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地下街の焼きそば

 なんで今までこのブログの記事にしなかったのだろう・・、と不思議に思う。B級グルメという言葉が流行り出した頃から、我が町のB級グルメは「焼きそば」だろうと思っていたほどだったから、もっと早くに記事にしていてもおかしくなかった。なのにどうしてスルーしてきたのだろう・・、分からない。
 産土神様として市の安寧を一手に請け負っている深川神社の参道は、地元民からは「地下街」と呼ばれている。地上にあるのに「地下街」とはこれ如何に?と戯れ歌ができそうだが、国道から社殿を眺めてみれば、右手に広がる公園の裾に並んだいくつかの店が「地下街」と見えなくもない。かつては参拝客で始終賑わっていたが、今は閉めた店もいくつかあって、往時を知る者にとっては、少々寂しい・・。
 そんな中、店先の大きな鉄板で、冬でも汗だくになりながら、一心に焼きそばを焼く「大福屋」は、常に行列ができるほどの人気を誇っている。10年ほど前までは、「福助」というライバル店もあり、両者が覇を競っていたものの、「福助」の店主が亡くなってからは、我が市の名物が食べられるただ一つの店として孤軍奮闘している。噂を聞きつけて遠くから食べに来る人もいるほどで、休日ともなると簡単には食べられない。
 そんな「大福屋」の焼きそばを久しぶりに食べに行った。普段は持ち帰って家で食べることが多いが、昨日は小さな店の中で食べてみた。


 焼きそばができあがるまで、おでんを食べて待った。この店では「関東煮」と呼んでいるが、そう言えば私も子どもの頃は、おでんではなく「関東煮」と言っていた。どういう謂われがあるのか、まったく知らないが、玉子もはんぺんも味がしみ込んでいておいしかった。


 さあ、焼きそばだ!!本来は煮汁に漬けこんで焼いた豚肉がトッピングされているが、運ばれてきた瞬間に妻が取り去ったので、上の写真には写っていない。
 たぶん、マスコミ各社の取材が多いのだろう、店内には「写真撮影禁止」の張り紙が目立つ。とは言え、私のような地元民なら少々の融通はきかしてくれるだろう、と平気な顔をして写真を撮ってきた・・。
 
 で、味はと言えば、なんだか変わってしまったように感じた。甘くて汁気が多い・・。かつての「福助」がこんな味で、大福屋はもう少しぱさぱさしていた記憶がある。まあ、少しでもおいしい焼きそばを作ろうと日々精進して、こうなったのかもしれないから、あまり文句は言いたくないのだが・・。

 私が頼んだのは大盛り・600円。食べた時は、大盛りのくせにちょっと量が少ないかな、と思った。でも、本当に久しぶりに食べることができたのだから、かなり満足した気もちになれたのは確かだ。やはり我が町のB級グルメはこれに限る。
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