法要直後にリモート参加の80代母親から「住職。娘の結婚が決まり、今月中に家を出ます」と突然の報告が。「えっ、えっ、えー。どういう事」「話が降って湧いてきて」「近所、遠方、どっち」「駅2つ」「娘さん、出さんかい」「住職。嫁げました」「真実は小説よりも奇なり、やな」「はい。人生、捨てたもんじゃ」と。
【追伸】
このリモート会話を法要参列者達が「何じゃ。どうした」の顔で拙僧らの会話を。会話終了後、1人の檀家爺様が「住職よ、常日頃から何があっても冷静沈着なあんたが、それほどに驚く事かい」と。「頭の片隅にもなかった事が起こった。絶対に結婚など出来ん、と確信していた47歳の娘さんの結婚(初婚)が決まった」「住職、あんた、その言い方は失礼過ぎるで」と。「失礼でも何でも構わん。大どんでん返し、の大大大吉報や。いや〜、こりゃ、めでたい。いや〜、何ですな、やっぱ、世の中には『絶対』は、ないですな」と。暗い表情しか見た事のなかったこの娘さんが、リモートで結婚報告を拙僧にした時の、別人の様なあの笑顔。「ほうー、こんなにこやかな表情も出来るんだ」と。昨今、最高の吉報にて。拙僧にとっても、年末のご褒美だね。