★ 冬期講座3日目。あっという間にクリスマスが終わり、街は正月に衣替えする。
★ 今日は荻原浩さんの「月の上の観覧車」(新潮文庫)から「レシピ」を読んだ。
★ 60歳で定年を迎えた夫を待つ妻。30余年間に書き足したレシピ帳を繰りながら、若い頃の男性遍歴や家庭に入ってからの子育て、夫の味覚との戦い、義母の介護と言った日々に思いを馳せている。
★ 明日から家にいるであろう夫を思い、昼食は冷凍してあるご飯で炒飯をつくろうと思いながら、夫と離婚しようと心に決めている。
★ 夫と共に暮らした30年。それなりに苦楽を共にしたが、このまま生涯を終えることに彼女は抵抗を感じている。
★ 妻に三下り半を突き付けられる夫を思えば同情を禁じ得ないが、これも縁なら仕方がない。
★ 人生は長いようで、振り返ってみれば短いなぁと思った。