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指病み

 8月の中頃から、「指病み」にずっと悩まされている。と言っても、「指病み」という呼び名がどこまで通用するものなのかよく分からないので、一応説明してみる。指の爪と皮膚の境目が何かの拍子で破れ、そこにからバイ菌が入って赤く腫れ上がり、強い痛みに悩まされている間に膿んできて、白い膿が溜まってくる・・、そんな怪我である。爪との間にできたささくれを剥がしたりした時にできることもあるようだが、私の場合はひたすら爪を噛みすぎて皮膚との間の部分まで噛みちぎってしまい、痛いと思いながらもほかっておくといつしか赤く腫れ上がり・・、という経過をたどる。(写真を載せればよく分かるかもしれないが、余りに痛々しいのでやめておく)
「50過ぎたおっさんが爪を噛むなんて見苦しい!!」
といつも妻に吐き捨てられるが、この年になるまで続いている癖など直しようがない。どんなにブツブツ文句を言われようと、こればっかりはどうしようもない。自分でも見苦しいと思わないでもないが、死ぬまで噛み続けることになるだろう、きっと・・・。
 そう考えれば、「指病み」というのは、いくつになっても改まらない悪習に対する罰のようなものかもしれない・・。思い返せば夏休み中、バスを長距離運転しながら、気がつくといつも爪を噛んでいた。長い時間バスの運転をしなければならなかった手持ち無沙汰からついつい・・という気落ちからだっただろうが、本当によく爪を噛んでいた。だが、毎日噛んでいれば余り伸びていない爪までむりやり噛みちぎることだってある。思わず、「痛ッ!」と叫ぶこともよくあったが、血が滲んできて、なかなか痛みがひかず、やがて赤く腫れ上がってきて、「あ~~あ、指病みだ・・」と最悪の結果になることもあった。それが重なったのがここ3週間ほど。先ずは左手の親指の爪の左側が腫れた。痛くて仕方がなかったが、腫れ始めた時点で薬を塗ったところで効き目はうすい。子どもの頃からの経験で、こうなったら痛みを我慢して、腫れ上がった部分と爪の境目をぎゅっぎゅっと押して、膿を出すようにするのが一番手っ取り早く治す方法だ。今まではずっとこのやり方で腫れ上がった箇所が化膿して白くなるのを防いできた。だが・・、
 今年はなんだか膿が出ない。その代わりいつまでも赤く腫れ上がっていて、痛くて仕方がなかった。
「参ったなあ・・」
と思いながらも、運良く最悪の状態には至らず、1週間ほどで腫れはひいた・・。「よかったなあ」と喜んでいたのも束の間、今度は右手の親指の爪の左側が腫れ始めた。
「うっ??」
連続して指病みになるなんて初めてだ、どうしたんだろう?
 今度も同じような自己流の治療法を繰り返して、なんとか1週間ほどで腫れがひいた・・。
 しかし、「二度あることは三度ある」という諺を証明するかのごとく、今度は左手の薬指の爪の左側が指病みになってしまった!!信じられない・・。もちろん原因は私の爪の噛みすぎに決まっているのだが・・。

 左右の親指の指病みのことは妻には隠しておいたが、さすがに3つ連続となると気持ちが悪い。妻に相談してみた。
「爪ばっかり噛んでいるからだよ!」
と、予想通り一刀両断にされてしまったが、
「抵抗力が弱くなっているのかもしれないね・・」
と言葉を継いだ・・。
 う~~ん、妻の言う通りかもしれない。以前は爪を噛みすぎても、簡単には指病みにはならなかった。それなのに、こんなに連続して指病みになるのだから、私の体はうようよしている病原菌の餌食になりやすくなっているのかもしれない。困ったものだ・・・。

 そこでちょっと調べてみたところ、
 『免疫力とは、感染症やガン細胞と闘うチカラのこと。このパワーを支えているのは、おもに血液中の白血球。白血球が元気に働く、すなわち病気に対する抵抗力あり、ということなのです。免疫力をアップさせるためには、食事、睡眠、運動、ストレスなど、さなざまな要因がありますが、香味野菜も免疫力アップに役立ちます。
 香味野菜の香りには、白血球そのものを刺激して数を増やし、活性化させる働きがあります。夏の献立に活躍する青じそ、みょうがなど、香りづけの薬味に意外なパワーがあるのです。なかでも、にんにく、しょうがにはガン予防効果があるといわれ、食欲をうながす独特の香りが、免疫力をもアップさせることがわかってきました。毎日の食事に適度に取り入れれば、おいしく免疫力を高めることができるでしょう』
と書いてあるのを見つけた。

 青じそとしょうがは好きだけど、にんにくは苦手でみようがは大嫌い・・。好き嫌い言ってる場合じゃないけど、嫌いな物は嫌いだし・・。




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