★ 中学3年生の「土・日特訓」がスタートし、いよいよ高校受験に向けた戦いが本格化する。中学3年生16人、高校3年生10人。今年も全員志望校合格を目指して頑張ろう!
★ さて今日は、角田光代さんの「かなたの子」(文春文庫)から「おみちゆき」を読んだ。「遠野物語」のような土俗的な作品だった。
★ その集落では極秘裏にあるプロジェクトが進んでいた。寺の住職が即身仏をめざして、土中に埋もれるというのだ。
★ 土に埋もれた住職。地表には竹の空気穴だけが出ている。集落のメンバーが毎夜交代で巡回し、住職が放つ鈴の音が聞こえれば、まだ生きているということ。それが途絶えると入滅ということになる。
★ 100日を経て土は掘り起こされ、ミイラとなった住職が姿を現した。
★ 住職の姿態は何を意味するのか。住職はなぜ即身仏を目指したのか。薄暗い余韻を残して物語は終わる。
★ ちょっと怖い話だった。話は一転するが、子どもたちは怖い話が好きだ。折を見ては「何か怖い話をしてくれ」とせがまれる。仕方なく、ちょっと聞きかじった「悪魔の人形」や「死者も食う人」「青い血の話」などを連発する羽目に。最後は「面白い話」ということで、「白い犬、手が白く、足が白く、尾も白い」といって締める。お粗末。