毎日いろんなことで頭を悩ましながらも、明日のために頑張ろうと自分を励ましています。
疲れるけど、頑張ろう!
「塚原卜伝」
NHK・BSで放送されていた「塚原卜伝」が終わった。「テンペスト」に続いての日曜夜の時代劇だったが、なかなか面白かった。
『戦国時代に剣の聖地・鹿島に生まれ、幼少より鹿島中古流の太刀を学び、17歳で武者修行の旅に出て、生涯数多の真剣勝負や合戦に臨んで一度も負傷しなかったという伝説的な剣豪・塚原卜伝。
波乱万丈の死闘を潜り抜け、鹿島神宮に千日間の参籠をしてついに会得した「一つの太刀」とは。
有名ではあるが、いままであまり映像化されたことのない謎に満ちた卜伝の青年期を中心に、その実像に迫る斬新な時代劇』
と番組HPに紹介文があるとおり、名前は知っているもののその人となりについてはほとんど知らない塚原卜伝を堺雅人が演じると知ったときは、あのいつでも笑っているような顔の男に剣豪を演じられるのか心配に思った。命のやりとりを己の宿命としたかのような峻厳な生き方をしたであろう卜伝を演じるにはニコニコ王子では荷が重すぎる、と思ったのだ。
だが、予想に反して無難に演じていたように思う。もちろん所々で、「なんだその笑みは?」と思うこともあったが、剣の奥義に近づくにつれ、それなりの凛々しい表情になっていったのだから、彼の演技力を認めないわけにはいかないだろう。
だが、それも諸国修行に同伴した山崎左門を演じた平岳大の力に寄るところが大きいように思う。平幹二朗の息子であると妻から教えてもらったが、本当にそっくりでびっくりしてしまった。卜伝をサポートする重要な役所を軽妙に演じて、きらりと光る存在感を発揮しているのは、やはり血のなせる業か・・。
同じようなことが卜伝の実父役で出ていた中村錦之助にもいえるだろう。出演者の名前の中に「中村錦之助」を見つけたときには、「子連れ狼」の錦之助は亡くなったはずなのに・・、と思いながら調べてみたところ、彼は二代目「中村錦之助」で、初代の甥っ子なのだそうだ。そんなことまるで知らなかった私は、気持ち悪いくらい似てるなあ、と当たり前のことに驚いていたのだが・・。
もうひとり注目したのは、物忌み役の江波杏子だ。御年69歳の彼女は、もう山姥の域に達したようで、見ているだけで恐ろしい。どことなく丹波哲郎のような顔になってしまったので、余計に物の怪のように見えるのかもしれない。おそろしや、おそろしや・・。
しかし、いくら剣を極めても、一人の力では世を平定することはできない、と言うことを暗示していた最終回は見応えがあった。いくら「生涯数多の真剣勝負や合戦に臨んで一度も負傷しなかった」と言っても、それは戦乱に咲いた徒花だったのかもしれない。
『戦国時代に剣の聖地・鹿島に生まれ、幼少より鹿島中古流の太刀を学び、17歳で武者修行の旅に出て、生涯数多の真剣勝負や合戦に臨んで一度も負傷しなかったという伝説的な剣豪・塚原卜伝。
波乱万丈の死闘を潜り抜け、鹿島神宮に千日間の参籠をしてついに会得した「一つの太刀」とは。
有名ではあるが、いままであまり映像化されたことのない謎に満ちた卜伝の青年期を中心に、その実像に迫る斬新な時代劇』
と番組HPに紹介文があるとおり、名前は知っているもののその人となりについてはほとんど知らない塚原卜伝を堺雅人が演じると知ったときは、あのいつでも笑っているような顔の男に剣豪を演じられるのか心配に思った。命のやりとりを己の宿命としたかのような峻厳な生き方をしたであろう卜伝を演じるにはニコニコ王子では荷が重すぎる、と思ったのだ。
だが、予想に反して無難に演じていたように思う。もちろん所々で、「なんだその笑みは?」と思うこともあったが、剣の奥義に近づくにつれ、それなりの凛々しい表情になっていったのだから、彼の演技力を認めないわけにはいかないだろう。
だが、それも諸国修行に同伴した山崎左門を演じた平岳大の力に寄るところが大きいように思う。平幹二朗の息子であると妻から教えてもらったが、本当にそっくりでびっくりしてしまった。卜伝をサポートする重要な役所を軽妙に演じて、きらりと光る存在感を発揮しているのは、やはり血のなせる業か・・。
同じようなことが卜伝の実父役で出ていた中村錦之助にもいえるだろう。出演者の名前の中に「中村錦之助」を見つけたときには、「子連れ狼」の錦之助は亡くなったはずなのに・・、と思いながら調べてみたところ、彼は二代目「中村錦之助」で、初代の甥っ子なのだそうだ。そんなことまるで知らなかった私は、気持ち悪いくらい似てるなあ、と当たり前のことに驚いていたのだが・・。
もうひとり注目したのは、物忌み役の江波杏子だ。御年69歳の彼女は、もう山姥の域に達したようで、見ているだけで恐ろしい。どことなく丹波哲郎のような顔になってしまったので、余計に物の怪のように見えるのかもしれない。おそろしや、おそろしや・・。
しかし、いくら剣を極めても、一人の力では世を平定することはできない、と言うことを暗示していた最終回は見応えがあった。いくら「生涯数多の真剣勝負や合戦に臨んで一度も負傷しなかった」と言っても、それは戦乱に咲いた徒花だったのかもしれない。
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