じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

大学の経営

2006-11-28 13:33:09 | 教育
★ 大学もかつては「学問の府」と呼ばれたが、今や私企業、金儲けの道具になっている。別に金儲け自体は悪いことではない。よりよい教育(つまり商品)を実現(研究・開発・生産)するには資金も当然必要だろう。外国のように篤志家の寄付をあてにする訳にもいかない。

★ ましてや少子化、大学全入時代の到来である。大学が生き残りをかけ生徒争奪に必死になるのもわからなくもない。一部のブランド大でさえ大きな危機感をもっている。地方の中小大学にとってはまさに死線をさまよっているようなものだ。

★ 今日の各紙の朝刊は大学の授業料返還の話題でもちきりだ。入学していないのに多額の前納金を収めると言うのは、確かにおかしな話である。うちのような小規模な私塾でさえ授業料表には「いかなる理由があろうとも一旦納入された授業料等は返還いたしません」と書いているが、実際には受講前にキャンセルが入れば返還するようにしている。(10年に1度くらいしかないけれど)

★ ところで、大学とて金儲けをしなければならない。ということで、前納金をゲットできない分をどうやって埋め合わせるかが問題だ。ほとんどの大学が受験機会を増やすことによって「受験料」で稼いでいるように思える。「バカな奴は金を払え」的なやり方で、不愉快ではあるが、大学としては背に腹は代えられないのか。

★ 教育の中身よりも「ブランド」を志向する消費者に問題がないとも言えない。しかし、そこは自由市場、致し方のないことか。

★ 最後に、朝日新聞に先ごろ設置申請を取り下げた関西科学大学の理事長のインタビュー記事が載っていたが、大学経営者のいい加減さ、無責任さには怒りを禁じえない。昔、「校庭を走っている生徒が札束に見える」と言った私立学校の理事がいたが、大学経営、いや私学経営を考えさせられる1コマだった。
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