じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

村田喜代子「望潮」

2023-10-06 19:50:12 | Weblog

★ 英検の資材が届く。明日は英検と中間テスト対策が重なる。この時ばかりと普段は通わない高校生もやって来る。忙しくなりそうだ。

★ 先日、朝日新聞の販売店から集金を引き落としかクレジットにしてほしいと電話があった。今回の契約(それでもあと2年近くある)で終了すると告げる。「高くなりましたから」「途中で解約できないから」と告げると「そうですね」とのこと。販売店も大変だろうが新聞の時代は終わりつつあるのかも知れない。

★ 今朝はとうとう京都新聞も値上げとの社告があった。京都新聞は地域の取材を頑張っているので、こちらは仕方がないかな。上げ幅も少ないし。

 

★ さて今日は、村田喜代子さんの「望潮」(「日本文学100年の名作 第9巻」新潮文庫所収)を読んだ。

★ 高校時代の恩師の喜寿祝を兼ねた忘年会。恩師は酒が進むと九州の小島の話を始めた。俳句仲間と訪れたその島で見た風景が忘れられないという。1つは海岸に干されたワカメ、そしてもう一つは箱車を押す背中の曲がった老女たちだという。

★ その老女は1人や2人ではなく、あちこちに現れ、何をしているかと言えば観光客などの車に当たって(時には死ぬかもしれないが)、保険金を得ているという。

★ 本当かどうか、後日、教え子の二人がその島を訪れた。しかし、そんな年寄りは見かけない。さては恩師の思い違いだったのか。とはいえ、早朝、浜に出た教え子は一人の老女と出会い、かつて海女だった頃の懐かしい話を聞く。そして、朝日が昇る海岸でシオマネキが一斉にハサミを振り上げる光景が。

★ その風景は想像するだけで実に美しい。

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