の人はめっきり減っている。

 リスクを回避する賢さを発揮するのは大切なことだと思う。ただし「経験豊富」な人の賢さと、まだ若く経験の少ない人の賢さは質が違う。若い頃賢かったばっかりに、年取って「経験不足」な人になってしまうのを「経験豊富」な人は知っている。大きな壁を目の前にした時、さっさと回避して別の道に向かってしまうか、チャンスと考えて壁を乗り越える努力をし続けてみるか、物事の捉え方ひとつで何十年後の自慢話が生まれるかどうか決まって来る。


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乾燥

2010-11-11 08:50:36 | 日記
 天気が良い日が続くと急に空気が乾いて来るような感じがする。指が滑って会議の資料がめくれない。こうなるとゴホゴホと咳をする人が増え、電車でもマスクをした姿が目立つようになってくる。風邪やインフルエンザの予防に加湿器を設置している企業も多いだろう。わが社でも冬季は加湿器を使っている。水の減り方が異様に早く、水の追加だけでかなり忙しい。それでも室内の湿度はそれほど上がらない。
 加湿器には、バケツに雑巾をぶら下げておけば代用できるような気化式タイプ、昔ながらの蒸気スチームのタイプ、超音波で細かな霧状にした水分を噴出す超音波式などがある。最近では、ドライヤーに加湿機能が付いたり、「スチーマー」と呼ばれる美容や調理用の器具が開発されて、それぞれ人気となっている。どうやら「うるおい」「除菌」「油を使わない」そんなキーワードに弱い人種が多くなっているようだ。小型の携帯電話のようなスチーマーも開発されている。電話しているように見せて実は顔の乾燥を防止しているというOLも出てくるかもしれない。

 昔から世の中はこんなに乾燥に敏感だったのだろうか。それとも日本が急に乾燥し始めたのか。思い出してみると私が小学校に入学した頃はまだ石炭のストーブが残っており、石油でも電気でもない、大昔のような気がしてしまう。この石炭ストーブの上に底が平らな洗面器みたいな容器を置いて、水を張っておいたものだ。ストーブが熱せられるとともに、ゆらゆらと立ち昇る湯気で教室の湿度は保たれていたように思う。子供だった自分達には気が付かなかったが、女性の先生達は当時も乾燥対策に気を使っていたのだろうか。

 肌の乾燥だけでなく、陸地の乾燥、砂漠化も深刻だと言う。人が森を切り開き、緑が失われ、砂漠化が進む。古代の高度文明の地はほとんど砂漠化してしまった。中国の砂漠の砂が風に舞って日本の街を黄色く染めたりする。その昔大きな海のようだった湖が、干上がって砂漠化してしまったチャド湖や、中国の内紛が絶えない新疆ウイグル自治区のロブ湖など、乾いてしまった地域は多い。カラカラに乾いた湖底の土がむき出しになって、ひび割れた姿が痛ましい写真が定期的に、忘れた頃に報道され、そしてまた忘れてしまう。
 一方で科学技術の粋を集めて顔の乾燥を防止している間に、一方で地球表面が乾燥して多くの人々が生活の糧を失っている。狭くなったように感じる世界だが、リアルな世界はまだまだ広い。乾いた風が吹き渡る大地に一度は立ってみてもいい。顔は乾燥するかもしれないが、心の中から湧き上がるものがあるかもしれない。心の乾燥を防止する「スチーマー」は実は足や手についているのではないだろうか。動いてみよう。触ってみよう。


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クマの力

2010-11-10 09:33:04 | 日記
 伊藤園の TEA'S TEA NEWYORK というペットボトルを買ったら、おまけにクマが付いてきた。ふ~ん、なんだこれ、と思いながらクマの後頭部にあるポッチを押す。と、かなりまぶしい光が目を射る。LEDライトである。ペットボトル飲料のおまけにLEDライトが付いており、そのLEDライトのおまけが、クマだったと言う訳だ。クマは、かわいい。リラックマと呼ぶらしい。周囲の人たちにリラックマって知ってる?と聞いたら、50歳以上の人を除いて皆知っていた。なるほど、ストレス社会にはクマがうけるか。

 ところで、このような「おまけ」はいったいどこで作られているのだろうか?日本国内なのか、国外なのか。昔は、日本でも専業主婦の方々が少しでも家計の足しになればと「内職」で、ちょっとした小物を作っていたものだ。例えばクマのおまけにストラップ用の紐をつける、などというのが「内職」の主婦の元にやってくる仕事だ。箱いっぱいのクマとやはり箱いっぱいの紐が届けられ、一日中クマの頭に付いた紐の通し穴に紐を通して結ぶ、という仕事をする。箱いっぱいやっても大したお金にならない。もっと高度な仕事もあるが、値段は似たり寄ったりだ。1週間一生懸命働いても、日曜夜の食事に付く一品で終わってしまう。私が小さい頃、母はそんな「内職」をしていた。狭い部屋の中は内職のための切れ端や部品でいっぱいだった。おそらく、私が手にしたペットボトルのおまけのクマも、いろいろな人の手によってこの形になり、それぞれの場所で多くの人たちの生活を見てきたのだろう。一人の職人さんが丹精こめて作り上げた高価な品物も味わい深いが、おまけに付いて来る、おまけとして付けられるほど安い品物も、その成り立ちを想像すると単におまけとしては扱えない大事さを感じる。

 アジア中巻き込んで戦争したのはわずか数十年前のことだ。親兄弟が戦争で亡くなった方も多い。「亡くなった」と表現したが、「殺された」と感じるのがあたりまえだ。そんな記憶が数十年で消えるはずも無い。その戦争の口火を切った国で、APECが開かれ協調して生きる策を各国の代表が練っている。そして戦火の記憶を胸に秘めて一生懸命働いている人々の成果とも言えるクマがコンビニで売られている。難しい世の中だが、みんな頑張っているではないか。リラックマが微笑んでいるように見える。つられて私まで微笑んでしまう。クマの威力はすごい。今日も大丈夫だ。


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季節の距離感

2010-11-09 09:26:42 | 日記
 ゴルフ番組の解説を聞いていると「いい距離感をしていますね」とか「距離感がすばらしい」などと言っているのを聞くことがある。「距離感」という言葉を、ほかではあまり使わないものと思っていたが、今朝会社の1階にあるコンビニの前でタバコを吸っている2人の若い男性が、お互いに顔をくっつけるようにして「すぐこんな近くに寄って来て話すんだぜ、あの子の距離感は変だよ」「ほんとな」と話しているのを聞いた。確かに人と人の「距離感」と言う意味では普通に使っているかもしれない。

 急に寒くなって来たので、体も心も寒さに耐えるための厚いベールで包んでしまった矢先、今日のような暖かな風が吹く朝を迎えると、なんだか気が抜けてしまう。出勤途中の皆さんを見てみると、マフラーをして厚手のコートを着込んでいる女性やスーツにコートを羽織っている男性の姿も多い。かと思うと、暑いのか背広すら脱いで足早に行過ぎる男性の姿などもあって、まちまちだ。冬への「距離感」が皆、異なっているようだ。すぐ近くにあるのか、もう少し遠くなのか、季節の距離感も難しい。

 犬を連れて朝の散歩に出ると、公園の木々は今日から葉っぱを落とそうと全員で決めた日なのか、サラサラ音をたてながら勢い良く葉を落としていた。落ち葉と言うと木枯らしが似合うのだが、こんな暖かな日なのに、最近の寒さで木々もまた冬への距離感に狂いが生じてしまったのだろうか。今朝のあの勢いで葉が散って行けば、今週中に近所の公園の木々は冬の準備が済んでしまうことだろう。落ち葉の下では、まだアリがえさを探してうろうろしていた。

 今日の横浜の最高気温は19度、最低気温が14度の予想だ。明日はガクッと冷え込んで最高気温が16度最低気温が8度だという。天気は相変わらず良さそうだが、明日は少し寒そうだ。皆さん風邪など召さぬようお気をつけ下さい。


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