常に石橋を叩いて渡る檀家若者が「住職。上司から度々『君はいつも橋を叩き過ぎて壊し、結局、渡れん事が多い。動かずに後悔するより、動いて後悔をしろ。慎重に事を進めていくは大事だが、時間は待ってはくれん』とお叱りを」と。「雨風吹けば桜は散るが、来年はまた、咲く」「そうか。そういう事なんですね」と。
【追伸】
この檀家の若者に「君の上司は『動け。責任は上司の私が取る』と言ってくれてるんだろ。人間が嘘を付いたり、誤魔化したり、動くを躊躇したりするのは、自分を守る為にする行為、人の評価を気にし過ぎる為にて。江戸城の無血開城の立役者、勝海舟さんは『頑なに、辞退すれば、徳川に迷惑が及ぶ』と新政府の要職を受諾された。対し、旧幕臣の福沢諭吉さんらが『二君に仕える不届き者』と痛烈に批判を。返して海舟さんが『自分の行動は、自分で決める。褒めるも、貶すも、他人の主張。自分には関わりなし』と。人が動けば、必ず、批判する者が出てくる。が、結果を出せば、批判する者の口は止まる。犬も歩かにゃ、棒にも当たらんばい」と。