じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

三浦しをん「炎」

2023-10-22 19:59:08 | Weblog

★ 土日特訓第2週目。3時間45分の授業に塾生たちも少しずつ慣れてきた様子。慣れすぎてだらけないようにしなければ。来週からは「放課後ゼミ」(中学3年生が放課後に自学自習する)も始まる。

★ さて今日は、三浦しをんさんの「天国旅行」(新潮文庫)から「炎」を読んだ。最初は学園モノかと思ったが、とんでもなかった。

★ 主人公の高校生、亜利沙は地味な女性で、自らもそれを自認していた。通学で毎朝同じバスに乗り合わせるあこがれの先輩とも声をかけるどころか、目を合わせることさえしない。

★ 先輩には彼女がいて、それは亜利沙の同級生で初音といった。彼女は群れることをしなかったが、その美貌から周りの同級生の頭目と目されていた。

★ そして先輩が学校で焼身自殺をする。あまりの衝撃に作品に緊張感が走る。

★ 先輩はなぜ死を選んだのか。心無い噂ばかりが飛び交い、結局理由がわからない。そんな折、初音は亜利沙と死の理由を探そうと言い出す。二人は遺書を見つけだすのだが。

★ 亜利沙は彼女なりに出来事を受け止めようとしているのだが、結局真相はわからない。それが薄気味悪さを残す。

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