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縁側の日だまり

 11月も半ばを過ぎるとさすがに朝夕は寒い。こうなると心配なのは葉っぱたちのこと。最低気温を10度以上に保たねばならない品種も幾つかあって、数日前から夜はホットカーペットをonにするようになった。
 「本当にこれだけで大丈夫だろうか?」
と心配ではあったが、スイッチを入れてしばらく経つと部屋の中がほんのり暖かくなった。設置してある温度計を見ると、ホットカーペットを点ける前と比べて2~3度ほど高くなっていた。なかなかの効果があるようだ。それも私の寝室とつながる扉を開け放してのことだから、扉を閉めておけばもう少し温度は上がるかもしれない。陽が昇りさえすれば温室のように暖かくなる日当たりのよい部屋だから、昼間はなにも気にする必要もない。ただ夜間をこんな感じで何とか凌いでいければいいのかな、と少しばかり見通しが立ったようで安心した。

 が、私が管理しなければならないのは、葉っぱたちばかりではない。シンビジウムの鉢も同じように大切にしなくてはならない。昨年までは私の寝室の隣の部屋に冬の間中置いていたが、今年は葉っぱたちで一杯になってしまったから、シンビジュウムの置き場所をどうするかがちょっとした課題になっていた。どこかいい所はないか・・、としばらく思案していたが、やっぱり縁側に置くのが一番良いだろうと判断した。
 そこで、ホームセンターに行って、鉢の乗せ台と受け皿を買ってきた。


 組み立てて縁側に置いてみたら、ちょうどいい大きさだ。これなら大丈夫と、庭に置いてあったシンビジュウムの鉢を運んできた。葉っぱたちの鉢はほとんどがプラスチック製だから、土を入れてもさほど重くはないが、シンビジュウムはすべて素焼きの鉢なので、もうそれだけでかなりの重さだ。毎年こんな重い物を二階まで運んでいたのか、と思うと今年は随分楽をした気がした。


 シンビジウムを11鉢と、パイナップルの鉢を2つ、並べてみたらちょうどよかった。この縁側はよく日が当たるから冬越しにはもってこいだ。ただ、縁側に置いてあるソファの上でよく猫が眠っているから、シンビジュウムにじゃれたりしないよう願うばかりだ。

 

 よく見たら、幾つか芽が出ていた。これが花の芽なのか葉の芽なのかは、今の時点ではよく分からないが、それでも新しい芽が出てくるのは嬉しい。毎年観察していると、ゆっくりゆっくり成長していくから、花が咲くまでにはかなりの時間がかかる。気長に待とう。
 早くも春が待ち遠しくなった。


 

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