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からだとこころ

  「からだはいれもの」   谷川俊太郎 

  からだはいれもの こころのいれもの
  いつかこわれて土にかえる
  死ねばからだは役目を終える
  夏のセミのぬけがらのように

  からだはこころを守っている
  こころはからだをいつくしむ

  摘んだ花はすぐにしおれる
  摘まずに見つめる花は長生き
  からだがほしいと思うものと
  こころがなりたいと願うもの

  ふたつはときにぶつかり合う
  火と水のように


 あの日からちょうど一カ月過ぎた。思えば、長い長い一か月だった。怒涛のような一か月だった。
 体と心、そのどちらかが変調をきたせば、もう一方もおかしくなる、そんな摂理が身に沁みた一か月でもあった。
 
 一か月も経てば元通りになると甘い考えでいた。だが、バランスが崩れてしまった体と心は今なお不協和音のただなかにある。
 やたら気を揉む毎日であるが、嘆いてみたところで何にもならない。
 今起こりつつあることを正面から見つめ続けるしかない。

 耐えよう・・。
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